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【秘】 『不死兎』 ニア → 看護生 ミン「…………、おお、それじゃあ、……兎は椅子に、座る」 有難う、と再び零しつつ…… 勧められた椅子まで漂って、バンを膝に抱える形で座る。 少し辺りをキョロキョロした後は、ベッドにいるあなたを見て。 「キミの事が……、不思議だったんだ。 他の囚人とは違って、……罰を望んでいるように見えて」 自分の罪を自覚し、後悔する、という感情は理解できる。 それでも、同じ処刑を経験した自分からすると…… 「人間の本能が生きているのなら、"普通"は嫌じゃないか? 怖いのも、痛いのも…………、処刑されるのも」 「キミは"普通"に近しい感じがするのに、そんなキミが …………、どうしてあんなものを望んだのだろう?と」 純粋な疑問、故に、答えたくなかったら答えなくてもいいよ、と 付け足しつつ、その眼は何処か好奇心に溢れているかもしれない。 (-4) 2021/10/17(Sun) 0:36:37 |
【秘】 墓守 トラヴィス → 『不死兎』 ニアこんこん、とあなたの通る廊下の後ろで壁を叩く音。 「そこゆくお嬢さん、お急ぎでなければ私の茶会に招待したいのだけど、あなたの時間をほんの少し恵んでくれることをお許し頂けるかな?」 訳:ようそこの姉ちゃん、お茶しない? 「……約束してただろう?ひと段落ついたし、どうかと思ってね」 (-23) 2021/10/17(Sun) 3:23:25 |
【秘】 『不死兎』 ニア → 墓守 トラヴィス音に気付く。浮遊する身体はゆっくりと振り返って。 「おお、トラヴィス…………、お茶会?」 一瞬だけ目がキラ……ってしたかもしれない。 何なら嬉しいのオーラも出てるかもしれない。 「そう言えば、ゲームの勝敗がついたのだったな? …………、行く……一緒にお茶、飲む」 こくこく、頷いてる。ふよふよとあなたに近づいて…… 着いていくよ!のオーラを確実に出している。 ▼ ニアが パーティに 加わった ! (-25) 2021/10/17(Sun) 4:01:31 |
【秘】 墓守 トラヴィス → 『不死兎』 ニア「ふふ。今日はね、前はフレーバーのついたものを考えていたんだけど……ミルクティーをね、勧めようかなって」 話しながらたどり着くのは、以前にも言葉を交わした個室だ。 既に殆どの用意が済んでいて(この間にはなかったレースのテーブルクロスまであるのだ!)、残りは座ってロボの給仕を待つばかりといった具合だ。 「ストレートは……苦くて、飲むのに慣れが必要だけど、フレーバーでお茶の味をあまりわからないままというのももったいないからね」 椅子を引いて、座るように招いた。今日はちょっと紳士なのだ、この間よりは余裕があるから。 (-27) 2021/10/17(Sun) 4:24:10 |
【秘】 『不死兎』 ニア → 墓守 トラヴィス「ミルクティー……、存在だけは、知ってるぞ!」 それは存在しか知らないという……コト! 少しソワつきながらも着いていき、個室まで漂う。 「…………、おお、おしゃれ……、というやつ」 テーブルクロスを見てなんか呟きつつ、 椅子を引かれれば再び、おお……となって。 「有難う、」小さくお礼を告げながら座る。バンはお膝の上に。 「……ストレート……は、苦い? お茶のフレーバー、……は、あまり知識が無いから。 色々と飲んでみたい気持ちは…………、あるぞ」 好奇心旺盛ウサチャンである。またロボットが来るのかなあ? と周りを見渡した。うん。普通の談話室だね、再確認。 (-28) 2021/10/17(Sun) 6:02:39 |
【秘】 墓守 トラヴィス → 『不死兎』 ニア「君によく似合うかと思って、装飾も茶器も華やかなものを選んだよ。ほら、君の服も柔らかな花に似ているだろう」 お洒落、といわれれば、選択の理由をわかりやすく述べる。この間持って来させたのはグラスだったから色合いもなにもなかったけれど、今日のティーカップは薄く花弁の形に透けていて、少女の選んだ服に合わせたように馴染んだ。 トラヴィスが座れば、図ったかのようにロボが控えめに紅茶のポットを持ち出して、各々のカップに緋色の茶を注ぎ込んだ。ほこほこと白い湯気があがる。 「色々飲んでみたいなら、ミルクを入れる前に一口飲む?そのままでも美味しいけれど……どうかな。好みにもよるのだよね、こういうのは」 フレーバーをつけたものはどうしても受け付けない人種とかいるし、実際のところは試してみないとわからないのが常だ。トラヴィスもカップを持ち上げて一口。うむ。馥郁たる香りの芸術。 「ちなみに私はブランデーと合わせるのが好み」 酒じゃんそれは。 (-30) 2021/10/17(Sun) 8:55:39 |
【秘】 看護生 ミン → 『不死兎』 ニア他の人とも話をしていて、自分が奇妙に見えるというのは理解してきた。だから、怯えることもなく答えることができた。 「もちろん、痛いのも処刑も『それそのもの』は好きやないよ。ただ、ニアはんの言う通りただ罰が欲しいだけなんよ。 しんどいのに耐えてる間は、『囚人として正しいことしてるなぁ』って思えるから。ちょっとだけ気持ちが楽になるんよ。 ……それでも、あの処刑はさすがに辛かったけどなぁ」 そう言ってから、自身の処刑のことを思い出したのか。少し目を伏せる。でもそれはごく少しの間だ。 「けど、普通に見えるっていうのは嬉しいわ。ありがとうなぁ」 (-46) 2021/10/17(Sun) 20:06:04 |
【秘】 『不死兎』 ニア → 墓守 トラヴィス「兎の服…………、おお、兎の為に……、選んでくれたのか」 カップを手に取る。じ……と見つめながら、 手のひらの上でくるりと回して、頷きをひとつ。 配膳のロボが動き出すのを察知すれば直ぐに定位置に戻して、 紅茶が注がれる様子を再びじ……と見つめた。暖かそう。 「…………、良いの? じゃあ、飲んでみる」 トラヴィスの真似っこをしながら口に運ぶ。こくり頷く。 うん、……美味しい。飲み比べの為に味覚えておこう。 「ブランデー……、ワインだな、存在だけは知ってるぞ! 果実酒……、ワインもこう、飲み方が沢山、なんだよな」 そう考えるとお茶とも似てるかも?首を傾げつつ…… 墓守に似合うな、と思ったが口にはしなかった。オーラは出てる。 実は推定600歳以上のご長寿兎だから年齢的には飲めるんだな、酒…… (-50) 2021/10/17(Sun) 21:37:41 |
【秘】 『不死兎』 ニア → 看護生 ミン疑問の答え、頷きを落としながら、あなたのその答えを聞く。 「それそのものは好きじゃない…………、 囚人として、正しいこと……、やはり、罪の意識、 後悔から来るものなのだろうか…………? キミは償いたい、という気持ちが大きいんだね、きっと」 なるほど、と返事をしながらも……この兎は聡い。 あなたの様子の変化を見逃す事は無かったのかもしれない。 「嫌な事を思い出させたのなら…………、済まないね」 そうして最後の言葉で生まれる疑問が、また一つ。 「キミは……"普通"で居る事を、強く望んでいるのだろうか」 「いや……"正しい存在"で居る事、の方が近しいのだろうか」 「あれ程の物を望むまでに、キミの罪は……、 重い物、だったのだろうか?…………、ぁ」 ハッとした。謝って直ぐに質問攻めするとは何事か。悪い癖だ。 純粋な疑問だから答える義務は無いよ、と弁明した。ワタ…… (-51) 2021/10/17(Sun) 21:53:04 |
【秘】 墓守 トラヴィス → 『不死兎』 ニア「お口に合ったかい?良かった。……今回、君は大人しく、問題行動もなかった。無礼講が終わったあとも、たまにはこうしてお茶を飲める機会が作れるのではないかな────あー、いや、私の反省期間が終わったらということになるけど」 穏やかな顔から一転、決まり悪そうに目を逸らす。 机の上では「ひとくち」の済んだティーカップに、ロボが砂糖とミルクを黄金比で入れ混ぜていた。 「ワインやブランデーは……お茶よりは、だいぶ選ぶ経験を問われるかなあ。酒というのも、つまり発酵物だからね。紅茶程度の風味の変化なら穏やかなものだが、酢やヨーグルトを思えば振れ幅が大きいだろう?それを数十年やるんだから、……味の種類がねえ、……多いんだね……」 価格幅も広いんだよね……という世知辛さが、語尾の躊躇いに如実に現れていた。金にはあまり困らない立場とはいえ(遺産もある。)、競りにでるようなものには流石に厳しさを覚えるのだ。飲んでみたさはあるけどねえ…… (-52) 2021/10/17(Sun) 21:57:56 |
【秘】 『不死兎』 ニア → 墓守 トラヴィス「そう?大人しくする事しか、……出来なかったけれど。 …………、ふふ、そう言えばトラヴィスは身体、 もう……平気そうかい?」 最後に見た姿が先のジャックで操られた後とかだったので…… 心配しつつ、ロボの挙動を見つめる。 砂糖が溶け、ミルクが混ざり、色が淡くなるのを見る。 「選ぶ経験……、? 数十年、なるほど、…………、 年単位での変化を、幅広く楽しむ、という物なのだろうか?」 それならお金に関わらず、まだ口に出来ていない物も 沢山ありそうだな、と思うとどこか冒険心をくすぐられる。 「そう考えると、人と似ている……、気もするな。お酒」 言いつつ、ロボの動きを見守り終えてから、 お花のカップに手を伸ばして、ミルクティーを飲んでみる。 目が一瞬だけ見開いた。……! 美味しい! (-53) 2021/10/17(Sun) 22:24:00 |
【秘】 墓守 トラヴィス → 『不死兎』 ニア「いいや。君のおかげで精神が安定した者も多くいるさ。私とかね。おかげさまで調子は良好……検査も受けたし、特に後遺症は無いよ。肩の荷が降りた気持ち……なのは、後遺症に入るのかな」 自分もカップに口をつけ、馴染みの味わいであることを確認する。ミルクティーに合う茶葉というだけのことはある。単に滑らかな口当たりになるだけでなく、互いが魅力を引き立てるようなバランスは、やはり長く楽しまれているだけのことはある組み合わせだ。鼻先を擽る香りに、自然口元の笑みも深くなった。 「言われてみれば、酒と人とはスケール観はかなり近いものがあるかも………………あ、……口にあった、ようだね。よかった」 あからさまな反応を見れば、こちらも嬉しくなるというものだ。 ……全てを燃やしたいのだと、彼女は言うけれど。燃やすのに躊躇うものを幾らでも見つければいい、と男は考えている────文句が出たら治安のためとでも言えばよいのだ。犯罪思想を失くせる可能性を増やす行為は健全極まりない行為なのだから。 「茶菓子もあるよ。クッキーに砂糖細工、チョコレート…… せっかくだからね、お気に入りを見つけられたらいいかなって」 (-57) 2021/10/17(Sun) 23:37:26 |
【秘】 『不死兎』 ニア → 墓守 トラヴィス「おお、そう、なのかな? それなら……、嬉しいな」 「兎は後遺症……、というよりは寛解、に感じるけれど」 紅茶を飲んで笑みを浮かべる墓守、その表情を見る。 墓守が好きな味なのかな?美味しい?どちらにせよ、 好きと美味しいを共有できるのは嬉しい、と知った。 「数十年もの時を生きる生物も……、限られているからね」 前のも美味しかったけれどこっちも美味しいね、と。 いつものような分析ではなく、子供らしい感想を向ける。 尚、墓守の躊躇えばいい、という優しい思想には気付く筈もない。 いつも通り、優しいな〜って感じでいます。 「おお、おお…………、沢山ある、ね? 兎……、此処に来てお菓子はまだ……ろりぽっぷ? しか食べてないや…………、砂糖細工、」 言葉が止まった。見た目が綺麗なそれが気になるらしい。 食べるという行為をあまりしない故か、 見た目、色、形……視覚から楽しみを感じるのかもしれない。 (-70) 2021/10/18(Mon) 3:01:56 |
【秘】 看護生 ミン → 『不死兎』 ニア「そうやねぇ。ミンはたっくさんの罪を犯した。世の中にはミンのことを恨んでる人がいっぱいおる。だから償いたい。って、そう思ってる」 「……あ、ううん、気にせんといて。あの処刑が怖かったんも事実やけど、そうしてって頼んだんはミンやから。自分のしたことを思ったら、怖いとか痛いとか言うてられへんもん」 彼女の疑問に答えていくことで、自分自身の考えを再認識していく。 当時の自分が、そして今の自分が何を思っているのかを意識しながら、ひとつひとつゆっくりと言葉を返す。 「正しい存在……どうなんやろ。人の痛みを忘れるような人間にはなりたぁないな、って思っとるけど。それが人として正しいことなんやとしたら、そうなんやろうね」 「ええんよ、別に自分がやった罪のことは隠しとらんし。そうやねぇ、ミンは記録上、『教唆犯』……他人に罪を犯すよう唆した共犯者やけど。 被害者もたくさんおるし、いっぱい犯人を作ったんも、『罪のない人に罪を着せた』ってことやからなぁ。法律で決められている量刑より、よっぽど重いことをしたと思っとるよ」 人格矯正手術を受けなければ……犯した罪を悔やむよう、人格を故意に歪められなければ。星に埋められて終わりだったはずの命だ。 自分はそれだけの罪を犯したし、見せしめとして苦しみながら生かされるだけの恨みを買っていると思っている。 (-72) 2021/10/18(Mon) 10:49:08 |
【秘】 墓守 トラヴィス → 『不死兎』 ニア「寛解、か……なんだかいい解釈だね。そんなつもりでいこうかな、わたしも」 頷いた男はテーブルの上の砂糖菓子──皿に載せられているのは、花や雪の結晶を模した淡い色合いのもの──をあなたの方に寄せ。うち一つの花を口に放り込んだ。薔薇の蕾。慣れ親しんだ形。 僅かに香料の風味があるが、アクセントには丁度いい。 「……時間を共有できる存在は限られている。そう言われれば、……うん。そうだね、君たちからは……多くのものが奪われている、……」 知っていたけれども、あらためて考えれば残酷な刑だ。『償う』ことを、『考えを改める』ことを、期待されているわけではないというように。きっかけを何も与えられないままならば、彼女は炎を求め続けるのだろう。永遠に続く寒さ。 「……残りはそう多くないけれど。おたべよ、これから、少しずつ。ご褒美の日に何を頼むか、楽しみができるじゃないか」 (-79) 2021/10/18(Mon) 20:03:39 |
【秘】 『不死兎』 ニア → 看護生 ミンこの少女もまた、あなたの話を聞くことで 疑問が解消され、新しい価値観に触れれた気がした。 自分の犯した罪に対して後悔を抱き、償いたいとする。 それは、この少女にとっては持ち得なかった感情だ。 「ログイン時の罪状については、記憶している。確か……、」 医療法違反、船舶不法占拠、教唆罪…… 記憶を辿りながら、ポツリ呟きを落として。 「確かに、キミは罪によって沢山の命を背負っていて、 今は……、それを自覚、しているんだな、きっと……」 「それはなんだか、…………窮屈、だな」 これは素直な感想。あなたの考えを責めるものではなく、 「それだと、キミの"怖かったという事実"が 何処か見えない場所に、……行ってしまいそうだ」 数多の人間、その恨みに挟まれるあなたを想像しての感想だった。 例えそれが自分の罪によって持たされた事象だとしても。 あれを見て、鬱憤が晴れるような人間ばかりじゃない気がして。 あなたの気持ちを聞いたら、尚更…… ▽ (-81) 2021/10/18(Mon) 23:03:54 |
【秘】 『不死兎』 ニア → 看護生 ミン「そうだ、ミン……"無礼講に参加する囚人"として、 この無礼講を過ごしてみる気は……、無いかい?」 部屋にいる理由と照らし合わせながら、考えをひとつ。 「いや、なんだその……、この宴も、 監獄側が囚人の為に作った物、……なのだろう?」 「そしてキミは、此処に居る事を科せられたんだ。 普段とちょっと違う無礼講ご飯を食べる、くらいは……」 いいんじゃないかな?どう?と。つまりはご飯のお誘い。 あなたのその意思を邪魔したい訳ではないので、 かな〜り、遠回しな言い方になっているが……。 「人が居ない時間は把握済みだから …………、その時に改めて、も可能だぞ!」 あ!抜かりない! 他人に見られて『遊んでる』と思われない為の配慮だ! (-82) 2021/10/18(Mon) 23:05:57 |
【秘】 『不死兎』 ニア → 墓守 トラヴィス「ふふ、いいい解釈?……じゃあそれでいこう」 一緒に、嬉しそうな頷きを落とす。 砂糖菓子を寄せる動作、それをあなたが食べる動作、 薔薇の蕾をじ……と見て。 少女は透明な雪の結晶を手に取る。そして見る。じ…… 「世間一般からしたら、兎達は……、 多くのものを奪った側、なのだろう」 「実際は……、奪われたから奪い返したって所だけれど」 「結局その循環からは……、逃れられないのかも」 あ、結晶とけてきちゃった……慌てて口へ運ぶ。 「ご褒美……、ああ!確かに? 兎……、 欲しい物が無いんだと、思っていた。 でも多分、欲しい物が分からなかった、……のだな?」 事実、この少女は、自分には炎しか無いのだと…… 信じていた。信じ続けていた。 きっかけを逃し続けた末に。炎しか与えられなかったが故に。 「ご褒美……、うーん、でも、そうだなあ…… 要求できるならば、トラヴィスとの茶会がいいな、やっぱ」 なんて、与えられたきっかけをまた欲しがるみたいに、 ちょびっとだけワガママを言うのでした。 (-83) 2021/10/18(Mon) 23:09:14 |
【秘】 墓守 トラヴィス → 『不死兎』 ニア「そうする。解ける、という意味も、なんだか悪くないじゃない?君も私も熱を欲するものだ。そういう感覚を……嫌うよりは、好む側かなと」 トラヴィスの求める熱よりは、彼女の炎は苛烈だが。けれどその目には金属すら地に伏せる様を、砂が硝子に溶けてゆくのを見たことだろう。きっとそれは、熱を思わせる景色だ。 「……んん。逃れられれば、いいなあ。私は……追いつけないなって、『寛解』してしまったから。少なくとも私と、私の血族を殺した男の間にはもう、何も為すことはないことを知っている。だから……、……その循環を厭うものがいれば、……それに寄り添うように生きていたいと思うよ。奪うのでなく、与えるように……」 ミルクティーは、彼女の欲しいものになり得るだろうか?砂糖菓子は、柔らかなレース編みのテーブルクロスは、花弁のティーセットは? 奪われ続けるものから比すれば、それは僅かなものにしか過ぎないだろう。けれど、トラヴィスは、0と1の違いを知った。だから、……でき得ることは、したいと思う。 ならば。 「……私との、……ああ、それは、ふふ。嬉しいね」 「いいよ。一緒に、沢山の君の欲しいものを探そう。これからゆっくり、時間をかけてね」 ワインを買おう、と、トラヴィスは決めた。 そしていつか彼女がこの世界を愛するようになった日に、それを共に開けることにしよう──── 「楽しみだね」 (-85) 2021/10/18(Mon) 23:32:39 |
【秘】 看護生 ミン → 『不死兎』 ニア「せやねぇ、今は自分のやったことを自覚するんが当たり前やと思っとるからねぇ」 「窮屈……なんかなぁ。ずっと、それが当たり前やと思っとったけど……そうやないんやね」 この無礼講で色々な人と話して分かったこと。他人から見て、自分は少しばかり極端すぎるということ。 そして、案外自分を気にかけてくれている人がいるということ。 「無礼講で……無礼講ご飯?」 唐突な(この囚人には見えた)意見、いや誘いだろうか。に首を傾げる。 そして他の人にも、無理をしていないか、と聞かれたことを思い出す。 仮に彼女の言う通りなら、無礼講で気を緩めることを許されているということなのだろう。 少しぐらいなら羽目を外してもいいだろうか……と考えたところで、ふと思う。 「……それって、ニアはんと一緒にってこと? それやったら、行ってみよかな。ニアはんと話すん、楽しいし」 深い意味はない。ただ思ったことを素直に口に出しただけだ。 (-121) 2021/10/19(Tue) 16:13:19 |
【秘】 『不死兎』 ニア → 看護生 ミン「兎はダメだって自覚しつつ、やってたからなあ…………、 恨まれる事を承知で、全うしたいと、……願ったから」 「当たり前……、その辺りの感覚も人によって、だものな、」 あなたの首を傾げる様子を見る。 唐突なお誘いをした自覚はあった、ので。見守りつつ。 「そう……、ニアと一緒に…………おお、 行ってみるかい? 嬉しいな……、有難う、ミン」 笑みを浮かべるという動作、この少女もこの空間に来てから 随分と感情を素直に出すようになったが…… それを咎める者は、此処には誰も居ないのだ。だから、 「じゃあ……、一緒にご飯を食べにいこう、お〜!」 なんて、少し楽しげに、あなたの素直な言葉に頷いて。 あなたとご飯を食べに行くために。 一緒にお部屋を後にするのでした。 無礼講に参加する、とある囚人たちの内緒のお話、その一幕。終幕―――― (-125) 2021/10/19(Tue) 20:15:16 |
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