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【人】 運び屋 バーナード>>35 カストル 入ってすぐ聞こえた床に銃の転がる音、次いで、血液が床を叩く音。 血の出ない殺害方法を選択していたのだ、当然これはキファに由来するものではないと分かっている。 背後で聞こえた扉のロック音と、あなたの端末と同時に鳴る通知音に全てを察した。 察してしまって。……ああ。 「……強いていうなら無思慮だから?」 あなたがその選択肢を持っていることにも、自分がそれによって何かしらを奪われる可能性があることにも、……あなたを含めた他者を苦しめてしまうことにも。 ここに来るまで全く気付けなかった、最後の最後で詰めが甘い無思慮な男があなたのそばに立つ。 (36) 2021/09/09(Thu) 11:31:49 |
【人】 運び屋 バーナード>>37 カストル 「そうは言ってもなかなか俺に似合いの役職だろ?」 自分が無思慮なら、とあえて行った言動もある。そうすることで進められた議論も当然あるわけで、ならば最後までこの役職としての責務を負うのは当然だと思った。 思うことにした。 「……はは、怒られるの嫌だな。それなら大人しく進行に従うよ」 普段なら纏っているはずの装備を何一つつけていないバーナードが床に転がった拳銃を手に取る。あなたの傷跡を確認すれば自分もそれに倣って自分の肩に押し当て……発砲。 同じ武器を使って殺した初日と、同じ武器を使って死ぬ今日が、歪に重なる。 「……なあ。どう死ぬつもりだ?」 (38) 2021/09/09(Thu) 12:22:12 |
【人】 運び屋 バーナード>>39 カストル あなたが自分の手を掴むことも止めない。ただ、銃を握る力は弱めたので銃は再度床に落ち転がった。 「こうすれば後に引けなくなるかなって。それと……俺が死ぬのはお前だけの意思じゃないって宣誓?みたいな」 死を望まれていないことも生を願われていることもちゃんと知っている。 自分の死に苦しむ人もあなたの死に苦しむ人も、どちらにも苦しむ人もいることだって理解している。 でももう帰り道は閉ざされているのだ。どちらとも生きてこの部屋を出ることは叶わない。 「一人で抱えんなって。……お前だって痛いだろ?」 肩の傷だけを指して言っているのではない。きっと心も。 (40) 2021/09/09(Thu) 14:45:37 |
【人】 運び屋 バーナード>>41 カストル 「……そっか。そういうことなら、お前の経験を奪いはしないよ」 痛がりたいのならば。それがあなたの願うことで望みであるというのならば。 とめどなく零れ落ちていく生命が床に広がっていくのをどこか遠くに感じながら、肩を焼くような痛みを抑え込むようなしぐさで自らの傷を抑えた。 銃口を突き付けられて、目を背けたくなるような恐怖が沸き上がるけれど。 本当はこんなことをしてほしくはないし、自分の命を背負わせたくはないけれど。 それを許容するのが己が役目、無思慮な行いの報いだと思うから。 ……そう思わないと、怖くて、申し訳なくて、苦しくて、泣きたくてたまらないから。 あなたをじっと見つめ返して口を開く。 「かっこいい顔するじゃん、カストル。 ――約束、忘れるなよ。 『このゲームが終わったら互いにご褒美』だ」 あなたが引き金を引くまで、"この"生がある間、 バーナードは"今の"あなたを見つめ続ける。 (42) 2021/09/09(Thu) 23:50:13 |
バーナードは、『高速度星』は、墜ちた。 (a23) 2021/09/10(Fri) 1:28:40 |
バーナードは、数度の瞬きを経て天井を見上げたまま目を覚ます。 (a43) 2021/09/10(Fri) 12:52:17 |
バーナードは、自らの死をなぞるように最期に受けた傷の位置を撫でた。 (a44) 2021/09/10(Fri) 12:52:29 |
バーナードは、起き上がろうとする。一度目、失敗。二度目、失敗。三度目、―― (a45) 2021/09/10(Fri) 12:52:40 |
バーナードは、漸く起き上がり、カウンセリングルームに案内された。 (a46) 2021/09/10(Fri) 12:52:54 |
バーナードは、けれど、行かなければならない場所がある。 (a47) 2021/09/10(Fri) 12:53:40 |
【独】 運び屋 バーナード――死ぬ前に見た景色も似たようなものだったと記憶している。 とめどなく巡り続ける思考は死の直前をなぞるようでいて、けれどそこから一旦感情が切り離された歪なものだ。 走馬灯と呼ばれるものに近しい記憶を逆巻きに手繰り寄せていく。死ぬ前は。その前。更にその前。 カストルに殺された。キファを殺した。サルガスが殺された。それから、それから―― ゲームで経験した死を辿っていれば自然と己の受けたはずの傷を、もう失われた傷を撫でる手は止められなかった。 起き上がろうと腹に力を入れる。上手く行かない。 片手をついて身体を起こそうとする。上手く行かない。 両手をついて今度こそと自分を押し上げようとする。上手く行かない。 四肢を全て活用して、漸く起き上がることができた。 これらの悪戦苦闘の結果、身体に血液が巡ったが故のたまものかもしれない。 周囲に意識を向ける。 蘇生室には本来自分を含めて三人がいたはずなのだが、今は自分だけのようだった。 二人の精神の無事を願いながら、カウンセリングルームに案内されていく。 カウンセリングの内容は頭に入って来ない。 向かうべき場所のことがずっと頭から離れない。 ……カウンセリングルームの出口へと向かった。 (-20) 2021/09/10(Fri) 13:57:41 |
【秘】 運び屋 バーナード → 泡沫夢幻 ラサルハグ>>-21 あなたがカウンセリングルームに向かうのならばちょうど目的地であるそこの扉が開くだろう。 黙したまま感情の見えない瞳を周囲に巡らせ、……あなたの姿を捉えれば。 星が煌めく。瞬き、零れ落ちる――涙。 「ラサルハグ、」 あなたにまた、あなたが脱走した時と同じように両の腕を開いて。 「……ごめん。約束、破っちゃった」 (-22) 2021/09/10(Fri) 15:35:11 |
【秘】 運び屋 バーナード → 泡沫夢幻 ラサルハグあなたの抱擁を受け止めないわけがない。 強く抱き締めて互いの体温を分け合って、互いが生きていることを感じ取って。 「何もできてないなんて言わせねえよ。だってお前、ずっと応援してそばにいて見守ってくれてたじゃん。 ……宇宙は広いしさ、天の神様だって祈りを見落とすことくらいあるって。 あと約束を破ったのは俺なのでそこはマジで怒っていい あなたの手も目も届かぬところで死んだのはあなたのせいではないと主張する。 無数の星が溢れる世界で祈り届ける星になれなかったのは自分なのだ、とも。 一度は墜ちた星も、喪われた星も、今はあなたの瞬きでその輝きを取り戻す。 「ただいま。……心配させてごめん、ありがと」 許されるのならば、あなたの涙を拭うようにして頬に手を添えその目尻にキスを。 許されないのならば、あなたの髪にキスを落として互いが落ち着くまで抱きしめていることだろう。 (-31) 2021/09/10(Fri) 17:22:38 |
【秘】 運び屋 バーナード → 泡沫夢幻 ラサルハグ「真面目なバーナードさんはお休みでーす。……へへ、お前に寂しい思いさせたくないもんよ。当然戻ってきますとも」 まだ『ちゃんと』とは言い難いかもしれないけれどきっとすぐに言えるようになるはずだ。 死亡時の恐怖や苦痛が長く続かず意識が即座に刈り取られたおかげか、大きく引きずりそうな懸念要素が少なく済んでいるのだ。ないとは言い難いがそれと向き合うのは後ででいい。 あなたからのキスを拒む理由なんて何一つないから受け入れる。 ……あなたの髪を一つ撫でてからそっと腕の力を緩めてあなたを解放し、自分の涙も軽く拭った。 「……幸せな涙はいいことだけど、泣かせない形の幸せでも満たしたいから。まずはちゃんと諸々クリアしてきます」 先にロビーに行くのもカウンセリングルームの近くに留まるのも、あなた次第だ。 いずれにしても、バーナードは背を向けてカウンセリングルームに再度消えていくことだろう。 (-35) 2021/09/10(Fri) 19:07:16 |
バーナードは、カウンセリングを再開した。 (a51) 2021/09/10(Fri) 19:09:04 |
バーナードは、カウンセリングを無事終えた。 (a53) 2021/09/10(Fri) 20:57:39 |
【人】 運び屋 バーナード夕食の時間もとうに過ぎ、ゲーム中であれば処刑時間も訪れようかといった頃。 ラサルハグを伴いやってきたバーナードはそっとロビーを覗き込み、一旦自分の頬を軽くほぐしてから入室する。 「ええと……ただいま、」 他の言葉を言おうとして思い浮かばなかったかのような様子で笑う。 (48) 2021/09/10(Fri) 21:03:20 |
バーナードは、未だ戻らぬ二人を待っている。 (a63) 2021/09/10(Fri) 23:29:05 |
バーナードは、そりゃ泣くだろ……とおもった。 (a90) 2021/09/12(Sun) 12:01:27 |
バーナードは、泣くついでに全員に自分の連絡先を送信した。遅くなったけど……なんとか間に合った…… (a97) 2021/09/12(Sun) 16:45:19 |
(a103) 2021/09/12(Sun) 17:41:18 |
バーナードは、クエコチを見てテレベルムを連想した。ついでに見た。じっ……。 (a105) 2021/09/12(Sun) 17:42:40 |
バーナードは、何故名前が抜けたんだよ……になった。シェルタンへのお誘いです。 (a114) 2021/09/12(Sun) 17:56:21 |
【人】 運び屋 バーナード「サンキューカストル、手伝って☆」 あ!自分で頼んだのに責任を持てない男だ! 「他にも腹減ってるやついねえ?これ一人で食うのは無理だし普通に手伝ってほしい」 (109) 2021/09/12(Sun) 18:01:18 |
バーナードは、ムルイジに押し付けられたセンブリ茶を飲んでいる。鰹との戦いに必要な存在かも……。 (a120) 2021/09/12(Sun) 18:08:44 |
バーナードは、キューが手伝ってくれているのを見て目をきらきらさせた。戦友……! (a123) 2021/09/12(Sun) 18:12:13 |
【置】 運び屋 バーナード長い長い鰹との戦いを終え、それぞれがそれぞれの道に戻り始めた頃。 バーナードは下船を前にして再度船内の散策に赴いた。 皆で長い時間を過ごしたロビー。一度目と二度目で大きく心境が異なった温泉。初めて両手で触れ指先にキスを落とした資料室。自分が恐怖に追いつかれてしまった喫煙所。多くの命が散り、自分もまた死に呑まれた処刑室。 決して楽しいだけの日々ではなかったけれど、それでもこの船で得たものは多くまた大きかった。 乗船する前よりも明確に死への恐怖と生への執着を知った。殺す痛み、殺される痛みのどちらをも知った。自分の選択によって生じる苦痛があることを知った。それらの苦しみや悲しみが尾を引いていないとは絶対に言えないが、痛みを知るからこそより強く他者を慮っていけるようになるのだろうと考えている。 ゲーム以外にも得たものは大きい。話すことが全てではないこと、話さなくても思いを伝え通わせる手段があること、話さないことで守れるものもあること、時には言葉よりも行動のほうがずっとずっと素直で誰かに届くこと。 他人との縁もそうだ。陣営は皆同じというわけにはいかなかったが、皆この【Ap-02】で出会いともに過ごした仲間達であることに変わりはなく。下船後にも縁を続けたいと願い、それに応えてくれる人々に恵まれたのは幸せだと言えるだろう。 ……綺麗に整えた室内に唯一ある異物である自分の荷物を持ち、ようやく船を降りるために足を進める。 ここから先は今まで自分が生きてきた世界であり、今まで自分が知らなかった世界だ。そうして色を変えた視界いっぱいを照らして、鮮やかなものを誰かに届けて生きていく。……これは、運び屋としての話だ。 俺は、俺を愛するApricot【臆病な愛】とともに生きていく。 寒さに震える冬から、暖かな春へと必ず彼を運んでいく。 『高速度星』は瞬いて、駆け続けて。 ――次こそは誰かの願いを叶える星になる。 だから。 (L1) 2021/09/12(Sun) 21:49:30 公開: 2021/09/12(Sun) 21:50:00 |
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