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【秘】 朝日元親 → 笹原絵莉/* あらあらうふふ。 ええ、盗聴構いませんことよ。 お相手に許可を取らずに済む範囲は私の台詞くらいだから、それだけでよければ。 ポータルから盗み聞きしちゃってくださいませ。 どうかしら? (-12) 2021/10/31(Sun) 21:28:33 |
【秘】 朝日元親 → 風紀委員 普川 尚久「ああ、そうですね。 こんな異能なんてクソ喰らえって思いますよ 」先輩もですか、と僕は笑う。 生まれた瞬間から身についている個性がコレだなんて馬鹿げている。 せめて他の動物だったら良かったんだけどな。 「話が早くて助かりますね。……で、これですか?」 机の上に置かれた小瓶を僕は見る。 瓶の大きさも小ぶりであれば中身も少量。 無色透明の液体を確認すると、1度手に取って自分の前に置いた。 「飲めばいいんでしょう。 ならさっさと飲みますよ。 経過を観察されますか? それとも関わりがバレないよう、先輩のいないところで飲んで後ほど報告に窺うべきですかね」 (-14) 2021/10/31(Sun) 21:38:14 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜「ああ、そうですね。 こんな異能なんてクソ喰らえって思いますよ 」先輩もですか、と僕は笑う。 生まれた瞬間から身についている個性がコレだなんて馬鹿げている。 せめて他の動物だったら良かったんだけどな。 「話が早くて助かりますね。……で、これですか?」 机の上に置かれた小瓶を僕は見る。 瓶の大きさも小ぶりであれば中身も少量。 無色透明の液体を確認すると、1度手に取って自分の前に置いた。 「飲めばいいんでしょう。 ならさっさと飲みますよ。 経過を観察されますか? それとも関わりがバレないよう、先輩のいないところで飲んで後ほど報告に窺うべきですかね」 (-15) 2021/10/31(Sun) 21:39:09 |
【秘】 朝日元親 → 家庭科部 勢喜光樹「ああ、そう。分かったよ」 言うことを言って漸く手を離した僕は、勢喜の言葉に頷いてやった。 「好きなわけ、あるかよ」 敵愾心を剥き出しにそれだけ言って、着替えを取りに部屋に戻ると提案をする。 同室申請にも同意のサインをしておいた。 そうして一度部屋に戻った僕は、待ち構えていた先輩からある提案を受けることになる。 殆ど二つ返事で頷いたのは、 暢気に同室だと宣うクラスメイトに、ひと泡吹かせてやりたかったからだ。 その結果がどうなるか、未だ誰も────僕すら、知ることではなかった。 (-16) 2021/10/31(Sun) 21:46:51 |
【秘】 朝日元親 → 笹原絵莉/* ありがとうございます〜。 朝日くんの部屋で交渉は行われましたわ。 しかし実は別に盗み聞きしている方がおりますの。 その方にも見つからない、かつ音だけが聞こえる位置といえば本棚の裏辺りでしょうか。 まあその辺りはお任せしますわよ! (-19) 2021/10/31(Sun) 21:57:29 |
【秘】 朝日元親 → 笹原絵莉/* あらそれは残念。 でしたらまだどこで薬を飲むか決まっていませんが、屋外で飲むことになった場合見えるところででソロールを行いますわ。 折角ですからそれをお聞きになってください。 とはいえ、もしかしたら秘話でこのまま飲む可能性もありますから、お約束はできませんけれど。 (-24) 2021/10/31(Sun) 22:13:59 |
【秘】 朝日元親 → 風紀委員 普川 尚久/* この場で飲むかどうするかお尋ねしましたが、裏で進行中の勢喜くんとの秘話との兼ね合いで、このあと勢喜くんの部屋に戻らねばならなくなりましたわ。 いろいろ考えたのですけど、勢喜くんの部屋から翌朝登校し、その先で薬を飲もうと思いますの。 その形で表で進行させていただきますので、裏のこちらはごゆっくりお願い致しますわね! (-29) 2021/10/31(Sun) 22:32:42 |
【墓】 朝日元親僕は朝が早い。 いつもかなり早くに登校して、ぼんやりと本なんかを読んでいる。 今日も半分くらいはいつもと同じだった。 早くの時間に登校をして、人気の少ない学内を抜けて。 普段なら教室へと向かうはずの足は、グラウンド横の自動販売機に向いていた。 小銭をひとつ、そこに入れる。 200mlのペットボトルを迷いなく選び、僕はその栓を開ける。 透明な濾過された水。 こんなに綺麗なものでなくても、僕には何も関係ない。 例え雨水だろうと泥水だろうと、僕は何の苦もなく飲み干せるだろう。 (+0) 2021/10/31(Sun) 22:40:38 |
【墓】 朝日元親まさかあんな話をした数時間後に、その噂の薬を手に入れるだなんて思わなかった。 そこまで考えた僕は首を振る。 これは、僕が僕の意思で手に入れたものだ。 「 ……すみませんね、先輩 聞こえるはずもない呟きを落とす。 ────それでも僕は、何としてでも強くならなければならなくなった。 僕が弱いから、逆らえない。 群れの中の弱者は、強者に従うのが野生の世界の掟である。 「 それでも僕は、このまま弱者でいるのは嫌なんだ 」 (+2) 2021/10/31(Sun) 22:43:33 |
【墓】 朝日元親「 僕は、人間だ 」それを証明するために、藁をも掴む思いでこんなものに頼る。 あんなに大嫌いな異能の強化を願う。 嗚呼。本当に愚かだな、僕は。 片手で小瓶を転がした。 中に入っているのは水とは違う 無色透明の液体 。200mlのペットボトルを見遣り、意を決した僕は、小瓶の中身をそこに注ぐと一気に飲み干した。 これは残り物でも何でもない。 でもそんなのは関係ない。 最初から、残り物だろうと福なんてない。 (+3) 2021/10/31(Sun) 22:44:59 |
【墓】 朝日元親直後、眩暈のような感覚に襲われる。 グラウンドの真ん中で、僕は意識を失った。 人が近付けば、すぐ目を覚ます。 でも目を覚ますのは僕≠カゃない。 僕の中の獣の魂が、腹を空かせて獲物の姿を探す。 何よりも憎い、 あいつ の姿を、匂いを、気配を探す。だから、倒れた僕に駆け寄り声をかけるなら。 少し気を付けなければならないかもしれない。 (+4) 2021/10/31(Sun) 22:49:21 |
【墓】 朝日元親ハイエナはサバンナの掃除人≠ニも呼ばれる肉食動物だ。 往々にして、横取りや屍肉を漁るイメージが強く卑怯者≠フレッテルを貼られることが多い。 しかしその実狩りの成功率は百獣の王と呼ばれるライオンより高く、ライオンの子供を狩ることすらあるという。 同じくにしてライオンからも敵視をされており、食用でもないのにライオンに殺されることも多々ある。 ハイエナの皮は硬く、その肉はどの肉食獣の餌にもならないほどにとても不味いらしい。 骨すら噛み砕く顎の力、その骨すら消化する強力な消化酵素、屍肉すらものともしない強靭な胃を持つハイエナは、サバンナに於いて一二を争うほどの強者である。 更に獲物を探す目、鼻、耳────そのどれをとっても一級品とされる。 何よりも特筆すべきはそのスタミナだ。 知能も霊長類と並ぶとされるほど高く、狙った獲物が疲れ果てるまで的確に追い回し、その強い顎で餌食にする。 疲れを知らぬハイエナを止めることが出来るのは、更なる強者の存在か、【絶対王者】の言葉、又は雌の命令だけである。 ハイエナの社会は、絶対的な女社会、そして縦社会なのだ。 (+7) 2021/10/31(Sun) 23:31:35 |
【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ/* ご相談ありがとうございます!こちら青じそですわ。 交流のある人が来ると実は秒で解決する事態となっておりますわ。女性と絶対王者としか私交流がありませんのよ。ふふ。 さて、というわけでシオンくんちゃんも今は女性ですわね? 従わせることは簡単かと存じます。 触れて見つめ合う条件も、それでクリアーできるかと。 この通り異能の暴走で自我を失っておりますが、落ち着かせれば目を覚ますこともできるかと存じます。 よろしくお願いしますわね。 (-46) 2021/10/31(Sun) 23:50:56 |
【秘】 朝日元親 → 市川 夢助僕は動物じゃない。 僕は動物じゃない。 僕は動物じゃない。 でも僕の異能は、こんなんだ。 嫌いだ。近寄るな。近寄るな。僕を見るな。 その想いのどこまでを、あなたが再生できたか定かではない。 (-48) 2021/10/31(Sun) 23:53:33 |
【秘】 朝日元親 → 市川 夢助一瞬、僕≠フ目がキミに向いただろう。 強い異能? バカ言うな。 僕は弱い。僕は弱いから、逆らえない。 だから僕は薬を飲んだ。 強くなるために。 アイツ に負けないために。巫山戯るな。 吐き捨てたいのは僕≠ナなく、僕だった。 (-54) 2021/11/01(Mon) 0:09:56 |
【秘】 朝日元親 → 市川 夢助知らないよ。でも、逆らえないんだ。 勢喜 の言葉に僕は。こんな異能のせいで。 俺の異能は弱点だらけで 何も強くなんかない。 そうでなくても嫌われ者だ。 雄のハイエナはただ嫌われて、強者に服従して。 それで、終わりなんだよ。 (-59) 2021/11/01(Mon) 0:23:56 |
朝日元親は、 動くな の命令を守っている。口許から見える牙は剥き出しに。 (c6) 2021/11/01(Mon) 0:33:20 |
【墓】 朝日元親僕≠ヘ途端に、何事にも興味がなくなったように、その表情すら大人しくなった。 暴れる理由のなくなった僕≠ヘ、僕にその身体を返す。 僕を押さえつけていた人達は、僕から力が抜けたことが分かるはずだ。 そのまま僕は、また気を失うように倒れ込んだ。 あどけない、ネコ型亜目の獣の寝顔がそこにある。 (+13) 2021/11/01(Mon) 0:59:50 |
【秘】 朝日元親 → 自称・天才 市川 夢助分かってる。分かってるよ。 それでも、僕は。 強くなりたかったんだ。 ────でも。 ありがとう。 大嫌いな異能だけど、その本心からの言葉で、幾分か救われたような気がした。 (-73) 2021/11/01(Mon) 1:21:31 |
【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ今はあどけなく眠る僕も、冷静さを損ない薬に手を出すくらいには激情家だ。 普段から前髪の下にその本性を隠しているに過ぎない。 だけど初めて凪の気持ちを知った。 もしかしたらそれは、少しだけ何かに影響を及ぼすことも、あるのかもしれなかった。 (-75) 2021/11/01(Mon) 1:30:05 |
【秘】 朝日元親 → 家庭科部 勢喜光樹こんな騒動の最中にも、同室申請の書類は受理され夕方には朝日の部屋の荷物が運ばれてくる。 デスクトップパソコンにデスク、あとはジャンルも雑多なデザイン関係の本が並んだ本棚が2つ。 廃棄パンで食費を浮かせ、このたくさんの本を買い漁っているらしかった。 (-81) 2021/11/01(Mon) 1:38:40 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜同伴者たちが立ち去るまでに、目を覚ましたり覚まさなかったりしたことだろう。 聞こえた紙の音に目を開けた僕は、ベッドの中から音のする方を見た。 「……──守屋先輩」 妙に頭が重いのは、異能の副作用だろうか。 身体を起こす気にもなれず、僕は掠れた声を先輩に向ける。 (-89) 2021/11/01(Mon) 1:54:39 |
【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創遅くとも昼前には目を覚ます。 やけに頭は重たいし、気分としては最悪だった。 そこに最悪な単語を聞けば、もう起き上がる気力も起きない。 「……分かるよ。それで、何」 だから騒動に対する謝罪が出なかったのは、仕方ない。 ぶっきらぼうかつ淡々と、僕は尋ねる。 (-91) 2021/11/01(Mon) 1:58:34 |
【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創「飼い慣らそうとする方が間違ってんだよ。 ただのイヌネコじゃあるまいし」 重い頭で減らず口を叩く。 「…………伝わった。 何だよあいつ。ムカつくな……」 何様のつもりだ。僕は嘯いた。 飼い主様はどうにも偉そうが過ぎる。 (-132) 2021/11/01(Mon) 8:44:47 |
【秘】 朝日元親 → 家庭科部 勢喜光樹夕刻になった頃、僕は漸く姿を見せる。 新薬の副作用で頭が重くて仕方なかったのが、漸く抜けたのがその時間だった。 「来てやったよ。勢喜」 呼び出し から実際に姿を見せるまで、ここまで時間がかかったことを僕は謝りはしなかった。部屋に満ちた料理の香りに一瞬鼻をひくつかせても、前髪の向こうで眉間に皺を寄せるだけで大きな反応はしやしない。 (-133) 2021/11/01(Mon) 8:52:49 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜「……」 いつからそこにいたのだろう。 どこから見ていたのだろう 。暴走中のことは薄らだけど覚えている。 嘆息した僕は、先輩に視線を向けたまま。 「気分は、最悪ですかね。 頭は重いし、……異能はバレるし」 どれだけの人間が、僕の異能を見ただろう。 隠していたからには、知られたくない異能だった。 「………でも、自業自得ですね」 自嘲するようにそう言った。 「先輩は、何を見てるんですか。台本?」 (-136) 2021/11/01(Mon) 9:20:17 |
【秘】 朝日元親 → 何処にでも居る 鏡沼 創「……? 効きが悪い……? それってどういう、」 言い切る間もなく、忽然とその姿が消える。 ハイエナの嗅覚を持ってもどこに消えたか分からない始末に、思わず身を起こした僕は呆然としていたように思う。 「……」 すぐにまたベッドに倒れ込むと、身体を休めることにした。 後がつかえている、との鏡沼の言葉の意味が分かるのは、そのほんの少し後の事だった。 (-139) 2021/11/01(Mon) 9:31:47 |
【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ「……誰?」 ベッドに横になっていても、来客があればすぐ分かる。 僕は、自慢にはしたくないけど鼻が良かった。 時間にして、昼を回ってしばらくした頃くらいかだろう。 暴走中のことも薄ら覚えていたから、もう知った匂いに僕は重い頭を抱えて身体を起こした。 「………さっきの。ごめん、迷惑かけた」 隣のクラスの奴のはずだ。 この通りの性格なので、聞き慣れない横文字の苗字は覚えてはいなかったが。 (-143) 2021/11/01(Mon) 9:59:22 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜そう、と僕は呟く。 紙の音は些か心地良い。 「……──意地の悪いこと、聞きますね。 希望なんてあるはず、ないでしょう」 「先輩の忠告を聞かなかった結果がこのザマですよ。 叱るなら、今です。 どんな言葉だって、聞き入れますよ」 ゆっくりと僕は身体を起こす。 叱られようとしているのに、横になったままではいくらなんでも誠意が足りない。 (-146) 2021/11/01(Mon) 10:12:31 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜/* PL事務連絡です。 守屋先輩と話すまでにここに来たのは、鏡沼くんとシオンくん、現時点で2人となっています。 鏡沼くんは飼い主≠ゥらの『俺が呼んでる』という伝言を伝えてくれました。 シオンくんはまだ訪れたところで会話内容は不明です。 そして青じそは本日労働ですのでレスポンスが限りなく遅くなります。 お昼にはまた応答しますので、よろしくお願いします〜。 (-147) 2021/11/01(Mon) 10:21:06 |
【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ「……2-Dの朝日。 やっぱりさっき、なんか使ったのか。 お陰で助かったけど……」 前髪の隙間から僕はシオンを見る。 あまり見られると居心地は良くないけど、どうやら何かしらの心配をしているらしいと知れば無下にもできない。 「変に、って。 変になりかねないような作用なの、あんたの異能」 態度としては凪そのものだろう。 暴れていた姿がまるで嘘のようだ。 でも学年も同じなことだし、普段の僕を知っていてもおかしくはない。 その場合、僕の態度が普段と変わりないことを確信できるかもしれない。 (-150) 2021/11/01(Mon) 13:44:28 |
【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ「…………」 「感情がないって、そんなさらっと言うこと? ああ、いやでも。感情がないならそれを嘆くこともないのか。 楽しそうに人と話してるように見えてたけど、そういうんじゃないんだ」 少なくとも窓際で読書に耽ける僕よりは有意義な学生生活を送っていそうだと思っていた。 僕は異能の都合、目立ちたくないだけだったけど。 「そういう意味なら安心していいけどさ。 …でも、そう。共感か。 アレ≠ェあんたの感情なんだな」 全てに興味がなくなったような凪の感覚は覚えている。 あの時ばかりは助かったが、常にああだと思うと気分のいいものではなかった。 (-168) 2021/11/01(Mon) 19:39:08 |
【秘】 朝日元親 → 家庭科部 勢喜光樹「……………なに」 勢喜に近付かれても、前日に比べて僕は大人しかったと思う。 継続し続けていた怒りとかそういう負の感情が、少し落ち着きを見せていた。 まるで凪いだ後の海みたいだ。 撫でようとすれば、撫でるのは簡単な事だ。 「今はそういう気分でもないよ。 1人になりたい気分なのに、どっかの誰かに呼び出されたのは不幸だと思ってるけど」 部屋を見ると、私物が大半整えられていた。 嘆息した僕は、それでも静かに大人しくしているように見えるだろう。 本当は落ち込んでいるだけだけど。 (-170) 2021/11/01(Mon) 19:53:25 |
【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ激情と言われても、僕には直ぐにピンと来なかった。 僕が抱いたこの気持ちが激情である自覚は、僕にはない。 「嫌いなやつくらいはいるよ。 変な薬に手を出して、見返してやりたいって思うくらいにはね。 ……まあその結果がこれだけどさ。 バカバカしいよね、本当」 シオンから視線を離す。 前を向き俯いた僕は、無意識に溜息をついていた。 (-174) 2021/11/01(Mon) 20:25:38 |
【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ「……いいわけないだろ。 人を嫌って喜ぶやつがそういるかよ」 視界の中にまたシオンが入る。 僕は顔を上げて、前髪の隙間からその顔を見た。 「そこまで言うほど知りたいの。 僕は精神干渉系の異能には詳しくないけどさ。 自分に共感させられても、人には共感できないもん?」 (-182) 2021/11/01(Mon) 21:06:45 |
【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ前髪に触れられても、僕は拒絶をしなかった。 「……好きにすれば」 自暴自棄なところもあったと思う。 あんなに誰にもバレないように静かに過ごしていたのに、今朝のあの騒ぎだ。 もうこの大嫌いな異能のことを、かなりの人間が知ってしまった。 前髪の奥の黒い目は、シオンに視線をくれている。 触れたまま3秒を経るのは、とても容易い。 (-184) 2021/11/01(Mon) 21:48:25 |
【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ激情というのが長続きするかはきっと人それぞれだ。 熱しやすく冷めやすいという言葉もある。 僕は確かに熱しやすい方かもしれない。 そしてしつこいハイエナだから、決して冷めやすい方ではない。 でもどんなに熱しても、冷たい凪に晒されればその瞬間は凪は凪。 僕のものではないとはいえ一瞬凪に上書きされた感情は、当人を前にせずまた分かりやすい熱を持つものではない。 今度は僕は、シオンの異能がどんなものか知っている。 その凪を心地良いと思う時間は僕にはない。 だけど、 自分とは違う物 はとてもいいものだと、その羨望はまるで自分のもののように感じることができた。「……触りすぎ」 誰がむにむにしていいとまで言った。 僕は嘆息する。そして。 「変な異能だよな。……ただ、嫌いじゃないよ」 激情も何も抱かない、素直な感情を告げた。 (-192) 2021/11/01(Mon) 22:46:34 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜「反省は、そりゃ、しましたよ。 ……しています」 僕は獣じゃない。僕は人間だ。 その証明の過程とはいえ、一時的に獣の僕≠ノ好き勝手させてしまった。 突然強くなった獣の本能に僕は逆らえなかった。 「後悔は────」 続く言葉は直ぐには出なかった。 後悔をしたと頷くのを憚られるくらいには、色んなことがあったように思う。 「……まだ、分かりません。 僕はあんな異能のこと嫌いと思いますけど。 でも、隠していたら知ることはなかったことを、いくつか教えてもらったように思いますから」 かっこいい、だなんて。 その言葉が聞こえたのは、耳の良すぎる僕だけなんだろう。 「──それでも」 「 こんな異能はクソ喰らえって思いますけどね 」 (-195) 2021/11/01(Mon) 23:00:35 |
【秘】 朝日元親 → 風紀委員 普川 尚久「そうですか。なら──」 今ここで。 そう言おうとした僕の脳裏に、勢喜の言葉が蘇る。 暫く俺の部屋の番犬になってくれよ。 それは使役の命令ではない。 でもその言葉を聞かなければと逸る気持ちも生じていた。 きっと、その前に交わされた命令が、僕をそうさせている。 「────今は、やめておきます。 後日お話に伺いますよ。寮暮らしですっけ?先輩は」 「こんなこと言って逃げたりはしないからご安心を。 先程言った言葉は、嘘じゃありませんから」 ただ逆らえない相手がいるだけだ。 告げられたばかりの言葉を、蹴飛ばすこともできない程度に。 (-196) 2021/11/01(Mon) 23:14:14 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜「そうですか。なら──」 今ここで。 そう言おうとした僕の脳裏に、勢喜の言葉が蘇る。 暫く俺の部屋の番犬になってくれよ。 それは使役の命令ではない。 でもその言葉を聞かなければと逸る気持ちも生じていた。 きっと、その前に交わされた命令が、僕をそうさせている。 「────今は、やめておきます。 後日お話に伺いますよ。寮暮らしですっけ?先輩は」 「こんなこと言って逃げたりはしないからご安心を。 先程言った言葉は、嘘じゃありませんから」 ただ逆らえない相手がいるだけだ。 告げられたばかりの言葉を、蹴飛ばすこともできない程度に。 /* ログがわちゃわちゃになりますわね? ですが普川くんとの続きも並行してお送りさせていただきますわ! (-198) 2021/11/01(Mon) 23:15:29 |
【秘】 朝日元親 → 家庭科部 勢喜光樹「………うるさいな。誰が恋だよ」 一切図星じゃないけど堪に障った。 何かの作用で凪いでいたとしても、僕は熱しやすい。 一度またフツフツと怒りを抱けば、こいつの前で落ち込んでいたのも馬鹿らしく思えてきた。 僕はシャワーでいいよとぞんざいに言う。 雪の降った寒い日だろうと勢喜の浸かった風呂に浸かるのは御免だった。 「犬じゃないって言ってるだろうが。 馬鹿にしてるだろお前マジで」 腹立つな。人の気も知らないで。 聞かれたとしても答えてなんかやるつもりは僕には毛頭なかったけど。 (-201) 2021/11/01(Mon) 23:23:10 |
【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ「そう? ……僕は」 僕は。 「嫌われてるんじゃないなら、そっちの方がいいかな。 でもそろそろ鬱陶しいからやめてくんない?」 凪から少し離れると、僕はシオンの手を振り払う。 「触られるのは嫌いだよ、僕は。本当は。 異能を使うのに触ったのに、恋も何もあるわけないし。 そういう人の反応見て楽しいのかな、あんたは」 (-203) 2021/11/01(Mon) 23:28:19 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜/* あらお手数おかけしますわ。 ではその隙に、シオンくんとのやり取りを少しだけ。 まだ当人に許可を頂いてませんから、本当に少しだけですけど。 行った会話は、シオンくんの異能について。 暴走中の朝日くんを止めた異能ですわね。 その前後で朝日くんは『嫌いな奴がいる』とシオンくんに断言しています。 それ以上の情報が必要でしたら、沈み沈み狩られシオンくんに情報の横流しの許可を貰いますわ。 ただ、再度朝日くんにシオンくんは異能を使いました。 こんな異能だよ、と説明するためのようなものですけど。 如何いたしましょう? (-205) 2021/11/01(Mon) 23:35:53 |
【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ「つくづく厄介な性格してるな、あんた。 激情を抱かれるより、抱く方に目を向ければいいのに。 まあそれがすぐ出来るなら、そんなことにはなってないんだろうけど」 また嘆息した僕は、立ち去ろうとする背中に最後に声をかける。 「────『羨ましい』って気持ちから始まる激情も、あると思うよ。僕は」 「まあとりあえず、今日はありがとう。 僕が言うのもなんだけど、変なことにはあんまり首突っ込むなよ。 それじゃ、また」 (-208) 2021/11/01(Mon) 23:42:15 |
【独】 朝日元親色んなことが一気にあると今朝日くんがどうなってるかよく分からなくなってくるわね? とりあえずシオンくんの凪で勢喜くんへの憎しみが嫌いくらいまでクールダウンしてる。 また嫌な事で異能使われたらすぐ発火すると思う。 夢助くんの言葉を聞けたのは良かったと思ってる。 でもそれで自分の異能を好きになれるってわけでもない。 朝日くんの異能は強化というより変化してる 弱化も強化も一緒にしている感じ 野生のハイエナの本能が強くなっている感じ あと実は嗅覚とか諸々の感覚・前腕の力とかその辺の異能由来の個性が強くなってる ロールで出すことになるかは不明 (-210) 2021/11/02(Tue) 0:14:41 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜/* 了解致しましてよ。 許可が出た際にはこちらの発言もお渡ししますわ〜! 大したこと話していない気もしますけど…… (-213) 2021/11/02(Tue) 0:38:07 |
【秘】 朝日元親 → 家庭科部 勢喜光樹機嫌よくしろ? 無茶言うな。 ただでさえ昨日から散々な目に遭ってばかりなんだ。 勢喜の言葉には当てられるし。 隠していた異能は暴走して色んな人達に知られるし。 後者は自業自得だ。精々無限に落ち込む程度でいい。 でも僕にとっては人災でしかない前者については、ただ落ち込むなんて状態ではいられない。 それでもあんな事さえなかったら、親しい方の友人だったのは違いない。 ただその言葉を今は信用できないだけだ。 勢喜が静かになったのをいいことに、パソコンを開くとマインスイーパーを起動する。 100×100の馬鹿みたいな広さは頭を空にするのに丁度いい。 トラックボールがカチカチと音を立てる。 運ゲー要素に何回か負けた。 はぁ、と短く溜息をつくと、画面から離れて勢喜の方を見た。 「食事、もらうよ」 返事も聞かずにキッチンに向かった。 箸と、皿と……置き場が自分と違うから、探すのに少し苦労する。 (-238) 2021/11/02(Tue) 8:33:50 |
【秘】 朝日元親 → 俺 シオン・グレイヴズ/* お疲れ様です!遅くなりすみません〜! こちらは全面無問題です!お気になさらず! ありがとうございました、お手数お掛けしました〜! (-288) 2021/11/02(Tue) 19:25:39 |
【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創/* ありがとうございます! 状況諸々把握しましたわ! まあ当たらずとも遠からずというか、無関係なお話ではありませんので…… お気遣い、本当にありがとうございます! (-289) 2021/11/02(Tue) 19:32:05 |
【秘】 朝日元親 → 風紀委員 普川 尚久「ああ、そうですか。 分かりました、そのうちレポートでも訪問でも」 僕は頷いて、先輩を見送る。 言うか言うまいか悩んだが、業務の妨害になってはならないと、去り行く背中に一言だけ告げた。 「僕、近日中にこの部屋からいなくなると思います。 勢喜と同室になることになりますから」 その言葉通り、翌日にはこの部屋はもぬけの殻となる。 寮長にでも聞けば、僕の言った言葉が真実だったと分かるだろう。 先輩が去った後、僕は小瓶を見下ろして、 「…………」 溜息をひとつ零すと、着替えとカップヌードルを回収して、部屋を立ち去った。 (-295) 2021/11/02(Tue) 19:48:05 |
【秘】 朝日元親 → 風紀委員 普川 尚久/* ありがとうございました! この調子なので翌日には勢喜くんの部屋にいます。 余裕があれば報告ロールも行いたいところですが難しいかな…。 余裕があれば!に留めて頑張りたいと思います。 この度は本当にありがとうございました〜! (-296) 2021/11/02(Tue) 19:50:01 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな陽光 守屋陽菜「ああ、そうですか。 分かりました、そのうちレポートでも訪問でも」 僕は頷いて、先輩を見送る。 言うか言うまいか悩んだが、業務の妨害になってはならないと、去り行く背中に一言だけ告げた。 「僕、近日中にこの部屋からいなくなると思います。 勢喜と同室になることになりますから」 その言葉通り、翌日にはこの部屋はもぬけの殻となる。 寮長にでも聞けば、僕の言った言葉が真実だったと分かるだろう。 先輩が去った後、僕は小瓶を見下ろして、 「…………」 溜息をひとつ零すと、着替えとカップヌードルを回収して、部屋を立ち去った。 /* 以上で襲撃ロールは終わりかと思います。 そして、シオンくんから状況伺いましたわ。 ログ読みの手間をお掛けして申し訳ありませんが、宜しくお願いしますわね〜! (-297) 2021/11/02(Tue) 19:51:27 |
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