【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+16 闇谷 優しく頭を撫でられた途端、ぼろぼろと涙が溢れてしまう。 こんな『お客さん』みたいなこと、誰にもしたくなかったのに。 古傷ひとつない肌が、ボタンを外す度に晒されていく。 朦朧とした意識の下でベルトに手を伸ばす。震える手の上から熱い自分の手を重ね、乱雑にベルトを外した。 「……、取って」 貴方のズボンへ手を伸ばす。軽くベルトの革を爪で掻いた。 脱いでほしいのだろう。 (+17) 2021/09/22(Wed) 12:40:04 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久甘いココアを啜り、小さく一息ついた。 何となく端末を取り出し、テーブルに置く。 「こうやって何か飲みながら機械弄るやつ、憧れてたんだよね〜」 つい、つい、と適当に画面を触る。 参加者名簿の画面が開かれた為、ただ隣にいたという理由で、なんとなく『普川尚久』の情報を開いた。>>a1 「……」 「なおひーの母さん、……あと、父さん?死んじゃったんだ」 ココアの香りを嗅ぎながら、液晶画面を見下ろした。 (-179) 2021/09/22(Wed) 13:24:26 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久「……家族、みんな死んでるってこと?なんで事故になっちゃったの」 ココアが喉を通る度、体に温もりが染み渡る。 液晶の文字を見る。細かいことはよくわからないが、漫画でよく見た漢字はある程度知っている。 貴方が兄を殺した、という大まかな内容までは読み取れたのだ。 「寂しくなかった?」 (-185) 2021/09/22(Wed) 16:01:28 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+18 >>+19 >>+20 闇谷 貴方がベルトを外し、ファスナーを下ろす間。 少年は落ちていた鞄から、潤滑剤を引っ張り出していた。鞄の中から冷たいレンズが顔を出す。元々電源を入れたままだったのか、それとも落とした拍子に入ったのかはわからない。 「ぜんぶ、」 少しでも早く昂りを収めたい。ここが廊下であることなど、忘れていた。 潤滑剤の蓋を開ければ、貴方の下着とズボンの上に中身を垂らした。蓋を開けたままの容器が床に落ちる。 液体が衣服に染みていく様子を、数秒眺めていた。 ……こうすれば自ら脱ぐのではないだろうかと、熱に浮かされた頭で考えた。 自分の力では貴方の腰を持ち上げ、服を脱がすことは難しいから。 「脱いで」 「……ねぇ、」 身体を乗り出し、耳元で囁いた。抑揚には苛立ちと焦燥がはっきりと滲んでいる。 粘つく貴方の下腹部をなぞり、指で僅かに押した。 この内側に、早く入りたい。 (+21) 2021/09/22(Wed) 17:08:57 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久淡々と続く言葉を、物珍しそうに聞いていた。母親しか知らない少年にとって、家庭とは未知の領域だ。 「なんで父さんは寂しくないの?」 弾む声に視線を上げ、冷めた目に首を傾げた。 貴方の様子に疑問を持ったわけではない。 父親という存在そのものを知らないからこそ、出た問いだった。 「オレ父さん見たことないから、わかんない」 (-194) 2021/09/22(Wed) 17:46:02 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久──僕のことが好きでなかったから。 同性だからだろうかと考えたものの、その予想はすぐに違うとわかった。 顔を顰めた貴方を見る。きっとコーヒーが苦いからだろう。 「んーん。悪い奴が死んだって、寂しくならない。そんなもんかぁ」 まろやかなココアを一口。少し温くなったことに気付けば、さらにもう一口含む。 ふと、液晶に視線を戻す。 ……『殺した』。 これは当人から「何もしていない」と聞いた。素直な少年は、冤罪なのだろうと信じている。 ……『兄』。 話の流れからして、これが「壮汰くん」だ。 ……『いじめ』。 「壮汰くん」は貴方を好きだったと、他でもない貴方自身の口から聞いた。 いじめとは、嫌いな相手を虐げる行為だとここで教わったことがある。 (-200) 2021/09/22(Wed) 18:51:45 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久「ねえ、なおひー」 無知な少年でも、違和感を抱く。 その笑顔は、貴方にどう映るだろうか。 「お兄さんが壮汰くん、だよね。 その壮汰くんはなおひーのことが好きなのに、 どうしてなおひーを虐めたの? 」 (-201) 2021/09/22(Wed) 18:55:14 |
【独】 7734 迷彩 リョウさて、どうかなぁ ここ突いたら何か出る場所な気がするんだけど 水筒の中身飲まないのといい、違和感をしれっと示された気がするのよね〜 (-202) 2021/09/22(Wed) 18:57:50 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+22 闇谷 ……少年はおねがい≠フ仕方を知った。 貴方の片脚を膝裏から抱えると、折りたたむように押し付ける。抱き締めるように距離を詰め、やはり先程と同じ場所へ。 辿り着けば柔く耳を喰み、縁を舌先で擽った。 「……怒って、いい」 再び下腹に触れ、性器を通過し、指は後孔へ真っ直ぐに向かう。 潤滑剤で湿るそこに、つぷ、と水音を立てて指先が侵入した。 慣らすような動きには程遠い。 「ゅ、ゆるさ、……ッ、ないで、ね」 肉の壁に締め付けられる度に、指先からじわりと快楽が滲む。 性急な、前戯ですらない行為が続いた。 ……このまま少年が挿入すれば、相応の痛みが伴う筈だ。 (+24) 2021/09/22(Wed) 21:08:25 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人「──……、ぁ?」 貴方が笑う。喜ばしい筈の笑顔を見た瞬間。 何故だか、ひくりと喉が鳴った。 身を引きかけて、腰に手を回されていることに気付く。 逃げられない。 「アキちゃ、」 少年は悪意に疎い。ずっと愛され、守られて育ったから。 貴方の黒々とした瞳に浮かび上がる、その感情の名前を知らない。 ──今、ここで、死んでも、 同じ? たとえ少年がどれだけ無知だとしても。 この言葉と、首に触れる指先で理解できぬ筈も無かった。 (-223) 2021/09/22(Wed) 21:54:44 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人貴方が冗談を言うような人間でないことは、少なくとも理解しているつもりだ。 つもりだった。 「……だ、だったら」 震える声を絞り出す。初めて自分が怯えていることを知った。 いつのまにか冷え切っていた両手を、恐る恐る伸ばす。 嘲笑を漏らす首へ。 愉悦を零す喉仏へ。 (-224) 2021/09/22(Wed) 21:56:07 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久「ふぅん、そういう人もいるんだ……?」 少年は理解できないことを、そのままにする癖がある。 だから貴方を『そういう人間』だと受け入れた。 あの人は、僕のことが好きでなかったから 月初めに戸籍上の父親が病死した。 だからといって、無知ではない。 直前に仕入れた情報くらいまだ覚えていられるし、比較くらいならできる。 「……父さんが、死んだから?」 そうして。 答え合わせを求めるように、隣に座る貴方を見た。 (-232) 2021/09/22(Wed) 22:53:45 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人力が込められた指先に、どくりと鼓動が脈打つのを感じる。 怖い。 恐ろしい。 けれど、その感情を必死に怒りで覆い隠そうと。 「……、 大人みたいなこと言うんだな 報いろとか、勝手なこと、い、言って」 ずっと目上にある双眸を睨み付ける。 同年代の筈である貴方が、ずっと歳上に見えた。 ともすれば泣きそうになる自分を、懸命に堪える。 今まで石を投げつけられた痛みが、全て甦るようで。 「 食べて寝るだけでッ、生きていけるくせに! 簡単に、……っ生きていけるくせに! 」気付けば、貴方の喉に親指が爪を立てていた。 (-235) 2021/09/22(Wed) 23:37:42 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人 「ああそうだよ、同じになりてえよ! でもなれないから、ッ、 死に方くらい! 誰かと、同じが、良いんだろうが!!」 願わくば。 その誰か≠ヘ、唯一の味方である母がいい。 ひとしきり叫んだ後、肩で息をする。 空っぽだった。昔から。 この身体は溜まる前に、着替えなければならないから。 一度、目を閉じる。 目蓋の裏の思い出を眺めた後、そっと目を開いた。 (-236) 2021/09/22(Wed) 23:39:11 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人「 成長期はまだ終わってない 」少年なら、一年で数センチ伸びる年齢だ。 「わかる?意味。 もし生きるなら、新しい体が必要なんだよ」 この身体は、日々窮屈になっていく。 外見など関係ない。どうせ自分は、元から違うのだから。 (-237) 2021/09/22(Wed) 23:40:18 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+26 闇谷 頬に手を伸ばされれば、甘えるように涙を擦り付ける。 同じ孔を共に弄り、水音と荒い吐息だけを鼓膜に入れた。 指を引き抜く感覚に気付き、上体を起こす。 自分と同じ、熱を孕む視線を覗き込む。 自分がそうさせた。させてしまった。 知っているくせに! 「……はぁ、」 ズボンと下着を中途半端に下ろし、とっくに勃ち上がっていた性器を露にする。 先日遊び道具にしていた避妊具のことなど、すっかり忘れていた。 濡れそぼった孔に先端を当てがう。 衝動を必死に堪え、震える唇で言葉を作る。 「────、ごめん」 言うが早いか、一気に最奥を穿った。 (+27) 2021/09/23(Thu) 0:59:27 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久内緒。 どこからどこまでが内緒なのだろう。 ……そう考えたものの。 結局、『全部内緒にすればいいや』と思考は停止した。 「──うん、秘密にするね?」 囁かれた言葉に、何も疑わず頷きを返す。 撫で方が少し不自然だな、とか。 思うところはあったけれど、それはたわいもないこと。 重要なのは、互いの秘密を共有したことだ。 そうして和やかな歓談風景は、 少年がココアを飲み干すまで続いただろう。 (-240) 2021/09/23(Thu) 1:30:09 |
迷彩 リョウは、普川と内緒話をした。 (c13) 2021/09/23(Thu) 1:30:29 |
迷彩 リョウは、結局普川が咽せた理由を知らぬまま席を立った。 (c14) 2021/09/23(Thu) 1:31:39 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+29 闇谷 奥に辿り着く。 気持ちいい。 腰を引く。 気持ちいい。 また奥を目掛けて、打ち付ける。 気持ちいい。 「は、……ァ、ふ、」 身体ごと壁に押し付けるように、何度も穿つ。 律動の度に涙が溢れ、貴方の腹を汚す。 これまでに教わったことなど、少しも頭になかった。 けれど、腹側の一点に触れれば締め付けが返ってくる。 只それだけの理由で、そこを目掛けて何度も突き上げた。 「……っ!ごめ、んッ、もう、」 駄目だとわかっているのに、我慢が効かない。 貴方の背中に手を回し、きつく抱き寄せる。胸元に額を擦り付け、きつく目を瞑る。 吐精の気配が、背後まで近付いている。 意識の外で鳴った靴音など、気付きもしなかった。 (+30) 2021/09/23(Thu) 11:54:13 |
【独】 7734 迷彩 リョウ普川のアニキ、邪悪なファムファタールだと思うんだけどまだそれを誰にも言えない ファムファタールの中でも藤島加奈子タイプっていうか…… 渇き。観たことある人なら同意得られる気がするんですけど (-258) 2021/09/23(Thu) 12:21:29 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+31 闇谷 「────ッ!」 一部だけを切り取れば、甘えるような仕草だ。その実、腹の中に欲を放っていた。 ふう、と貴方の胸に息を吹き込んだ。その吐息はまだ熱い。 「ん、……」 吐精したにも関わらず、自身は未だ硬いままだった。 抜かないと。 そんな意思とは裏腹に、腰が揺れた。奥で吐き出した精を擦り込むように。 するとようやく少し収まった気がして、腰を引き始める。 結合部から水音が響く。引き抜こうとする度に、温かい内壁が敏感な箇所を撫でた。 「……、」 あと少しで抜けてしまう。 そう思うと、どうしても消えない寂しさが背中を押した。 「ごめ、……っ!」 霞む視界の中。 ──再び、貴方を貫いた。 自身の快楽だけを追い求める、思い遣りなどほんの少しもない、獣のような交わりは終わらない。 (+32) 2021/09/23(Thu) 15:57:34 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+33 闇谷 揺れる視界の中で拒絶を聞いた。 当たり前だ。 彼には想い人がいるのだから。 自分はそれを知っていて、 応援する気持ちさえあるのに。 どうしてこんな、人の気持ちを踏み躙るようなことをしているのだろう? 「……っ、ごめん、ぁ、ごめん、ごめんなさ、」 謝罪を繰り返す間も、責め立てる動きは緩まない。 押し返そうとする腕を掴み、自重で押さえ込む。 どうすれば抵抗する人間を組み敷けるのかは知っていた。かつて、襖の隙間から何度も見たのだから。 「ぅう、ぁ、……ッふ、うぇ……」 顔をぐしゃぐしゃにして、大粒の涙を零して、ひたすらに欲を追い求める。 早く、早く、終わってしまえ。 意図的に抽出を強め、残る熱を焚き付けた。 肉壁が収縮する箇所を、何度だって無遠慮に穿つ。 「…………ッあ!」 全身が大きく脈打った。 自分が再び達したことを、すぐには気付けなかった。 (+34) 2021/09/23(Thu) 18:00:41 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>29 廊下 「ぁ、……」 脇の下に腕を滑り込まされた瞬間、僅かに肩が跳ねる。 しかし背後から引き剥がされれば、素直に身体を委ねた。 ようやく顔を上げる。 最もいてほしくなかった姿が、目の前にある。 「うああぁ……、ぅぐ、えぇ……」 かけられた上着を手繰り寄せた。膝を抱え、白い生地で目元を覆う。 自分が泣く立場でないことくらいは理解できる。 それでも溢れる涙を隠そうと、歯を食いしばった。 (+35) 2021/09/23(Thu) 19:41:17 |
7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。 (c15) 2021/09/23(Thu) 20:36:54 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>31 廊下 名前を呼ばれ頭に手を置かれれば、びくりと体が震えた。 恐る恐る、赤く腫れた目を見せる。 しかし、視線は合う前に下へ戻ってしまう。 「……」 俯きながら、穏やかな音を耳に入れる。 貴方の言葉は、少年には少し難しかった。 「……うん」 だから、咀嚼したのは最後の一言だけ。 叱られるのは怖いけれど、 このまま許されるのはもっともっと恐ろしい。 少年は膝を抱えたまま、貴方が戻って来るまで待ち続けるだろう。 (+37) 2021/09/23(Thu) 20:51:59 |
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