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【独】 遊蕩 ディルク街から足を遠のけて、森の中。 いつものようにキャンディを口に含み、 ころころと音を鳴らし転がして。 自由に飛ぶ蟲達を眺め溜息吐き出す。 「……未練、はないんだよね」 どちらの世界にも。 男の帰りたい理由は些細で、誰よりもきっと小さい。 ここにいたい理由もまた、同じ些細かもしれないが。 「生きるって難しいや」 のらりくらりと風任せのように生きてきた罰だろうか。 兄を追うことを止め、楽に生きてきた罰だろうか。 何にしても、選択の権利を得るべきは己ではなかった。 もしも、彼ら痣持ち皆がそうであるとするのなら。 (-32) 2024/02/18(Sun) 22:40:47 |
ディルクは、2つの選択に迷っている。 (a0) 2024/02/18(Sun) 22:41:22 |
ディルクは、2つの人生に迷っている。 (a1) 2024/02/18(Sun) 22:41:40 |
【独】 遊蕩 ディルクまたと、次を願うような言葉。 選択を終え、前を向こうとしているものの言葉。 それを思い返して、背後の木に背を預ける。 「もっと、上手く生きられたらな」 それこそ空っぽであれば、迷いなく元を選べたのに。 どちらも確かに、男の人生で。 迷いなくあれというには、長くここに居すぎた。 「…カリナちゃんに旅の意味、ちゃんと伝えてないし」 言えない理由があるからこそではあるものの、 この迷いを知ればなんと言われるか。 考えて、思わず苦笑が浮かんでしまった。 「…これならいっそ、」 (-33) 2024/02/18(Sun) 23:02:38 |
ディルクは、羽音が横をすり抜けると同時、じくじくと痛みを感じた。 (a2) 2024/02/18(Sun) 23:06:45 |
【独】 遊蕩 ディルク森の草を、赤が濡らす。 一瞬。…いや、少しの間、飲み込むに時間を要した。 「……ああ、」 赤い目をした生き物と目が合って、 最初に出てきたのは申し訳なさ。 「…ごめんね」 応えて、くれたのだろう。彼らは。 己の暗い感情に、馬鹿な選択に。 おいでと呼び寄せて、一匹の口元を拭う。 「お前達に食われる方が、なんて」 「また、楽をしようとしたね」 (-35) 2024/02/18(Sun) 23:13:01 |
【独】 遊蕩 ディルクぽたり、ぽたりと。 欠けた耳から滑り落ちる血を拭う素振りもなく、 呼笛を鳴らして蟲達の感情を落ち着ける。 「…賢いなあ、ほんと」 「僕の感情が伝わっちゃうんだもん」 迷う理由の、ひとつでもあった。 自らが従える蟲達。好かれるような存在ではないが、 男にとってはともに歩んできたパートナーのようなもの。 もうひとつの世界であれば、そうした絆は得られない存在。 それなりに、愛情というものがそこにあったのだろう。 人に捧げぬ代わりに、それでも空っぽではないからこそ。 「…もう少し、ちゃんと考えるよ」 「……でも、」 (-36) 2024/02/18(Sun) 23:21:32 |
ディルクは、「少し疲れちゃった」と地面に寝転んだ。 (a3) 2024/02/18(Sun) 23:22:47 |
【秘】 白昼夢 ファリエ → 寡黙 エミール>>-26>>-27>>-28 じっと、あなたを見たまま答えを聞き届け。 「────」 また目をまんまるにした。 外の世界を見に行こうと話をしたのは覚えている。 けれど、まさかこんな風に選ばれるなんて思ってもみなかったから。 「え、ええと」 「あの……えっと…………」 あの、とか。えっと、とか。場繋ぎの声ばかりで考えが言葉にならない。 あなたからこうもはっきり告げられた答え。 それは、今まで奥底に秘められていたこその純真さもあった。 積み上げられた時間は目には見えなくとも、滲みだして女を逃がしてくれない。 きっとそれはポジティブな想いだけで連ねられていない。 真っ直ぐに伝わってしまった証拠に、薄墨の瞳はあなたを映したまま揺れ続けている。 ▼ (-37) 2024/02/18(Sun) 23:31:16 |
【秘】 白昼夢 ファリエ → 寡黙 エミール>>-32 「エミールは本当は、そういう人なんですね。 今までは我慢していて深入りしないところで足を止めていただけで」 言葉に詰まる。 思い出すのは祭りの前のこと。それから追いかけてくれた時のこと。 「 うー…… だから、はあ……私のこと気にかけてくれたのも、ですよね」「真面目だなあ。それを優しいって言うんですよ。 あなたくらいなら、自分勝手には入りませんよ」 少なくとも、全部を切って捨てようとした我儘で薄情な女よりはずっと人情があった。 そんな私もひっくるめてファリエだから、こんなのが選ばれて良いのかなと思わないと言えば嘘になる。 けれど口に出してしまえば、あなたの誠意に泥を塗るような心地がした。 ▼ (-38) 2024/02/18(Sun) 23:32:49 |
【秘】 白昼夢 ファリエ → 寡黙 エミール「──じゃあお言葉に甘えて」 だから、私も変わりたい。 この世界を愛せるように。 この世界に居させてくれるものを受け入れられるように。 そうして女はこの世界に生きていると言えるようになるため。 一度も逸らさなかった瞳を細めてはにかんだ。 「私を この世界に 連れ出してください。エミール」──祭りの前と後できっと致命的に変わったりなんてしない世界。 幾星霜の未来が待つ、聖女の作り上げた世界。 私を傍に置いてくれる人の傍で息をできたら。 私は幸せになれるかな、なんて。 これもエゴだろうか。 ううん。これは痛くないしあわせのかたち。 これからはこんな思い出を積み重ねていけるよね? (-39) 2024/02/18(Sun) 23:36:10 |
ファリエは、これからも醒めたまま夢を見る。 (a4) 2024/02/18(Sun) 23:36:55 |
ファリエは、天を駆ける箒星の尾は──もう要らない。 (a5) 2024/02/18(Sun) 23:37:53 |
【独】 遊蕩 ディルクゆっくりと目を閉じて、木々のざわめきに耳を傾ける。 選択出来る時間はあと少し。迷える時間はあと少し。 この世界を選ばなければこの身体はどうなるのか。 何もなかったように消えるのか。 違う存在になるのか、先のことは何にも知らない。 後悔少なめに、どうせ後悔なしにはいられないんだ。 悩んで悩んで、最後に答えを出すとしよう。 これからはもう少し器用に生きられたらなんて、考えながら。 (-40) 2024/02/18(Sun) 23:38:41 |
ファリエは、 「さようなら」 (a6) 2024/02/18(Sun) 23:39:20 |
【秘】 寡黙 エミール → 白昼夢 ファリエ>>-37>>-38>>-39 「……うん。 ずっと、我慢してた……んだろうな、俺は」 10代の少年が、何にも心を捕らわれないようにするなんて、相当心を押し殺してないと出来はしない。 そうして出来上がったのが、寡黙な青年という代名詞を得た人間だった。 それをやめてでも何かに手を伸ばしたいと思えたこと。 ずっと大事にしていきたいと思う。 幾つもの星が昇り、幾つもの霜が降りても、ずっと。 自分たちはきっと、まだまだこの世界で生きていくには未成熟だから。 この世界の色んなところに触れていくのが必要なんだろう。 ▼ (-41) 2024/02/19(Mon) 0:32:32 |
【秘】 寡黙 エミール → 白昼夢 ファリエそれでも自分が抱いている想いが伝わったことが嬉しくて、めったに緩まない目元が緩む。 連れていきたい、どこまででも。 胸を張って、自分たちはこの世界に生きる人間なのだと聖女に、この世界に示せるように。 「あぁ、……一緒に行こう、この世界に」 ゆっくりと手を伸ばして、あなたの手をそっと握った。 あの時と同じだけど、あの時より温かい小さな手。 「……アンタが思うよりずっと、俺はアンタが好きだから……よろしく、これから」 初めて、強くなろうと思った。 大切な人を守り切るくらいの力を。 この世界で生き抜く強さを。 共に過ごせる時を大切にしていくために。 そうして自分たちは色んな場所を巡って、 いろんな物を見て、何かを感じ取ってこの世界を生きていく。 思い出を心のアルバムに飾って何冊も、二人で共有していけたらいい。 (-42) 2024/02/19(Mon) 0:33:55 |
エミールは、近くに居た猫が、にゃおんと鳴いたのを聞いた。 (a7) 2024/02/19(Mon) 0:35:15 |
エミールは、それはまるで、答えと門出を祝ってくれているように感じていた。 (a8) 2024/02/19(Mon) 0:35:45 |
【秘】 寡黙 エミール → 聖女 リッカ聖女に宣言するなら、教会で。 あの人同じように聖女像の前で、その顔を見上げた。 この像の聖女の顔がそのままなのかどうかは自分にはわからない。 けれども纏う雰囲気は、きっと同じもので―― 「答えを持ってきた」 俺は―― 「俺は帰らない。この世界で生きていく」 すぅ、と息を吸って、大きく吐いて深呼吸。 あなたの反応があるはずだと信じて、静かに目を閉じた。 (-43) 2024/02/19(Mon) 1:38:51 |
【秘】 聖女 リッカ → 寡黙 エミール>>-43 エミール 静謐な教会。ステンドグラスの外は雪が降る。 そんな天気だから、いつもより薄暗い教会にあなた以外の気配はない。 ―――気配はなくとも、そこに聖女は確かにいた。 聖女はいつだってどこにだっている。 それが、この世界の、創造者。 でも。 ―――どうして、と。 音もなきまま、聖女のその瞳だけが瞬きを繰り返す。 だって、その選択は、 有り得ない とすら思えるもので。 (-44) 2024/02/19(Mon) 12:47:30 |
【秘】 聖女 リッカ → 寡黙 エミール>>-43>>-44 エミール ふわりと。 だから、音もなく。 本来ならば有り得ないことがそこで起こった。 あなたの前に降り立ったのは、目の前の像と変わらぬ見目の小さな子ども。 雪のような白銀の髪を冷たい空気に揺らし、冬空と同じ色の瞳であなたを見上げている。 「 …… ほんとうに いいの ? 」 もう機会はないかもしれないよ、と暗にその声は告げている。 その表情や声音全てから、困惑のいろが見て取れることだろう。 (-45) 2024/02/19(Mon) 12:48:24 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ>>-20>>-21 「えっっこの流れで仲悪いコトある??? 少なくとも君はカリナ嬢に悪い印象ねェじゃんよ。 じゃあカリナ嬢もそうなんだワ」 この身体の本来の持ち主に対しての言葉を拾えばどう考えても気遣っているように聞こえるし、それを受けて本来の彼女が、この不可抗力で起こってしまったことで被害者に怒るとも思えない。 怒ることがあったとして、それは別の物に対してだろう。この理不尽それ自体に対してとか。彼はそう思っている。 「んえ? これからのが楽になンじゃねって気分なんけどな俺ちゃん… 」見ている場所の違いと言ったところか。ある意味では敏感なのにどうしてもどこか鈍感な部分は、彼らしさのひとつと言えるのかもしれない。 「まぁいいや。 ハイハ〜イ! お雑魚な俺ちゃんの夢を叶えるために まず必要なコトを手伝ってもらってますアリガト〜〜」 いってらっしゃいフルーツ串はパイナップル以外でお願ァ〜い、とかなんとか。図々しく要望を述べて、あなたを見送っていたのだった。 (-46) 2024/02/19(Mon) 12:51:18 |
シヴァは、夜に家主が帰ってきた後、無理を押して抜け出そうとしたことを怒られた。 (a9) 2024/02/19(Mon) 12:52:38 |
シヴァは、ごめんちゃい♡ 更に怒られた。 (a10) 2024/02/19(Mon) 12:52:46 |
【秘】 掃除屋 ダーレン → 飄乎 シヴァ結局は騒がしい日々が戻ってくるということ。 何も変わることはないと思うと、嬉しくもあるが…… 「いや、やっぱり」 「少しは落ち着いてほしいけどな」 呆れたように笑う。数年前のような、少し柔らかい声だった。 「やってるんじゃないか。 あいつのことだから、より多くの奴が参加できるようにってさ」 「それに、魔女なんだしな」 用事のことを突かれれば、あー…と言いにくそうな声が返ってくる。 自身の頭をくしゃりとして。 「……はあ、まあ…それだけってわけじゃねえよ」 「結局、……シャーロットは、生き返らせないことにした」 「あいつと、一日だけ話して……それで、最後にするつもりだ」 結果的には何もなかったとはいえ、願いの為に襲ったこともあるし。 あなたとは関係のない話でもなかったから、伝えておきたかったのだ。 苦し紛れのそれではなかったが、やはりその声は寂しげではあっただろうけど。 (-48) 2024/02/19(Mon) 13:05:20 |
【独】 飄乎 シヴァ/*#m_シヴァ 俺ちゃんの呪い周りの流れまとめ。こんな感じになっていました。 ・半年前 >>1:-29 古代技術を利用している遺跡の探索アイテムの腕輪が、魂の萎縮(呪い)つきの外せない腕輪になる。 封印無効で無効にできるタイプの呪いだったので一応事なきを得る。 >>3:D2>>3:D3>>3:D4>>3:D7 事なきは得たけど正気度削れて行ってる。以降、外し方を探しながらちょくちょく発狂してる。 資料読んでいたら俺の知識を利用して帰る奴絶対許さねぇ殺すがあまりに強くって……。 ・一ヶ月前 >>3:-69>>3:-103 腕輪の外し方を求めて別の遺跡を探索している時に悪夢を見るようになる。 呪いと関わりはなく、不定の狂気的なもの。>>3:-75 睡眠不足と平時の正気度喪失で発狂。固定観念にとらわれて鈴風草>>3:-37を多量摂取。色覚異常を患う。 ・痣が光った後 聖女様の祝福のおかげで腕輪が外れると同時に、特殊バステ二種にかかる。>>6:-53>>6:-52 >>4:L1>>4:L2>>4:a8>>4:a9 ↑このあたりで起こっていたのは魔力放出だけ。 なんだけど、ここまで一応何もなかったのにわかりやすく異常が起こったので発狂した。 それ単体は死ぬようなものじゃないのに死ぬものだと思っちゃった。 それから半年前に行ったあの遺跡に行こうとして、 MP減少の結果もっこのバステもしっかり発動して、その影響で倒れて色々あった。>>6:-9 上級のバステ解除薬で死ぬ方の特殊バステは解除。 ・この後 パーティーに行った時点では封印バステを付与するキノコとか食べた後だと思う。 カリナ嬢の腕輪がメンテから返って来たら、腕輪に貯めてるMPを使って力業で魔力放出を解除する予定。 (-49) 2024/02/19(Mon) 14:07:31 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 掃除屋 ダーレン>>-14>>-48 「マジで? まぁ、まぁそっか」 「そっかァ」 「……いンじゃね? こういうのに正しい答えって ないよ〜なモンだけど、少なくとも兄貴のした その選択が間違いじゃねェってのは言ってやるサ」 「話すコトって一回書き出しておくだけでも違ェよォ? 兄貴話上手じゃないんだから、その一日の中で ちゃんとちゃんと話せるようにしていきなね」 「後で何話したか聞かせてェ、って俺ちゃん言うけど、 兄貴だけの思い出にしてくれても全然いいよ。 好きなだけイチャついて来なァ〜〜〜!!」 言えなかったこととか、そういうのを残さないで話しておいでと言っている。もう少し言い方を選べないものだろうか。 いや、言い方を選んでこれなのだ。あなたとはこれくらいが丁度いい。 少しは落ち着いてほしいと言われようとも、この後も彼は変わらぬ調子で。ほら休むんだろいい加減休めとでも窘められて、この日は話を終えたことだろう。 (-50) 2024/02/19(Mon) 14:17:09 |
シヴァは、パーティーの会場でダーレンと会ったかもしれない。会わなかったかもしれない。 (a11) 2024/02/19(Mon) 14:17:21 |
シヴァは、いずれにせよ、彼との付き合い方は昔から、これからも変わらない。そうはっきりと言える。 (a12) 2024/02/19(Mon) 14:17:39 |
【秘】 寡黙 エミール → 聖女 リッカ>>-44>>-45 聖女 ぱちり。 目を瞬かせた。 だって、像と見た目は変わらないとは言え……先日話したときよりもずっとイメージが幼くて。 「……良いも何も、そう決めた」 「俺がここで過ごした時間は、元の世界での時間よりも……もうずいぶん長い」 だって、わかるだろ。 男が前の世界で生を閉じたのはわずか10歳。 あなたと変わらぬ小さな子供だった。 家族への想いがなくなったわけではない。 ただ……元の世界に帰って、一人にはなりたくなかった。 この世界で、一緒にこの世界を見て愛せたらと思えた人がいる。 その人をここに一人残して消えることが、何より嫌だったから。 「もう、チャンスなんてなくていい」 あなたの前でしゃがみこんで、目線を合わせた。 困惑を隠せないその顔に、目尻を下げ。 その頭をぽんぽんと撫でた。 まるで、小さな子供への対応のそれだ。 姿を見てしまったから仕方ない。 ▼ (-52) 2024/02/19(Mon) 14:36:02 |
【秘】 寡黙 エミール → 聖女 リッカ>>-52 「俺はこの世界で生きると決めたからな」 「だから願いも考えた」 本気だから、そんなに困らなくて良いという意味を込めて言う。 「ひとつめは……俺とファリエに守護の加護を」 それは万能のものではないだろう。 それでも、この世界での旅には危険が伴うことを俺は知っている。 自分の力で守り切るのは前提だけれど、加護があれば安心というものだ。 まぁもしかしたら、痣が光ったファリエには必要ないのかもしれないが、そこはそれ。 「ふたつめは……」 「俺みたいにここに連れてこられて、帰れなくなった人たちに。 前の世界の事を忘れてしまいたいやつがいたなら、忘れさせてやってくれ」 帰れないなら、未練を残していてはうまくこの世界に順応できない。 絶対に忘れたくない人もいるだろうから、希望制だ。 「俺は……心のアルバムに仕舞っておくことにする」 それは思い出そうとしなければ考えもしないもののように。 ふっと、時々懐かしむくらいで丁度いいと、そう思えたのだ。 (-53) 2024/02/19(Mon) 14:37:29 |
【秘】 聖女 リッカ → 寡黙 エミール>>-53 エミール 伸びたその手は、本当ならば聖女に触れることはない。 聖女にとって、転生者はみな手を伸ばしたところですり抜けてしまう流れ星。 触れる温度は、惜しむ気持ちを生むだけだから。 だけどあなたは、権利を得てなおここを離れないのだという。 なら、惜しむ必要も、怯える必要も、どこにもないのではなんて。 そう思った聖女がいたから。その手は、聖女の柔らかな髪に触れている。 静かに、それでいて少し面映ゆそうに、聖女の瞳は伏せていて。 (-55) 2024/02/19(Mon) 16:03:30 |
【秘】 聖女 リッカ → 寡黙 エミール>>-53>>-55 エミール 次のとき。 そうして、聖女は、くすりと微笑んだ。 同時に、あなたのその手は、するりと聖女の身体をすり抜ける。 そのままひらりと翻して、聖女の身体は宙に浮かぶ。 微笑みのまま、聖女は、 聖女 として。「 ――― たしかに 聞き届けたわ。 エミール 」 「 あなたの 願い … 叶えてあげる 」 しん、と静かな教会に。 けれどその声は、響き渡ることもなくただ静かに。 「 …… ファリエのこと たいせつにしてね でないと わたしが さらってしまうわ 」 (-56) 2024/02/19(Mon) 16:06:35 |
【秘】 聖女 リッカ → 寡黙 エミール>>-53>>-55>>-56 エミール そんな声が聞こえたかと思うと、 聖女の姿はもうそこにはない。 まるで、夢かなにかだったかみたいに。 ただひとひらの雪片が、 聖女がいた場所から舞い降りてゆく。 その雪片に触れたなら、それはあなたの手の中で。 触れなければそのまま教会の床に舞い降りて、 その上で溶けて消えていった。 曇天の薄暗い光がステンドグラスを透かしている。 聖女の像だけは、変わらずに そこであなたのことを見下ろしていた。 (-57) 2024/02/19(Mon) 16:08:02 |
【雲】 彼方をのぞむもの シヴァそういう訳で、あの呪いの腕輪を取り巻く問題は 様々な人達のおかげで解決した。 受けた恩を返せるような何かをしていければいいと思う。 今回のことで根を詰め過ぎた分、暫くはそうして、 やりたいと思うことを好きにしていよう。 目下、魂の抽出と魂の容物の創造の手法を探すことだろうか。 器ひとつに魂ふたつが問題なく保存される期間が どれくらいかも分からないし、早いに越したことはないはずだ。 読み飛ばした古代文明の書籍に何かあればいいが。 そうでなくとも、 その手の研究をしている人物にはいくらか心当たりがある。 土産話を持って、そんな懐かしい顔に会いに行ってもいいだろう。 今まで自分は、本当にひとりで夢を目指してきたが、 もう少し、それこそ夢のことでなくても、 誰かを頼っていいのかもしれない。 その点に関しては、今回のことでいくらか気が楽になった気がする。 ひとりじゃない、っていうのはすごく心強いし、安心できる。 思い出させてくれた彼女達には、一生頭が上がらないな。 ありがとう、を真面目なトーンで言うのは照れくさくてすまない? 【 彩雲の夢 】 (D0) 2024/02/19(Mon) 20:25:44 |
シヴァは、宇宙に行くことを目指す。これからも。 (a13) 2024/02/19(Mon) 20:25:55 |
【秘】 寡黙 エミール → 聖女 リッカ「違う……って」 なんでだよ、と独り言のように呟く。 聖女像を見上げながらも、なんだか腑に落ちない顔つきだ。 そういえば、ファリエも聖女についてはなんだか色々思うところも、心境の変化もあったようで、それを確かに見せてくれていた。 聖女にも人と同じような感情があるようだから、もしかしたら二人の間には何か交流のようなものがあったのかもしれないと考えた。 だからといって、それをどうこうするつもりはないのだけど。 「当たり前だろ。……大事にするさ」 色濃い方面には大分無知できてしまった男だが、感情は死滅してはいない。 全ては、これからだ。 ひとひらの雪辺を手のひらで受け取れば、じわっと溶けて水になってしまった。 聖女は、もう居ない。 これからの人生は、自分だけが紡いでいく物語。 (-58) 2024/02/19(Mon) 20:38:09 |
【独】 寡黙 エミール祭が終わって、様々を整理して。 男は育ててくれた師匠と別れて旅に出た。 傍らには、亜麻色の髪を持つ女が一人。 この世界のキレイなものを沢山見に行きたい。 そうしてこの世界を愛して行きたい。 だから二人で一歩ずつ、この世界を歩いていく。 孤児院を訪れた際には、驚かれたり、子供に泣かれたりと大変だった。 なんでこの子が良かったのと聞かれても、この人が良かったとしか言いようがなく閉口した。 詰め寄ってくる女は怖いと、初めて知った。 そういえば、時折 モジョ という単語を聞いたけれど、あれは一体何だったのだろう。10年しか向こうの世界で生きられなかった少年には預かり知らぬ単語であったし、孤児院だけで通用する単語だったのだろうと納得して、確かに彼女を貰い受けた。 そこにはもう、喪女などという女は存在しない。 しあわせのかたちを手にした女が居るだけだ。 (-59) 2024/02/19(Mon) 20:47:48 |
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