203 三月うさぎの不思議なテーブル
![](./img/madparty/138r.png) | [触れたくなったのは、 先に彼の手が優しく頭を撫でたからかもしれない。 >>+228 伏せた視線を掬い上げるように、 緩やかに動く手に髪をかき混ぜられる。 心配していることが伝わったから、 謝罪とともに重ねられるお礼には緩く首を振った。 棘のようなものが一瞬で瓦解していくみたいに 拗ねるみたいな態度は辞めて、肩の力が抜けていく。 触れられて心地いいと感じるのは、 何時ぶりだろうか。 安堵を覚えると同時に、 もっと、触れて欲しいと淡い欲が芽生えるのも、 こんな風に触れられたなら、仕方はないと思う。] (+258) 2023/03/14(Tue) 12:01:59 |