「……………………
牢に入る前に墓にぶち込まれるぞこれは
」
想像通りの結果に本気で命の危機を感じている。
それはとてもとても仲睦まじい女同士の縁故に。
確かに男は貴方の身辺調査もしなければリスクを度外視で手伝いをしていた。
だからこそ知らなかったのだ、この依頼の一番の爆弾が貴方という存在と自分の女癖の悪さであった事を。
「あー……謝らんでいい。
最悪俺の尊厳がなくなるだけだ、安い」
だがそんな制裁はすぐには起こらないことは凡そ分かっている。
何故なら次に連れて行かれる候補に挙がった名前の中には―――
「……好きなだけそうしてればいいさ。
お茶でも飲むか、ご主人様。好きな茶葉を持ち込んでるんだ。
珈琲はなあ……練習中で自信はないんだが……」
貴方が何か無理に話さないように背を向けた。
この後に言わねばいけない事もある、落ち着く時間も与えるべきだろうと。