ん、 ぁ。―― ふ、ぅっ。
[こくり。と嚥下したのは流し込まされたもの。
舌の熱に比べればぬるま湯のようで。なのに
どうしてかそれを飲み干してから。何かが飢えているように思える。
体が熱を帯び、欲しているような。
その疼きを強まらせたのは、唇だけではなく尻への刺激もで。
ぴくり、と肩を震わせ。女は初めての感覚に戸惑いながらも
腕を伸ばして逞しい背に縋りついた。
撫でまわされるたびに、下の腹の中が疼く。
舌で嬲られるたびに、もっとほしくなる。
どうしよう、フォボス。私、へんなの。
おなかや、触れられてるとこがじんじんする。
キスの合間。息を整える時があったなら。
潤んだ瞳に君を映しながら
少し舌足らずになってしまいつつそう、囁くことでしょう。*]