188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】
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[『正義』にとっては
幸いなことに、
『運命の輪』を
殺した犯人はすぐに知れたし、
その犯人が既に自らの手で
亡き者であることも、見て取れてしまった。
『正義』は
幸いにして、
復讐に狂うこともなかったが、
それは
『正義』の
公正性が失われるまでを先伸ばしたに過ぎず、
結局のところ、この事件を機に、
『正義』の悪夢は加速していくことになった。
『正義』はこの悪夢を打ち消すために、
“ よく眠れるお茶 ” を誰かから貰っていた……
という記述も一部の文献に残されているが、
それについては定かではない。*]
|
“ さあ今度こそ、皆で幸せな世界を作ろう ”
吊るされた男でもなく、神の声でもなく ユグの答えはいま どんなものかな―――* (226) 2022/12/18(Sun) 23:51:13 |
| (a56) 2022/12/19(Mon) 0:53:20 |
ここ箱庭には"神"がいたから
生きていれば希望はあると思った
大切なものが残っていたなら、希望はあると思っていた
箱庭が混乱と争いに包まれ始めても尚
最悪、殆どの者が亡き者となろうとも
『塔』が残ってくれていればそれで良いと思っていた
おそらく器用な生き物ではない僕の、唯一の親友
こんな状況では
他の者の事は、1人を除き意識の外だった
………『女帝』
意識の外と出来なかった、ただ1人
ずっと『女帝』だけは気に入らなかった
何が気に入らないか、明確なものは分からない
けれど
彼女の言動、所作、考え方
耳目に触れるそれらの何を見ても気に入らなかった
きっと、『女帝』の在り方そのものが
僕にとっては気に入らないものだったのだ
箱庭の混乱の最中
『力』の死を悲しむ『女帝』を見つけた時も
僕の心持ちは、始めこそ普段と変わらず
『力』は『正義』と相打ち
『女帝』が溢したか、風の噂で聞いたか
どちらにせよ関心はなく覚えていないが
考えた末の彼らの決断だったのだろうと思えば
他に感じるものは特になく
しかし目の前の『女帝』は、はたしてどうだろうか
『力』と仲が良かったらしいのは知っている
では、悲しむほど大事な存在だったなら
失くさぬ為に君は何か行動したのだろうか?
既に失くした今、君は悲しむしか出来ないのだろうか?
実際の『女帝』の心境事情なぞ、僕は知りもしない
『女帝』が今何を思っているのかなぞ分かりもしない
僕が知らなかっただけで
彼女なりに行動したのに失う結果となったのかもしれない
しかし、僕から見える目の前の彼女は
まるで依存の様子しか見えず
将来よりも、己の悲しみしか見えていないと感じたのだ
………気に入らない、本当に君は気に入らない
……………一瞬の意識剥離の後
『女帝』は、地に伏せていた
彼女とその周辺は濡れ
水瓶らしき破片が散乱し
頭部周辺の水は段々と
赤
に染まり
僕の手には……砕けた水瓶の取手があった
覚えはない、だがどう見たって
僕が、『女帝』を殺した
それ以外に考えようもない状況だった
そこまでするつもりなんてなかった
感情が振り切れて招いてしまった結果なのだと…思う
だが、こうなった後悔も正直なかった
僕の願う希望に、彼女は必要ではない
それに、混乱広がるこんな状況だ
ああなってしまうようでは
生き続けるより良かったのではないか
……そう、思う事にして
地に伏せる『女帝』を残し、立ち去った
後悔は、本当にないけど
『塔』がこれを知ったらどう思うか
色々と考え始めてしまいそうで
その場から早々に離れたかった
そうして僕は
犯した罪と『女帝』に向き合わなかった
"『塔』に不穏分子の疑いあり"
そんな話が聞こえ始めたのは
きっと、『女帝』亡き後の事だった
何故そんな話が広まっているのか
それがまるで分からなかった
だが、僕は彼の無実を訴え続けた
『塔』という人となりはよく知っている
何故抵抗もせず疑いを向けられるがままなのか
自分はやっていない、とすら言いもしないのか
真に深い理由までは悟れずでも
何かしらを想っての事かと予想は出来た
だから僕は、彼が無実だと信じ続けた
僕には『塔』だけが友で、希望だったから
何を持って不穏分子とされているか分からないが
相打ちをした者がいて、人を殺めた者もいる
そんな箱庭の状況下なのだから
不穏分子なぞそこら中にいるじゃないか
『塔』がそのような行いをしたのか?
いいや、彼に限ってそんな事はないはず
疑いに対し、僕に出来うる限りの訴えを
訴える以外の手段がなかったから
いよいよ処刑が決定してしまっても
僕は彼の無実を訴え続けるつもりでいた
なんなら、『女帝』殺しを告白してでも
それで僕が処刑の対象と成り代わったとしても
『塔』は罪はないのだと主張を続けるつもりだった
神だって、彼の無実を判っているはずなのに
この事態を終息させに現れてくれないから
だからそうするつもり、だったのに
わたしの"望んだ結末"を否定しないで
『塔』から告げられた言葉を聞いて
僕は頭が真っ白になってしまった
望んだ?本当に?
僕がずっと君の無実を訴え続けるから
僕がそれで疲弊してるとでも考えて
もういいと止めてくれようとしているだけだろう?
そうなんだろう?そうだと言ってくれよ
言いたい事は沢山あった
だって彼は、彼しか僕にはいないんだ
他に希望なんてなかったんだ
だからその言葉が真実だと思いたくなかった、でも
"これでやっとらくになれる"
その言葉だけは、やけに本音めいて聞こえて
……僕から反抗を考える心を削ぐには充分すぎた
その意志を無碍にするまでの勇気は、なかったんだ
『それが君の意志ならば
僕も、抗うのはやめよう
だが僕は、君の無実を信じ続けよう
生まれ変わる未来があるとするならば
僕は君を探し、また友になろう
だからその時まで
希望ある未来が来るまで
祝福はお預けとさせてほしい
………ごめんよ』
『塔』の死を祝福と思うのは
希望の喪失を祝うなど、とても出来そうになくて
これが彼への敬意と、僕なりの精一杯の妥協
『塔』の処刑執行
最早それを止める事は心持ちの面で叶わず
これは罪に向き合わなかった僕への
罰
なのだと
『塔』の最期は見届けるべく、その場には立ち会った
『生きて共にいてくれたら
それだけで、僕は良かったのに』
呟き漏れた僕の唯一の願いは
きっと、誰にも聞かれる事もない
彼を救ってはくれなかった箱庭の世界と、その神
そして、この結末を変えられなかった己自身
『塔』の命が絶たれると同時に
僕はただ、それらに失望し
希望なき崩壊していく箱庭なぞに執着もなく
希望ある次なる未来や世界の可能性
次があるなら、その時こそ友を救う意地同然の意志
それらを胸に抱き
その後の記憶は────欠片も、ない*
[ 『恋人』は『魔術師』が気に入りませんでした。
わたしたちの外に未完成な世界があるなら、
それはそれで構いません。
けれど「わたしたち」の完璧を否定するように見る。
そんな智慧者の目が嫌いでした。 ]
[ それは小さな切欠。
嫌いでも、「わたしたち」さえ完璧であればそれでいい。
あの日箱庭さえ崩れ始めなければ、
きっと“それだけ”の取るに足りない存在でした。 ]
( なんでアンタの方が泣きそうなの!?
どう見ても泣きたいのは私でしょうよ!?
何死にそうな顔してんの!?
絶対私の方が怖いんですけど!?
ああ 腹立ってきた
せめて一発ひっぱたいてやりたい
ぐぎぎぎぎぎぎ
……だめだ、腕あがらないや
というか体冷たくなってきた
痛みも感じなく……
あーあ ……あーあ
……本当、絶望した顔してんじゃないわよ
嘲笑ってたら思いっ切り憎んで祟ってやったのに
素直に恨ませなさいよぉ…… )
[……死ぬまでの短い間に、運命の輪は色んなことを考えた。
わざとじゃないんでしょ、しけた面するな、と一喝してやりたかった。けれど、伝えるすべは一切なく。
だから、その最期の心の内は誰に知られることもなく、教典にも残ってはいない。**]
「貴方は真面目だねぇ、正義。
私は適当だから、足して割れば丁度いいのかな。
なんてね、ははは。
でも、その真っ直ぐさ、結構好き。
いいじゃない、一緒にいればバランス取れてるわ」
[運命の輪は幸運と不運を繰り返す存在です。
そして、それぞれを自分の意思で呼び込むことの出来る「贈り物」も持っていました。
生まれたばかりの頃の運命の輪は、幸運が訪れても、未来に訪れるであろう不幸に怯えていました。素直に幸せが喜べなかったのです。
なぜ幸運だけを与えてくれなかったのか、と運命の輪は神様を恨んだりしました。けれど、不幸の後に幸せが必ずあるとわかっていれば、希望も抱けました。
ある時、戯れに自らの身に運命の輪は不幸を呼び込んでみました。来るなら来い、とあらゆる対策をしておきました。しかし、その不運は対策を超えてやってきました。運命の輪は悔しくなりました。
それと同時……面白くも思いました。次こそはうまく交わしてみせる、と思いました。それは、幸運だけを貰っていたなら味わえない感覚だったことでしょう。]
[やがて、運命の輪は幸運も不運もどちらも楽しむようになりました。何度も繰り返すうち、心構えが出来、慣れてしまったのもあるでしょう。]
「こんなに素敵な力を貰えた私は、神様に一番愛されているに違いないわ」
[運命の輪は、勝ち気で強気で傲慢でクソ強メンタルでした。
不運でケガをしたとしても、けらけら笑って受け止めるようになりました。
自分に幸運を呼んでは訪れる不運を笑い、不運を呼び込んではその後の幸運に喜び、気に入らない者には少々不運をもたらしたりなど、贈り物の力を自分の為にフル活用して遊んでおりました。
正義に窘められる時があれば、多少自重もしましたが。]
[けれど、そんな運命の輪も、愚者が悪魔に殺された時には、自らの力を使うのは控えていたのです。本当は、皆に幸運を与え、守りたく思いました。しかし、それをすると後でどんな不運がやってくるのか、わかりません。ほんの些細な力がどんな影響を及ぼすか、その時の運命の輪は怖れておりました。
つまり、運命の輪が誤って節制に殺されたのは、本人の力とは関係のない偶然の「不運」だったのです。
普通の人間にとって「失敗作」である証持ちは、教典の中でより愚かに書いた方が教訓になったのでしょう。
もし、運命の輪を愚か者として教典に書いた者本人と出会えたならば、運命の輪は厳重に抗議し、最も強い言葉で断固として非難しつつ、蹴りの一つでも食らわせたことでしょう。]
「 大丈夫、大丈夫。
バランスはいつか取れるよ、不運も幸運も量は同じだもの。
ねえ正義、愚者は欠けてしまったけど。
ちょっとくらいズレていてもいいじゃない、ご愛敬ってやつだよ、私だってついているし……、 」
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