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![]() | 【人】 ヨシュア…… コスモス、ありがとうございます。 花瓶に生けるだけの世話しかできませんが。 美しく咲いてくれています。 [ 思い出したように、話題にしたのは。 先日渡された真っ白なコスモス。 流石に生花と共に国を渡ることは出来ないので。 彼女はハイアーム家に置いてきてしまったが。 種子の方はおそらく、上着のポケットに入れたまま。 細く繊細で、魔法使いのような指を持つ彼女とは違い。 自分では、何処まで世話ができるか分からない。 それでも新しい土地で、また巡り会えるのを願って。 ] (24) 2020/09/27(Sun) 11:49:40 |
![]() | 【人】 ヨシュア素敵な出会いをありがとう。 どうか、これからもこの国で。 人と花との出会いを繋いで下さい。 [ 最後にそう告げたなら、目を合わせたまま。 あとは一本一本、丁寧に。 繋がった指を解いて行った。 ]** (25) 2020/09/27(Sun) 11:49:49 |
![]() | 【人】 平台の宮廷楽士 メイレン (28) 2020/09/27(Sun) 12:12:35 |
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![]() | 【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[6人組の1人がマイクを拾い上げたかと思うと、 私に向かい、こう語りかける。>>10 『あんたの名前は覚えた』 と。]……へえ、光栄ね。 [会場内がどよめくが、 私の声はいたって愉しげだった。 爵位があるとはいえ、片田舎の男爵令嬢。 さほど地位や力に興味やこだわりも持っていない。 なので彼の言葉や態度にも眉毛一つも動かさない。] 私もね、演奏で会場に赴く際 反響を事前に計算しているの。 屋内や屋外、規模や建物の材質。 それだけで共鳴度はまるきり変わってくる。 (30) 2020/09/27(Sun) 12:14:13 |
![]() | 【人】 平台の宮廷楽士 メイレン だから事前の演奏で後方への響きや 不協和音などが生じない拍…… テンポと言ったら通じるかしら? それを会場ごとに調整したり、 演奏の仕方を変えたりしながら 緻密に微調整を加えてるってわけ。 [それよりも、まるで私への見方を変え 対等な立場と捉えたかのように 挑戦じみた彼の一言へ 大いなる悦びを覚えていたのだから!!>>10] (31) 2020/09/27(Sun) 12:14:35 |
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![]() | 【人】 平台の宮廷楽士 メイレン (33) 2020/09/27(Sun) 12:16:06 |
![]() | 【人】 平台の宮廷楽士 メイレン ────表彰は明日の午後。 だけど、午前中にここからほど近い 西の王立劇場ロビー内の平台で 演奏を執り行う予定だわ。 会場は出入り自由で無料だから 良ければいらっしゃい。 [あんたの演奏も俺らに聴かせてくれという声には 嬉しそうに妖艶な声で誘うように告げて。>>10 愉しいこと言ってくれるじゃ無い、乗ったわ。] (34) 2020/09/27(Sun) 12:16:47 |
![]() | 【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 後は明後日の午後演奏ね。 会場は1日目に使ったあの舞台庭園。 そこで私は3番目に出演する。 どちらの会場でも新曲をお披露目するから、 気が向いたらいらっしゃいな。 [彼の思惑までは知らねど、>>10 私の“正体”を暴きたいというのであれば 「いつでもいらっしゃい」と ことさら愉しげな笑みで答えられたというのに!] (35) 2020/09/27(Sun) 12:17:03 |
![]() | 【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 『君達、色んな意味で凄いな……。』 [隣にいた審査員が苦笑いして言えば、 残りの審査員達も評価を伝えていく。 技術と実力は十分なこと、好みは分かれるだろうが この国に受け入れられる可能性は十分に高いこと。 新たな音楽の礎にもなりうる……などなど。] (36) 2020/09/27(Sun) 12:17:36 |
![]() | 【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 『お前達が色々な意味で凄いというのは、 審査員連中と共に俺からも同意しておこう。 審査の結果はコンペ終了後、 審査員の会議を以って決定する。お疲れ様だ。』 [そう言って審査終了を告げれば 此方側の裏方達が手伝うことはないか 彼らや彼らの裏方に打診したことでしょう。 2日目のコンペもこうして全て終われば、 1日目の合議を踏まえ、本日の演奏を踏まえ 合議のもと──受賞者達を、決めていく……]** (37) 2020/09/27(Sun) 12:18:06 |
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 ![]() (a3) 2020/09/27(Sun) 12:29:26 |
![]() | 【見】 病弱貴族 アメリア……ええ、そうですね。 [ 確かに人によっては罰に痛めつけるものもいる。 それは古い新しいに限らず 自身の方が上だと、知らしめるための行為。 しかしもう、ヨシュアは自分の従者ではない。 解雇された身は、本当は自由なのだ。 であるのに追っているのは私。 そのことを伝えないまま、 馬車は国境へと向かっていく。 ] (@4) 2020/09/27(Sun) 12:48:17 |
![]() | 【人】 ヨシュア…… 何故貴女がここに? しかも、そのような身体で。 [ 問う声は冷ややかで、 これまで見せたことのない鋭利な眼差しで 射抜く視線と対峙する。 ] ご自分の立場を理解していないわけでは ないでしょう? [ ただでさえ病弱な上。 非道い乱暴を受けたばかりの身体。 屋敷で安静にするべきだったと。 責めるような声で音を紡ぐ。 彼女は貴族だ。 崇められ、民の為に、その身を捧ぐ存在。 その御身を守ることを責としている者とて、 決して少なくはないのだ。 ] (39) 2020/09/27(Sun) 13:19:49 |
![]() | 【人】 ヨシュア………… と、このようなお小言。 今の私には、言う資格がありませんが。 [ 時に耳に痛い言葉を入れるのも、臣下の役目。 しかし今の自分は、その立場にいない。 ならば。 ] その意味が、お分かりですね? アメリア様。 [ 貴女にも、己を止める資格はないのだと。 逸らさぬ眸で告げる。 彼女が何故このような無茶をしたのか。 その心情は理解できるし、有り難いとも思う。 それでも、今の自分が彼女の元に戻る事。 正しいとは、どうしても思えなかった。 ]** (40) 2020/09/27(Sun) 13:20:32 |
![]() | 【見】 病弱貴族 アメリア……私は、ハイアーム家長女、 アメリア・コンタータ・ハイアーム。 体は病弱で、いつ死ぬともわからない。 政に口を出す力はなく 一人では能力も劣って。 民のために働くことも出来ず。 けれど。 私の従者は、とても 私には勿体ないくらい、出来た人だったの。 [ 言葉を、喉から、吐き出すように。 震える身体を、肩を怒らせて耐え。 ] (@7) 2020/09/27(Sun) 14:13:30 |
![]() | 【見】 病弱貴族 アメリア私に起こったことで 貴方が行動したこと。 それに、私は感謝しています。 誰が何を言おうと。 貴方がどう思おうと。 私は、感謝してます。 (@9) 2020/09/27(Sun) 14:14:44 |
![]() | 【見】 病弱貴族 アメリアありがとう、ヨシュア。 今まで、ずっとずっと、長く。 たくさんのことで、支えてもらいました。 貴方が去るのなら、止めません。 貴方が私を置いていくのなら、止めません。 ただ、貴方のことが大好きだった 私の事だけは。 どうか、どうか。 いつまでも、覚えていて。 (@10) 2020/09/27(Sun) 14:15:00 |
![]() | 【見】 病弱貴族 アメリア[ 最後の言葉まで伝えれば ふらり、と身体は傾いていく。 全ての思いはぶつけた。 もう気力も残っていない。 最後に見せる姿がこんな姿だなんて 情けない限りだけれど。 私らしいといえば、 私らしいのでしょう。 ]* (@11) 2020/09/27(Sun) 14:15:13 |
![]() | 【人】 ヨシュア…… それこそ、勿体ないお言葉です。 [ 語る言葉に耳を傾け、頭を下げる。 自身の主人であると言う贔屓目を抜きにしても アメリア・コンタータ・ハイアームは 心優しい少女だと思う。 その澄んだ心根で、 一人でも多くの民に寄り添って貰えればと思う。 願わくば、…… 可能な限り長い生と共に。 ] (41) 2020/09/27(Sun) 15:01:36 |
![]() | 【人】 ヨシュア───っ、アメリア様! [ ふらりと傾く身体。 弾かれたように駆け寄り、抱きとめる。 閉ざされた睫毛。 それでも、口元が呼吸するのを確認すれば、 安堵の息を吐いて。 意識を失った彼女を抱え、部屋に運ぶ。 これまでは、自分の役目だった。 しかし、今はもう違う。 この身は、アメリア様を傷付けた。 ] (42) 2020/09/27(Sun) 15:03:39 |
![]() | 【人】 ヨシュア[ 自身が教会の腐敗を匂わせなければ、 アメリア様が調査に乗り出し、 結果、拐われる事も、辱めを受ける事もなかった。 男は、主君を守るどころか、 その心と身体に消えない傷を負わせたのだ。 本来なら、その身に触れる事すら許されない。 隠れた翡翠に、祈るように囁く。 ] さようなら、アメリア様。 ええ、貴女のことは決して忘れません。 だからどうか、私のことはお忘れください。 そして、輝きに満ちた生を御送りください。 (43) 2020/09/27(Sun) 15:06:19 |
![]() | 【人】 ヨシュア[ 場には成人した男子が複数いた。 他国の王子であるとは想像が及ばぬとも、 アメリア様の同行者であるし、 身なりから、地位も保証された者だろうと判断する。 その中の一人に、 両の手でアメリア様を抱えながら、近寄って。 ] お願いします。 どうか、アメリア様をハイアーム家のお屋敷へ。 [ 無事、彼女を託せたのなら。 黙って頭を垂れた。 ]** (44) 2020/09/27(Sun) 15:07:16 |
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