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迷彩 リョウは、オムライスにケチャップをかけることができる。 (a1) 2021/10/01(Fri) 23:14:06 |
迷彩 リョウは、26%隠せました。 (a4) 2021/10/02(Sat) 17:13:31 |
迷彩 リョウは、あーあ。って顔をした。 (a7) 2021/10/02(Sat) 18:34:38 |
迷彩 リョウは、冷たッッッッッッッッッッッッ!!!!!! (a9) 2021/10/02(Sat) 18:38:48 |
迷彩 リョウは、水を張ったボウルに氷をボチャボチャボチャ!!! (a13) 2021/10/02(Sat) 18:45:59 |
迷彩 リョウは、上手いとも下手とも言えないまあまあなネコチャンを描いた。 (a19) 2021/10/02(Sat) 21:17:27 |
【人】 7734 迷彩 リョウはあ、と窓に吐息を吹きかけた。 薄く曇ったガラスに指で輪を描く。 「……」 輪の上部に一本の線を生やした辺りで、 絵は消えて見えなくなった。 (0) 2021/10/03(Sun) 20:51:20 |
【人】 7734 迷彩 リョウ (2) 2021/10/03(Sun) 22:10:15 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>5 >>!0 >>6 闇谷/貴戸 その言葉がひとつ紡がれる度に、胸に温かい染みが広がった。 これは喜びだ。他者の幸いを祝福する、尊い気持ちだ。 「……へへ。どういたしまして?」 貴方たちは、変われたのだ。それもとびきり良い、幸せな方へ。 視界が霞む。目の奥がつんとして、鼻を一度啜る。 少年は母と離されてからというもの、泣いてばかりだった。 けれど、あれは人の為の涙じゃない。自分の為の独りよがりな悲しみだ。 それを、今知った。 (7) 2021/10/03(Sun) 23:10:59 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>5 >>!0 >>6 闇谷/貴戸 目元を擦ると、くしゃくしゃの顔を上げて笑う。 「ずっとここにいるなんて、許さないからね。 外に出て、たくさんキレイなものを見てね。 そんで、たくさん笑ってね。約束だよ」 この箱庭に本当の幸いが無いことは、自分でもわかる。 貴方たちにわからない筈がない。 きっとこんな場所を飛び立って、明るい日向で、生きていくのだ。 (8) 2021/10/03(Sun) 23:12:00 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>9 闇谷/貴戸 「うん、……うん、うん」 二つ抱擁の中で、何度も頷いた。 忘れかけていた温もりが肺を締め付けて、吐息が震えた。 本当にほしい物があることを、思い出してしまいそうになる。 「……オレ、は。ここを出るよ。出て、」 生きる為には、誰かの命が必要だ。 殺して、誰かの命を奪わなければならない。 「……出て、」 死刑 同じになりたい。 自分で死ぬ勇気が無いから。 他者にも、自分と同じように心がある。 どんな人間にも、その死を悼む人間がいる。 そう知ってしまえば、どちらの夢も叶えることに躊躇いが生まれてしまった。 (10) 2021/10/04(Mon) 0:12:27 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>11 >>a4 闇谷/貴戸 屈んだ小豆色を見て、ああやはり他人なのだと思って。 自身の頭を撫でる手に、他人だからこんなに温かいのだと思い知る。 オレは、好きに生きるよ かつてそう言っておきながら、本音を奥深くにしまい込んだ。 好きに生きられないけれど、それを認めたくない。 これが自分にとっての、好きに生きることだと言い聞かせてきた。 「…… す 、好きに。生きたい、よ」そうして貴方たちへ返ってきたのは、 答えでもなく、決意でもなく、願いだった。 「生きたい、けどさぁ……そんなの、できないじゃん」 僕にとっては一緒だけど、世間様にとっての上からでいいね? 悪い奴を教えてほしいと告げれば、彼は言った。 世間様の思う、悪い人間。 その中に自分がいることに気付いたのは、数年前のこと。 人が死ぬというのはな、迷彩、それと同じで悲しい事なんだ。 自分 ──悪い人間を殺せば悲しむ人間がいるなんて、知りたくなかった! 「オレは生きるなら、誰かを殺さなきゃいけないの」 (12) 2021/10/04(Mon) 1:15:14 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>15 >>16 闇谷/貴戸 「……──な、ぁ?」 言葉を直ぐに飲み込めず、呆けていた。 意味を理解するまでに、数秒を要した。 「……い、言ったじゃん。助けてくれなくていいって」 他人とは、もっと冷淡な生き物だと思っていた。 かつての自分と同じように大切なもの以外どうでも良くて、内側にしか目を向けないものだと思っていた。 それは、よくある話。 自分たち 迷彩が透明になったのも、よくある話。 「見てくれるだけでいいって」 本当の願いはどうせ叶わないからと見つけた、代わりの目標。それを夢だと自分に言い聞かせて、死ぬまでの少しの間、生きる糧にするつもりだった。 (17) 2021/10/04(Mon) 3:56:55 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>15 >>16 闇谷/貴戸 俯くと、床が涙で濡れた。 自分の生が望まれていないことに察しが付かない程、少年は幼くない。 「……ほんとにいいの?」 少年の景色は狭い。 家族と、それ以外。このふたつ。 世界 それ以外に許されなければ生きてはいけないのだと、教わる通りに学んだ。 けれども、教科書は生きろと宣う。 独りだった子供はどうすれば良いのかわからずに、死ぬ為に生きようとした。 「…………ありがとう。うれしい」 世界に許される必要なんか無かった。 自分を見てくれる人の赦しだけ、在ればいい。 ──それだけで、生きていいんだ。 (18) 2021/10/04(Mon) 4:00:27 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>闇谷/貴戸 きっと自分が生きていけるのは、この腕の中という小さな世界だろう。 だけど。 それだけでいい。 だから。 この小さな世界を守りたい。 ……守ると、今決めた。 「──、うん、 生きる 。二人と、……母さんに、報いたいから」 顔を上げる。そうして、新しくできた本当の夢を告げた。 少年が受け取った贈り物は、他者の幸いだ。 しかしそれは、決して奪った物ではない。 望まれ、自らの意思で分け与えられた物だ。 (23) 2021/10/04(Mon) 14:40:02 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>闇谷/貴戸 どこかの誰かへ向けた大きな独り言を見守りながら。 世界の広さを思い、 自分の世界の狭さを想い、 どちらの方が重いか見比べた。 比べるまでもないと、内心気付いてはいたけれど。 「オレは二人が行きたい場所についていくよ。 そんで、そこで写真撮りたいな。 その景色を見せたい人がいるんだ」 机上の空論が理想である理由。 それは、社会の平等を崩しているからだ。 誰かが選ぶのならば、空論は容易く叶う。 それが得られない程に立場の弱い人間が、世界にありふれているだけで。 無知という幸福が無くとも、少年は笑った。 (24) 2021/10/04(Mon) 14:44:37 |
少年A 迷彩 リョウは、メモを貼った。 (a46) 2021/10/04(Mon) 17:40:12 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>a51 黒塚 扉を開ける。 最初視界に飛び込んできたのは、人間の胴だった。 視線を上げる。自分を見下ろす双眸と目が合った。 「……何か用」 僅かに身構えた。 首にかけられた手を思い出す。貴方にとっては戯れでも、少年にとっては殺されかけた記憶だ。 (25) 2021/10/04(Mon) 19:41:24 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>26 黒塚 「はあ?」 最初の出た感想は、その一言だった。 しかし以前別れ際に向けたような、敵意までは含まれていない。 「……オレ、別にもう死ぬつもり無いから」 お前、報いてやる気がないんだな あの日激昂したのは、隠していた本音を指摘されたからだ。 隠す必要の無くなった今、怒る理由はもう無い。 その視線を、死地に向かう人間に向ける物だと勝手に解釈して告げた。 「お前の言う事、ほんとはわかってたよ。謝るつもりはないけど」 (27) 2021/10/04(Mon) 20:00:47 |
【人】 7734 迷彩 リョウ>>28 >>-154 >>a54 黒塚 視線が逸らされるのは、いつものこと。 しかし。 再び合わさったのは、記憶する限り初めてだった。 手を伸ばされた瞬間、体が強ばった。 ぐ、と逃げそうになる足を踏ん張り、きつく目を閉じる。 手は頭に置かれた。 恐る恐る目を開ける。初めて見る柔らかい表情が、そこにあった。 「……、」 ぐりぐり、大人が子供にするような撫で方をされる。 これも、初めてだった。 初めてのことだらけで、少年の思考は数秒硬直してしまう。 ようやく言われた言葉を理解したのは、その手が離れた頃だった。 「── はああああ!? ケンカ売ってんのかテメェ!!」上書きするように自身の頭を撫でる。 体当たりで貴方を押し出し、勢いよく扉を閉める。 そうして、廊下には再び静寂が訪れた。 貴方が何故こんなことをしたのか、少年が理解する日はきっと遠い。 しかし、いつかその日はやって来る。 ……彼は、この先も生きるのだから。 (29) 2021/10/04(Mon) 20:43:01 |
迷彩 リョウは、これからも生き続ける。 (a61) 2021/10/04(Mon) 20:59:21 |
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