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【人】 XIV『節制』 シトラ…………、 そう…………です、よね [ 怒りも、無念も、ないはずがない。 苦手とされるのも当然のこと。 湧き上がる後悔の念と圧し潰されそうな罪悪感。 言葉を交わしあってなお 竦む足。 眉を下げて俯き、言葉に詰まっていれば 憎んではいなさそうだと、彼は言う。 その一言が、わたしにおずおずと顔を上げさせた。] へっ…………!? な、なで…………!!? [ もし背中を叩かれても、 わたしはそれを謹んで受け容れるでしょう。 けれど、撫でてあげたい、となれば話はまた別だ。 そんな風に思ってくれているなんて 思ってもみなかった。] (326) 2022/12/19(Mon) 14:04:01 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ 端々に滲む気遣い。 彼が他の誰かと話すときと変わらない、 明るい調子で語られる激励の言葉。 わたしたちの間に長く横たわっていた分厚い氷が すべてとはゆかずとも、解け出したように思えて ……また泣きそうになって ぎゅっと瞼を瞑って堪えた。] しゃ、しゃきっと…… しゃきっ、と…………し、します……! [ 立ち上がって、ぴし、と背筋を伸ばす。 また明日、と彼を見送る。 ──これが最後になるのは、いやだ。 心からそう思えたのが、 一番の変化だったかもしれない。]* (327) 2022/12/19(Mon) 14:04:13 |
XIV『節制』 シトラは、メモを貼った。 (a74) 2022/12/19(Mon) 14:45:54 |
【人】 T『魔術師』 シン[ ――――思考を止めたことを後悔している、というのは、 つまり『魔術師』の断末魔のようなものだ。 『女教皇』と一緒に居られないと、 分かってしまったから『魔術師』は絶望したし、 そして後悔した。 つまり……この罪に向き合うということは、 『魔術師』の『女教皇』への 想いが絡まってくることになる。 ――今度こそそばにいたいという、 妄執のような何か。 それがとっても、厄介だ。] (328) 2022/12/19(Mon) 15:41:21 |
【人】 T『魔術師』 シン[ ……けれど、『魔術師』が後悔しているのは、 それだけじゃない。 『恋人』を殺したことにも掛かっている、ようで。 自分の望む結果が得られなかったのだから、 意味もなく『恋人』の命を奪ってしまったことに対しては、 ちょっと後悔してる……らしい。 もしも『魔術師』が思考を止めていなければ? 敵意を向ける『恋人』に対して、 もう少し違う接し方もあったのかもしれないね。 ……結局、終わりは同じだとしても。] (329) 2022/12/19(Mon) 15:42:04 |
【人】 T『魔術師』 シン[ ――ベルちゃんを「ベルちゃん」と呼んでたのは、 結局のところ、彼女に対する嫌がらせみたいなものだ。 二人の時しか呼ばないのが、証拠のひとつだ。 一応、初めて呼んだ時に笑顔で拒否されてからは、 二人のときでも「クリスタベルちゃん」と 呼ぶことはあった。 でもどちらで呼ぶかなんて気まぐれぐらいの差でしかない。 そうやってきみを傷付けてきたことに、気付きもしない。 無意識の嫌がらせは、きっと『魔術師』であるが故だけど、 もうすこし、気付けていたなら、 もうすこし、違う関係になれていたのかもしれないね。 ぼくたちに違う未来があるのかは……さて? ] (330) 2022/12/19(Mon) 15:43:11 |
【人】 T『魔術師』 シン―― 部屋できみとのお茶会にて ―― [ キュリアちゃんの部屋へ行く道中、 売店に寄ったなら、支払いは キュリアちゃん任せだったかもしれない。 基本的にぼくは、手元にあまりお金がない でもさすがにキュリアちゃんの持つお金も 無尽蔵ではないだろうし、 お茶会にお邪魔するときぐらいは、 手土産を用意した方が良いのかもしれない。うん。 キュリアちゃんが紅茶を容れてくれる>>296。 それも、この洋館ではよくあることだったかな? キュリアちゃんの得意なこと、いくつか知ったなら、 ぼくはその度に「すごいねー!」って 褒めていたかもしれない。] いいんだよー [ お礼を言われれば、首を横に振る。 ぼくは、迷ってる子がいるなら力になりたいし、 ……きみが相手なら、なおさらだよ。 ……それって、誰の気持ちなんだろう? ] (332) 2022/12/19(Mon) 15:45:35 |
【人】 T『魔術師』 シン[ なんと応えればいいかわからない、 というのがキュリアちゃんの今思うこと、らしい。 ……キュリアちゃんはキュリアちゃんで、 小さな世界で生きてきたらしい、 っていうのは聞いてたかな。 だから、さっきのことはちょっと刺激が強すぎたんじゃ? キュリアちゃんが迫られるには、難しい問題なのでは? みたいな思いが湧く。 だけど、キュリアちゃんは そこで頭が真っ白になるんじゃなくて、 色々自分の考えを、言ってくれたかな。 ……ちゃんと考えるキュリアちゃんは、すごいね。 ゆっくり、少しずつだったか、 それともひとまず言いたいことは話し切ったか、 紅茶に口を付ける彼女を、じっと見た>>297。] (333) 2022/12/19(Mon) 15:46:07 |
【人】 T『魔術師』 シン[ キュリアちゃんと初めて会った時の、 どこか呆けたような表情>>2:342。 それから、遅れて出た挨拶。 その時はそれどころじゃなかったけど、 キュリアちゃんの方も、何か感じることはあったのかな。 ぼくはというと、その声のひとつひとつに、 どうしようもない衝動が駆け巡っていた。 だけど、名前を聞いたら、 すこし、ここに戻ってこられた気がした。 「キュリアちゃん」と、名前を繰り返す。 それが 今の きみの名前なんだね、と、今目の前にいる彼女を、はっきりと捉えることができた。 だから、「ぼくはシンだよ」と名乗り返すことができた。 『魔術師』じゃなくて、 ぼくをぼくとして見てほしかったから。 ぼくが「キュリアちゃん」と名前をたくさん呼ぶのは、 きみは『女教皇』ではなく、きみなのだと、 ぼくがちゃんと認識するためでも、あるんだ。] (335) 2022/12/19(Mon) 15:47:32 |
【人】 T『魔術師』 シンキュリアちゃんが、自分で考えたいなら、 それで良いんだ ぼくは、その手助けをしたいなって思ってる だけど、ぼくの意見に合わせることはなくて、 キュリアちゃんが、自分で決めていいからね! [ ぼくは、ぼくの考えに キュリアちゃんを巻き込むつもりはない。 そもそも、はっきりとした意見はぼくにはないのだし。 言わなくても、分かるかもしれないけど、 この洋館に来た今は、ぜんぶ自分で選んでもいいんだよ。] (336) 2022/12/19(Mon) 15:48:20 |
【人】 T『魔術師』 シン[ キュリアちゃんは……なんというか、素直な子だな、 って、思うことがある。 洋館での暮らしの話とか、 教えたら素直に受け入れてくれた、というか>>295。 ぼくが構い過ぎてた? 聞こえない! ぼくの話を、たくさん聞いてくれるキュリアちゃん。 いつかの『魔術師』が、『女教皇』に 自分の考えをたくさん話していたように。 ぼくの話をたくさん聞きたくなること、 キュリアちゃんが言ってくれたことはあったかな? キュリアちゃんの出会いや気付きのことも、 話してくれることはあったかな? 初めて会った時から――キュリアちゃんは、 とても変化しているように、ぼくには見える>>2:359。 その心の内まで話してくれていなくても、 アリスちゃんの誕生日に、 歌を歌おうと誘ったときの反応>>2:360。 そして素直に歌を聞いてくれた時、 聞いているきみと目が合った。 ――きみが楽しそうにしてたから、 ぼくもとっても嬉しくなった。] (337) 2022/12/19(Mon) 15:48:55 |
【人】 T『魔術師』 シン[ 歌に合わせて手を叩くキュリアちゃん。 新しいことに触れて、楽しそうなきみ。 あのね――これは、 『魔術師』が『女教皇』に向ける気持ちとは、 違うんじゃないかな。 今まできみが知らなかったのは、現世のきみだからで、 新しい世界を知るときのきみの気持ちは本物で、 ――その本当の気持ちを、尊く思うのも、 ただ、ぼくだけの本心だ。] (338) 2022/12/19(Mon) 15:50:16 |
【人】 T『魔術師』 シン[ ――だったらこれも、ぼくの本当の気持ちかな。 『魔術師』と『女教皇』ではなくて、 ぼくとキュリアちゃんとして、の。] (339) 2022/12/19(Mon) 15:51:11 |
【人】 T『魔術師』 シンあのね、キュリアちゃん ……ひとつだけ、ぼくの気持ちを言っても良いかな? [ どちらにするのか、決めるのはキュリアちゃんだけど、 きっと直接は関係ない、ぼくの願いをひとつだけ。] (340) 2022/12/19(Mon) 15:52:10 |
【人】 T『魔術師』 シンぼくはね、キュリアちゃんが世界を知っていくのを、 これからも見ていたいなって思う キュリアちゃんの知っていく世界を、 一緒に見たいな、って思う ……そう出来たら、嬉しいな [ "外の世界"に向ける思いなんて何も無いけど、 キュリアちゃんの目に映る世界は、 これからも見ていきたいと思う。 例えこの世界に留まるとしても、 新しい箱庭に行くとしても、 新しいことを知るキュリアちゃんの、 そのそばにいられたら、とても嬉しいと思う。] (341) 2022/12/19(Mon) 15:52:28 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ……おはよう、ベル。 嬉しいよ。 俺もそう思ってたところだったから。 [君が居ない明日なんていらない。 世界がどうなるとしても共にいてくれるという返事。 以前にしてもらったように、 彼女の頭を撫でようともしたが、…何とも触れがたく、 結局手は伸ばしかけてやめた。 そうして、 は〜〜〜〜〜〜〜………、と大きく息を吐き、 軽く手で顔を覆う。] よかった、フラれなくて。 [少し力が抜けそうになった。 それだけじゃない大きな安堵に覆われるけれど、 これにあまり浸るとよくないのは自分で解ったので。 話題を変える。が。] (345) 2022/12/19(Mon) 16:10:45 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロいや、…うん。 似合ってる。 [──恐らくこれが、経典にあるように、 『恋人』のていで、『悪魔』の前に現れていたなら。 そういう格好も素敵だね、綺麗だよ、だの、 夜色の服を他の誰かに贈られるなんて妬けるな、だの、 もうちょっと気の利いた(?)言葉が出てきたかもしれないが。 なんというか。不意打ちだったから。 そんな言葉しか出てこなかった。 変に思われたり拗ねられたらその時にまたご機嫌をとろう。] (347) 2022/12/19(Mon) 16:11:12 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ今日は答えの締め切りだな。 『神様』のところに、 答えの報告にでも行くか? 一緒に。 [冗談めかしてそう笑う。 親に捨てられたわけじゃなく、 こちらが親を捨ててやったんだという気概で。*] (348) 2022/12/19(Mon) 16:11:27 |
]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。 (a75) 2022/12/19(Mon) 16:15:20 |
【人】 T『魔術師』 シン―― 回想・姉というひと ―― [ 昔々の思い出、 涙を流す女の子と、 その子を抱きしめるフォルを見ていた。>>0:376 ……初めて見るその子とは、その後改めて会ったかな? その子は新しく会う証持ちだった。 シャルレーヌという名前のその子が、 年上の子だって分かったら、 ぼくは無邪気に「シャル姉さん!」って言って 笑いかけたかな!>>0:552 ぼくの知ってる証持ち、 ヴェル兄さんと、フォル兄さんと…… だから、"姉さん"と呼ぶ人が出来るのは初めてで、 とても嬉しかった。 シャル姉さんにはすぐ懐いたし、 四人で洋館を駆け回るというのも、 フォル兄さんとシャル姉さんが来た日には、 よく見掛ける光景になったかもしれない。] (349) 2022/12/19(Mon) 16:40:27 |
【人】 T『魔術師』 シンわ〜〜〜すごいね! [ シャル姉さんが普段やってること、 それを聞いたらぼくは、笑顔でそう言った。 ……だけどもしも、それを話すシャル姉さんが、 浮かない顔をしていたなら、] ……シャル姉さんは、たのしくない? [ 顔を覗き込んで、そう聞いたことも、 もしかしたら、あったのかもしれない。] (351) 2022/12/19(Mon) 16:41:42 |
【人】 T『魔術師』 シン[ 『証持ち』が何かしら特別視されるものである ということは、このときは全く知らなかった。 フォル兄さんも、シャル姉さんも、普通だったから。 子どものうちから洋館と親元を行ったり来たり出来る ということは――少なくとも『証持ち』としては かなりまともな生活環境だからこそ、というのを、 知ったのはいつの頃だったか。 余談だけど、ぼくの痣も背中にある。 右の背中の、肩の辺り、杖の形をしたそれ。 自分では見えないし、触ることもすこしむずかしくて、 鏡を見れば、自分が証持ちであることは分かるけど、 ……常に自覚させるような、そんな痣じゃないんだよね。] (352) 2022/12/19(Mon) 16:42:30 |
【人】 T『魔術師』 シン―― 回想・少し前のこと ―― シャル姉さん〜 ちょっといいかなー? [ それはたぶん、そんな幼い頃の思い出からしてみれば、 わりと最近の話だ。 シャル姉さんが、前回故郷に帰る前、ぐらいの? シャル姉さんの前でも、笑顔のぼく〜という感じ ではあるけど、 同性の友達で、近くて遠い、そんなのがない分、 素直に甘えている感じは、あるのかもしれない。 シャル姉さんを誘えたら、 なんとなく花畑が見えるところまで連れて行って、 問い掛けた。] (353) 2022/12/19(Mon) 16:43:23 |
【人】 T『魔術師』 シンあのね、 シャル姉さんは、フォル兄さんのこと、 どんな風に思ってる? [ 普段通りの笑顔で、普通に問い掛ける ……ことはできていたと思う フォル兄さんとシャル姉さんのことを 揶揄する気持ちとかは一切なくて、 それは純粋な質問だった。] (354) 2022/12/19(Mon) 16:44:29 |
【人】 T『魔術師』 シン[ ……あの日、出会ったフォル兄さんとシャル姉さん。 だから、聞いたら少しぐらい分かるかと思った。 この心の中で苦しみを訴える愛のこと。 ぼくは『魔術師』が『女教皇』に抱く気持ちを、 どう処理したら良いのか、分からなかった。 だから、……だから、 『女帝』の証持ちのシャル姉さんなら、 この気持ちの付き合い方が分かるんじゃないかなって。 もしもシャル姉さんが抱く思いが、 誰かのものじゃなくて、自分のものと思えるなら、 なおさら、話を聞きたいと思った。 ……ということは話さずに質問だけ投げたから、 シャル姉さんにはどう受け取られたか分からないけど! ……もしも答えを聞けたあと、理由を聞き返されたなら、 キュリアちゃんとの向き合い方に悩んでることは、 話したかもしれない。** ] (355) 2022/12/19(Mon) 16:46:07 |
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