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人狼物語 三日月国


203 三月うさぎの不思議なテーブル

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是非、喜んで。


[ 誘われるように、体を起こし、
 くるりと半回転。

 体を預けてくれるようなら、抱き上げて
 寝具に運ぶ、くらいの余裕はあったと思われる。
 このときは、まだ。

 視線に滲む欲については、見逃して頂きたく。
 格好良い恋人が、あまりに可愛く、
 誘ってくれたのでね。

 しかしその余裕も、すぐに消え失せて
 いっただろうね。その夜には、特に――。* ]

[ 翌朝。
 朝と言うには少し、遅いくらいだけれど。

 起き出して、コーヒーマシンのスイッチを
 入れて、洗面台へ。

 鏡に写っただらしない顔は
 冷水でもどうにもならなかったが、
 顔を洗い、歯を磨けば、歯磨き粉の
 齎す刺激と清涼感で幾分かは、
 マシになっただろうか。 ]

 おはよう、よく眠れた?

[ そう声を掛けたのと、コーヒーマシンが
 抽出完了の合図をしたのは、同時くらい。 ]

 コーヒー飲む?*

[悪戯に囁いてにまっと笑えば
じとっとした眼差しが返って来る。
それがおかしくって、くふくふ笑いながら
腕を組んだままに歩いた。]

ふふふふ。そっかそっか〜。
素直でよろしい♡

[いや、ここはね?
とことんすっとぼけることも考えたんだけど
揶揄いたい気持ちの方が勝ちました。許して。
だって君がそんな顔するんだもん。
何買うの?とか聞かなかっただけこれでも手心を加えている。

拗ねていた彼は、すぐにでれっと破願して。
甘い顔と言葉を向けてくるものだから
こちらも何だか恥ずかしくなってしまう。]



…………私もさ。
二人きりになりたいな。って、思ってたから。



[なんて、照れを滲ませてそっと告げ。]

[さて、玲羅の住まいは駅から少し歩いた住宅街の中にある。
単身者用のオートロックマンションの3階。
彼を伴ってエレベーターに乗り、自宅の鍵を開けた。

広さは1DK。
こうなることを見越して事前に掃除していたので
部屋の中は綺麗な筈だ。
右手がダイニングキッチン、左手が寝室である。]

いらっしゃい。
どーぞ、適当に座って。

[玄関を入って寝室側に案内すれば。
テレビボードや棚に小物類が並び
ローテーブルの下にはラグが敷かれ、
クッションが幾つか置いてある。
奥の方にはシングルサイズのベッドとオープンクローゼット。

全体的にナチュラルな配色の
明るい色味の家具で揃えられている。

彼が座ってくれれば菓子の入ったビニール袋をその辺に置いて
ダイニングキッチンに移動して飲み物でも淹れてこようか。]


なんか淹れるね。
お茶と珈琲と紅茶、どれがいい?


[自分の分はティーパックのお茶である。
マグカップを二つ出し、ケトルでお湯を沸かして。
彼から希望が返ってくれば注いで淹れて持っていこうか。**]

【人】 厨房担当 ゲイザー

― さて、今夜のムール貝のおはなし ―


 
Absolutely!!



[春とムール貝Spring & musselの到来を告げる言葉>>27には、すぐさまに「ほんまそれ」のノリで高らかなる一言を。速崎は必ずしもいつもムール貝で春を迎えている訳ではないのだがそれはそれとして。
 くるりと華麗なるターンを決めた美澄とのこの掛け合い、スポットライトがあれば完璧なショーになっていたかもしれないが、『うさぎ』のホールとキッチンにそんな装置はない。あるのはいつもの照明とモダンなBGMだけである。

 美澄が知る、けれど速崎は未踏のコヴェントガーデン。
 パンク・ロックの聖地・ロキシーの話がふっと脳裏を過ったが、それこそ「私の話」になるこの語は一先ず引っ込めて。
 祖父母の昔ならぬ、今に近い日々の中の、Clams&Musselsのワインクリーム蒸しが美味しい店の話に、ちょっと生唾を飲みながら頷いていた。]
(59) 2023/03/14(Tue) 15:20:51

【人】 厨房担当 ゲイザー



 ……しかし、なんでなんだろね? パエリア。
 そりゃ、海鮮もお米も好きな人は
 普通にパエリア欲しくなると思うけど―…
 おしゃれメシイコールパエリア、みたいなイメージが
 強くなっちゃってるのかも。うちの雰囲気的にも。


[パエリアを希望するお客様に対し微妙に失礼なことをさらっと口走りながら、美澄の疑問符>>28に速崎も首を傾げていた。
 そのお客様のひとり>>3:308が今まさにカウンター席にいる>>38訳だが、決して他意はない。他意がない分余計に悪質かもしれない。]
(60) 2023/03/14(Tue) 15:27:09

【人】 厨房担当 ゲイザー



 ともあれ、今宵のお客さんたちには、
 パエリアだけじゃないClams&Musselsの
 バリエーションと美味しさを、
 めいっぱい知ってもらっちゃおうぜい!


[一部のファミレスでもムール貝のガーリック焼きが提供されていたりはする訳だが、それはそれ、これはこれ。
 テンション高い美澄>>29が手掛けるワインバター蒸し>>33とパスタ・エ・ファジョーレ>>46が、その立役者になってくれると期待して。]
(61) 2023/03/14(Tue) 15:30:10
[伝わっているのなら、不満はない。
 
 自身が口数が足りないことは知っている。
 伝えきれていない部分もきっとあるし、
 彼が注意深く拾っていたとしても、
 俺の不器用さから、届かせきれないこともあるだろう。

 でも、数少ない言葉を拾って、
 小さな癖を見つけて、受け止めてくれるから。

 言葉で言い表せない代わりに、熱を、分ける。

 触って、触れて、身体を擦り寄せて。
 
もっと、知ってほしい。

 
 俺があなたを知っていく度に感じる愛しさを、
 彼にも、同じように。
返して欲しいから。

[言葉足らずな誘い文句に乗った
 浮かんだ笑みに、悲哀の色はもう滲んでいない。

 身体を起こすのに、助けるように身を引けば。
 腕を引かれて、]


  ……―― ゎ、


[ぽすんと、ソファに身が沈む。
 入れ替わった位置、抱き上げられる身体に。
 少し、いや、かなり動揺した。]


  
ちょ、 ……っ、



[誘いはしたが、まさか。
 こんな運び方をされると思わなかった。
 華奢な方ではないと思う、決して。]

[ソファからベッドまでの短い距離とはいえ、
 簡単に持ち上げられたことに。
 かぁ、と一気に顔に血が集まって熱を帯びた。

 寝具に降ろされたら、ソファと同じ匂いがする。
 微笑む彼を見上げる視線には、
 男として、少し悔しさも滲んだものだったかも
 しれないけれど、それ以上に羞恥が勝った。

 ――敵わない。

 先に惚れた方が負けだとか、よく言うけれど。
 恋をしてしまえば、誰もが敗北を感じる時がある。

 
ああ、もう、溺れそうだ。

 
[その後、きっと。

 ソファに転がっていた時よりも
 駄目になった姿を見せてしまっただろう。
 
 そんな姿を見せても良いと思える程に、
 ――心は近づいていく。少しずつ。少しずつ。]

 

 

 

     [ 夜明けに一人、目が覚めた。
       隣で眠っている彼の寝息を聞く。
        
         腰元の傷跡に、
         慈しむように、口づけを落とした。* ]

 

[――目覚ましの音で醒めない朝は貴重だ。

 代わりに聞こえたのは、穏やかな声。
 まだくっついていたい瞼を重そうに持ち上げて、
 薄っすらと視界を開けていく。]


  ……ん、


[仄かに香るコーヒーの香りに刺激されて、
 シーツから顔を覗かせたなら、彼の姿が映る。]


  
……はよ、……ンッ、


  ……おはよ、 ございます……。


[一度、掠れた声を飲み込んで言い直して。
 気だるさの残る身体を起こせば、
 重力に従って肩からシーツが滑り落ちていく。]

[朝は、正直。弱い方。
 こし、と瞼を指の腹で擦りながら、
 まだ思考の巡らない頭の中。
 
 少し遅れてきて伝達された問い掛けに。


  飲む……、


[それだけ応えて、小さな欠伸を洩らした。*]

【人】 厨房担当 ゲイザー

[ところでそのワインバター蒸しの匂い>>31>>32は、そのフライパンから少し離れたところの速崎の鼻腔をもくすぐっていた。
 栗花落への蛤のバター焼きとポタージュのサーブを終えた後、少し手が空いた頃に、呟きがぽつりと零れる。]


 ……おばーちゃん、おじーちゃん、
 Mussels美味しかったって言ってたな。
 タイガーみたいに、それで春、越してたのかな……。
 うん、私も行ってみたい。コヴェントガーデン。


[きっとその店のワインクリーム蒸し>>27と同じではない、けれどもその土地の季節の移り変わりを思い描かせる温かさに、うっとりと目を細めていた。
 ラムシチューの日と違って今日は勤務中なのだから、うっとりとしてばかりはいられないけれど。**]


( イギリスブリテン島とアイルランド、往復旅できるよな?
  ここ『うさぎ』あっち地元くらいの遠さで済むよね……? )
 
(62) 2023/03/14(Tue) 15:49:08


 普段着?


[普段着とは。
普段着?

仕事着は、厨房に立つ日と、打ち合わせ用の清潔かつ地味なもの。
そして黒と赤と銀のパンクファッション。
以上。クローゼットの内訳はその3パターンに、最近お出かけ用のお茶会服が一揃い増えただけ]


 パジャマとか?

[くふくふと機嫌良さそうに笑う玲羅
腕を組んだ距離は近い。そりゃ顔も赤くなるよね。
そして買い物の内容聞くのやめてあげようね?
栗栖くん年こそ1個下だけど、初カノだよ???
スマートさとか求められても応えられない。
でも……]


…………えい。


[デコを少し突いときました。
玲羅も楽しそうだから。良いかなって。
楽しそうだから、許しちゃう。目も細まる。]

[そしたら小さな呟きが聞こえて来たから。


人の事言えないじゃん。



[今度は俺が胸の奥で笑って。
腕を組む玲羅に微かに体重をかけると、顔を覗き込んだ。
ほんのり照れた顔可愛いね。
ここで『可愛い』とか言うと、また反撃が来るのかな?
それもきっと楽しそうだ。
彼女といる時間は、何で何時もこんなに楽しい。
思わず疑問を浮かべる程。初めての恋に俺は浮かれていた。]

[お邪魔したお宅はオートロックのマンション。
それだけでちょっとびっくりすると共に、安心した。
びっくりしたのはお高そうってこと。
安心したのは、玲羅の身が少しでも安全そうだってこと。]


おじゃましま〜す。


[案内された部屋は可愛らしい。
明るい色見のナチュラルな風合い。
女の子の部屋って感じがする。
女の子の部屋入った事無いけど。
勧められるまま、ラグの上に、クッションを抱えて座って。
玲羅はお茶を淹れてくれるらしい。こういう時どうするの?]

えっと……


[淹れて貰って良い物?
もう分かんないや。
混乱し過ぎて笑っちゃった。]


俺ここで座ってて良い物?
手伝わなくて良いのかな。よく分かんない。
ふふっ。

リクエストして良いなら、そうだな〜……
背伸びして、紅茶。
あんまり飲んだこと無いし、なんだかお洒落なイメージ。


[分からない事は聞いちゃえ。
不慣れ感丸出しで、スマートさは皆無だけど、玲羅に尋ねて。
家でもうさぎの穴でも供されるのはお茶だから。
珈琲や紅茶にはあまり馴染みがない。
よりお洒落そうで、女子受けしそうな方を選んだ今の俺はちょっとあざといぞ。悲しい程ちょっとだけどね。]

[お茶が入った頃合いかな?
手伝えることは手伝った上で。
鞄に手を伸ばして……]


そだ。俺もお家に訪問するお土産買ってきたよ。


[がさごそと。長方形の箱を取り出しました。]


じゃーん!!
ポッキー
です!!!



[取り出したら。可笑しくなって。吹き出した。
くすくす笑いながら。もうキスならしたのにね。
でもコンビニで見かけて思い出したら、買わずにはいられなかった。
なんだかんだで。思い出のお菓子だったから。**]

[ 足りないと思ったことは、ない。

 言葉だけで全てが伝わり合うなんてのは
 幻想だと思っているし、

 いつだって君の言葉は、実直で
 飾り気がなくて。
 真心ってこういうものなんだろうなって思う。

 そうしてと頼めば叶えてくれるような
 気がするけれど、今はまだしない。

 
――叶えてくれそうだと思えるだけで、
 興奮してしまうのはまた別の話だけど。


 まだ見ぬ日の君よりも、今は
 擦り寄ってくる今日の君に、意識が向いているから。

 向いているどころではないのだが。 ]

[ その触れ方にそういう意図がなくても
 もう、遅いかな。
 躊躇する時間すら、惜しいくらいには。 ]

 
やだった?


[ 少なくとも驚かせた事は間違いないだろう
 そういう反応だった。

 成人男性である君の体は、軽々と
 持ち上げられるわけではないけど、
 ソファとベッドの短い距離、手を引く暇と
 秤にかけて、即決した。鍛えておいて良かったね。

 誰かさんのおかげでだいぶ、焦れていたので。 ]

 ごめんね、みっともないけど
 限界で、

[ 羞恥の色濃い表情に、にっ、と笑って。
 先程君がしてくれたように、額に、頬に、
 唇を落として、君の手を導くように強く引く。 ]

[ 裾から肌に直接触れれば、分かるだろう。
 すっかり痕になってしまった、皮膚が。

 治りきったその箇所は、他より少し
 敏感になることも。

 躊躇しないで、触れて欲しい、
 その願いを叶えてくれたなら、

 あとは手を取り合い、溺れるだけだった。 ]

 ふふ、まだ眠そう。

[ 眠たげな姿は、普段より少し幼く見える。
 盗み見した寝顔と同じくらい。 ]

 うん、落とさないでね

[ 二つのカップを手に、君の元へ。
 寝具のすぐ側、ベッドに背を預けるようにして
 座り、下から見上げて、指先を眠たそうな
 君の鎖骨の下に伸ばし、とんとん、と二度つついた。 ]

 ――ところで、もしかして俺
 また誘われている? 乗って良い?

[ 肩から滑り落ちたシーツ
 朝からだいぶ、刺激的だよね。* ]

─ 溶けるアイス ─


 ……なるほど

 そうだね、怒る……怒ろうか


[賄いに、料理に消極的になってしまった理由。
それは好きではなくなった、とか自信を無くした、ではなく、もう少し意図的なものだったらしい
心配していてくれたからこそではないのかと思うけれど。

ぽつりと滴を作って落下していく甘いキウイ。

それがとても大切なもののような気がして、咄嗟に手を出せば。
中指の先に落ちて、爪をグリーンに染めた]

 


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#ふたりごはん  #独身男性タグ卒業宣言 


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