174 完全RP村【crush apple〜誰の林檎が砕けたの?】
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| ―― 回想:レストランにて津崎と ―― まあ、余裕があるかないかは、 人それぞれだと思うし。 あー…… [ ズバリと突き付けられた質問に、 >>43 少しだけ口ごもりながら] (54) 2022/09/12(Mon) 10:07:46 |
| そうだな。俺も死にたいと思ってる。
[ ゆっくりと頷いて肯定した] (55) 2022/09/12(Mon) 10:08:02 |
| [ 何かを決意したように 津崎の視線が床からこちらへと動く。 >>44 それから、いくらか会話はあっただろうが] ああ、また後で。 [ ふらりと立ち上がる津崎に、手を振った >>48 次に会うときは、お互いにどんな顔をしていることやら。 できれば、気まずいことにならなければいいと願う。 早く天使のお告げが欲しいと、 義哉は不安で仕方がない]** (56) 2022/09/12(Mon) 10:08:35 |
【夢の中で】
[一人で歩きたいかもしれないけど、私は側に居ようと思ったから、てくてくと津崎さんの後を追いかけて一緒に展示を見ていた。
一緒に展示がみたいって言ったのに、それすらおざなりで帰って来てしまった自分。
こんな形でも、一緒に展示が見れることに、少し喜びを覚えながら。
いい絵だな、と津崎さんが言った風景画は美術館に向かう間の風景を切り取ったみたいで、何だか皆でバスに乗っていたのが遠い昔のように思えて、少し切なさを覚えたけど。
皆との思い出の一風景を切り取ったような絵は、確かに綺麗だと思った。]
| (a20) 2022/09/12(Mon) 10:14:35 |
[ゲルニカ。タイトルだけは、どこかで聞いたような絵。
その人々のもがき苦しむ姿、それがとても、見ていて辛い。
今みたいだ、の声にそちらを向くと、少し絵に近寄って、絵を見上げて目を閉じる津崎さんの姿が見えた。
今、みたい。確かに、そうなのかもしれない。
傷つけられて、もがく彼の姿。
それはこの絵に描かれた人たちと何ら変わりはないのかもしれない。
そんな思いで、目を閉じた彼を見て居ると、ふとこっちをみた。
気のせいか、と。]
…びっくりした。
[一緒にいるのに、気づいているのかと思った。]
| ―― 現在:スタッフルーム ―― ……そうだな。 良い夢を見れているといい。 [ 松本の寝るベッドから、 少し離れた場所に立ったまま、 返事をしつつも、義哉は半分上の空だった。 >>60 天使の報告の後に、 >>0 死にたがりの松本はこんなことになった。 もし、次に天使が来た時に、義哉の名前が呼ばれたら。 半分死んだ気になっている自分は、 はたして、正気を保てるのだろうか] (67) 2022/09/12(Mon) 11:41:26 |
| ……パン屋? [ 黒崎の方へ顔を向けながら、 >>60 考え事をしていたせいで、話題から一拍遅れて ぽかんとした真顔で、鸚鵡返しに返事をした。 それから、続く言葉が頭に入ると、 >>61 少しだけ頭が冴えてきて] そうだったのか。 可愛いもの、好きだったのか? 武藤も虎型パンを買いたいと言っていたから、 目が覚めたら一緒に買いに来るといい。 [ 自分が声を荒げたときの黒崎の反応も >>0:40 武藤にパン屋の場所を教えていないことも >>0:146 懐かしいどこか遠くの記憶のように感じながら。 秘密を打ち明けるように話す黒崎に 聞けて良かったと伝わるように、 小さく笑みを返した]* (68) 2022/09/12(Mon) 11:41:44 |
[電話を取ったから、少し聞くのは忍びなくて、少しだけ離れたら、駆け出していった。
一瞬、びっくりして足が止まるけど。
今度は、その背中を追いかけた。
誰かのために走っているんだろう、そこに私がいてはいけないのかもしれないけれど。
それは、その場所についたとき考えればいい。
今は、ただ、津崎さんの背中を追いかけた。]
──夢──
[「起きたら」と希望的な未来ばかりを話してきたし、「死んでいたら」の話題は敢えて避けて話していた。
この夢の中にいた時から目を覚ましてからもずっと。
徹っちんと話す時は特にそうで。
それが虚勢と優しさだとは気づいて無視していた。
曖昧な「誰か」が死んだって確定した未来は、まだその確率が低いうちはそう思っていられたものがどんどん答えに近づくにつれてそんな希望を口にするのも難しくなるのだとわかってはいたのに。
自分の死の確率が上がっていく中で、徹っちんはじゅじゅに「忘れて幸せになってほしい」と言った。
それが相手の幸せだと思うから、そう考える奴なのは知ってる。
だけど、もしその信じたくない未来が確定してもじゅじゅに徹っちんのことを忘れてほしくない。
徹っちんの願いを無視してそんな風に思ってしまうのはオレの我儘だから、口には出せないけれど。
心配そうに寄り添う様子を見て、余裕なんてなかったと吐かれる弱音を聞いて、これ以上避け続けられそうにない可能性の想定に苦しくなった。]
[松本さんがぐったりと、スタッフルームのベッドの上に寝ている。
その様子を見て、そうだ、次は彼が目覚めるんだ、と何故かは分からないけど、今、このタイミングで実感した。
今こうして眠っている経緯は分からない、分からないけど。
そのぐったりとした様子を見て。
目覚めたくなかったんだと、ただ、そう思った。]
| ―― スタッフルーム ―― [ 電話の内容が聞こえてくれば、 >>70>>73 津崎、来てくれるのか、と安堵の小さなため息を零す。 それから、しばらくして津崎が姿を現せば、 >>75] ……俺じゃたぶん無理だから、どうにかしてやってくれ。 [ 少し前の会話を思い出しながら、 >>64 津崎にそう語りかけて] ……悪い。俺、ちょっと厨房に籠る。 [ パン作りか何か、集中できるものがないと、 頭に浮かんだ思考を拭えないと思ったから。 >>67 2人共に聞こえるように、そう宣言した。 誰にも引き留められなければ、 血色の悪い顔のまま足を進め、 そのままスタッフルームを後にしただろう]** (79) 2022/09/12(Mon) 12:21:43 |
[徹っちんと先輩が話している間は、その会話を聞いていた。
どちらかが死んでしまっていることが決まっている二人。
胸中が穏やかなんてわけないと思っていたし。
ただ、先輩は。
呼ばれることを恐れている側だった。
やたら冷静なことに違和感はあったけど、だからって死にたいと思っているなんて。
何も知らないのは先輩がうまく隠してたからなんだろうけど。
そのことを知る人はいたんだろうか。
なんとなく、いない気がした。
先輩は周りのことばかり気にかけていたから。
先輩と会話を終えてからどこかへ歩き出す徹っちんの後は追わず、じゅじゅが寄り添って歩いていくのを見送る。
観たいと言われてオレが嫌な顔した、あの絵。
名もない人の目で見た景色を閉じ込めた作品。
此処にいるうちに一緒に観ればよかったなって何故か思い出していた。
ここから去る前、一緒に観に行くかと少し考えはしたんだけど。
あの時泣いてしまったら、絵のせいだとしても、なんか、最後の別れみたいになりそうで嫌だったんだった。]
| (a30) 2022/09/12(Mon) 12:27:03 |
[それから、慟哭がどこかから聞こえて。
先輩が駆け出して、その後を追った。
蹲るまつもっちゃんと、悲痛な声をかけているくっきーがいて。
先輩が取り乱す声を聞いて、漸く、ああ、死のうとしたのかって理解する。
オムライス作る人になるから食いにこいよっ言ってたこと。
生きてたら、矛盾抱えてても生きるってミサミサに言ってたのを思い出して。
だけど、どうして、とは思わなかった。
「みんなに幸せになってほしい」ってまつもっちゃんの願いは、この人が生きることと同時には成り立たないってわかっていたから。
徹っちんや先輩の二人だけ残して還るなんてきっとしたくなかったに違いないから。
スタッフルームに運ばれて、深く眠っているようなまつもっちゃんの顔を見つめる。
生きててよかったって思うのに、それを喜んで良い気がしなくて。
二人で話をしたいと徹っちんが言ったら、なんだかその場にはいてはいけない気がしたから、オレはその場からは立ち去るだろうけど。]
…じゅじゅは、二人のこと、見ていて、見守ってて良いんじゃないかな。
[見守っててほしい、とは押し付けてしまうみたいで言えないけど。
二人が屋上に行ってた時、真っ先に心配したじゅじゅなら、まつもっちゃんに言いたいことがあると言って伝えられていたはずの彼女ならって思ったから、そう声をかけた。]*
…そうかな、津崎さんが二人にしてほしいって言うなら、二人きりにするべきなんだと思うんだけど。
多分ね、聞いてはいけないことだと思う。
津崎さんがそういう風にいうのって、私、あんまり聞いたことがないから。
津崎さんの松本さんを想う言葉は、多分、松本さんだけのものだから。
私は、そこを覗き見して、それを奪ってはいけない。
でもね、ありがとう、トラくん。
私が津崎さんの側に居たがるって思ってくれたんだよね。多分。
話が終わったら、また私、一緒に居ようと思う。
[何を話すのか、気にならないわけではないけれども。
わざわざ二人にしてくれ、なんていうのなら、それは大切な意味のあることで。
私は、スタッフルームの外に出て、そこで話が終わるのを待っていた。]
…そっか、そうだな。
二人にしかわからない話もあるだろうから。
悪い、余計な気を回した。
話が終わったらまたそばにいてやって。
[確かに、じゅじゅと徹っちんの会話はオレも聞かなかったし、気になることでも聞くべきじゃないと思うことはある。
徹っちんが倒れていた屋上で、あの後二人が何を話していたかは知らないけれど、二人にしておこうと思ったことを思い出して。
スタッフルームから出れば、外で待つ様子のじゅじゅを残してその場を離れた。]**
【現実・病室にて】
[スタッフルームの外で、話が終わるのをじっと待っていると、突然視界が真っ暗になって、そこから徐々に意識が覚醒して、目が覚める。
横にはスケッチブックと筆記用具を持ってきてくれたお母さんがいる。
時間を見ると、まだ前回から数時間も経っていない。
トラくんにお見舞いを渡すだけでなく、わざわざ欲しいと言ったものを買ってきてくれたようだった。]
ありがとう、お母さん。
でも、あんまり怪我は酷くないから、そんなに頻繁に来なくても大丈夫だよ。
親戚の人たちにも、大丈夫って伝えておくね。
[そう言っても中々離れないお母さんに、大丈夫だと重ねて言って、病室から出ていく姿を見送る。
心から心配してくれているのが分かる、でも、本当に大丈夫だから。
私は、スケッチブックを開いた。
お見舞いに置かれていたフルーツの入った籠、その中の林檎。
見たくない気持ちはあったけれど、恐る恐る見て、そしてスケッチをする。
絵画の中の女性を、私を想ってくれた女性を考えながら筆を進めた。]
──現実・病院──
[寝たり起きたり繰り返している合間、少し前にじゅじゅのかーちゃんが来た。
お返しにともらったチョコレート菓子の箱はどう考えても梅しばの10倍以上の値段の代物だったので面食らったけれど。
三人一緒にいるのが良いと夢の中で言われたことを思い出せば、一人で食うには勿体なさそうなそれをありがたく受け取っておいた。
足の怪我のためか本人は会いには来られないらしい。
じゃあこっちから行こうかと思ったけど、おそらく歓迎されていないことは雰囲気から察せられたのでやめておく。
いかにも箱入り娘って感じだもんな、という感想が浮かぶ。
うちはといえば親が必要な日用品とか着替え持ってきた以外は、
まるで健康体なバカ息子の心配をして損したと呆れて帰ったきりなのもあり。
病室覗いた時も、売ってるの見たことあるけど買う機会まずないシリーズの果物バスケットとかあったし。
病弱な娘とはその辺の扱いは家族間でも違いそうだ。]
[それに自分の容姿を鑑みれば、親には悪い虫を警戒されるのも無理のないことだろう。
撤っちんも大概歓迎されないだろうなと頭の片隅で考えて。
こんな状況下でなければ、海外行くならついでに攫っちゃえば良いのになんてまた無責任なことを言えただろうけど。
まあでもその程度の訝し気な視線はどうってことはなかった。
戻ってこられない一人の価値を知っていて、その人を大事に思っている相手から不公平だと恨まれることを考えたら、余程。
その一人がどちらであってもその価値を知ってる故に、受け止めなければいけないことなんだろうとは、まだ覚悟ができていない。]**
+27
[筆を徐々に進めて、絵の中の林檎も少しずつ形になっていく。
線は綺麗じゃないし、陰影も上手く捉えられているとは思えない。でも、私は描いた。
やがて、一枚のスケッチが出来上がる。
がむしゃらに描いただけの、少し歪な林檎。
中学やら高校やらの美術の評定は悪くなかったけど、お世辞にも上手いとはいえないその絵。
それでも私は、その絵を捨てなかった。
私が彼女を想って描いた絵。
どんなに下手でも、そこには彼女の思い出と私の想いが詰まっているのだから。
もう一度描きたくなるまでは、これでいい。
そのスケッチを枕元に置いて、事故に遭ったとき持っていた鞄の中からカモイレイの絵葉書を出して、それもスケッチブックに添える。目が覚めたら一番に見えるように。
私を想ってくれた人たちのことを、一番に想えるように。]
[私が選んだのは津崎さんだった。
津崎さんを選ぶために、私は絵画の女性を、工藤さんを犠牲にした。
だから私は津崎さんに好きということが伝えられたのだと思っている。
彼女からもらった勇気や機会を全て生かせたわけではないけれど。
一番に想えるように、といっても、好意を受けたどちらも一番なんてことは言わない。
これは、私が生きてほしいと願う人と、私の背中を命を懸けて押してくれた人の欠片。
選んだ、選ばないの差はあったけれど、この二つは私にとって凄く大切なものだから。
だから、側に置いておきたい。受けた想いを。
その想いを抱いて生きていきたい。]
[それから先に目覚めたトラくん以外の人たちのことを考えた。
トラくんは歩き回っていたけど、みこさんや香坂さんは大丈夫なのだろうか。
命に別状がないだけで、自分のように骨折していたりするのかもしれない。
あまり痛い思いをしていなければいいけど、なんて思いながら、私はお見舞いに行くか悩んでいた。
入れ替わり立ち替わりで、私の様子を見に来てくれる優しい親族。
その人たちの目を盗んで、果たして動けるだろうか。
とりあえず、生還したはずの人たちに怪我の様子を聞いてみる。
大事はない、なんていっても、やっぱり気になったから。]
[目覚めて、今更ながらに、もう会えないかもしれないと思うと、何故生きている側の自分が傷つくのを恐れてしまったのか、という後悔が過る。
傷つけた彼が逃げていくのならそれでもいいのかも、なんて思っておきながら、やっぱり嫌だと呼び戻して。
そこで初めて、傷つけたのが怖かったのではなくて、傷つくのが怖かったのだと自覚した。
それは目覚めて当初に感じたもので、別のことを考えていても時々、やっぱり考えてしまう。
最後、駆けてきてくれたのが、あんなにも嬉しかったのなら。
自分から去ろうとした背中を引き留めたら、もしかしたら、相手も嬉しかったのかもしれない、なんて。]
今更。
[今更、だけれども。]
| ―― 現在:厨房 ―― [ 一次発酵、ガス抜き、ベンチタイムが 終わったパン生地に、作ったばかりの カスタードクリームを包み込みながら、 義哉はこの世界のことを考える。 天使が死者の名前をなかなか言わないのは、 自分の希望に沿っているとは思った。 死者に冥途の土産を渡さないとと思われて 気遣われながら過ごすくらいなら、 みんなが好き勝手に過ごす方がマシで。 でも、こんなことが続けば色々と弊害も出てくるし、 みんなにとっての心地よい時間は もうここには存在しない。 >>4:343] (107) 2022/09/12(Mon) 18:21:04 |
| ……俺が生きているなら、どうしようか。 きっと、みんなが津崎が亡くなったことを悲しむ中で、 独りだけ罪悪感に蝕まれながら生きるんだろうな。 [ きっとみんなはそんなこと言わないだろうけど、 それでも、義哉はきっとその気持ちを抱えることになる。 所詮、“普通”もどきの人間に、 誰かの代わりになることなど不可能なのだから。 今まではこれは災害だって割り切るつもりだったし、 >>4:242 それは他の誰かが亡くなっていても同じだと思っていた。 けれど、みんなからかなり遅れて やっとのことで義哉には“現実”が見えてきたようだ。 正直、逃げ出したいと思った。 死にたがりにとっても、この世界に“慈悲”はない] (108) 2022/09/12(Mon) 18:21:33 |
| [ 考え事をしていても、義哉の手は勝手に動く。 黒崎と話したことを無意識に考えていたのか、 >>61 4つのクリームパンはいつの間にか 猫型に成形し終わっていた] じゃあ、あとは二次発酵を―― [ オーブンの発酵機能を使おうと足を進めると、 いつかと同じように林檎を蹴っ飛ばす。 >>4:55 体が強張って動けないでいると、 またもや林檎の下部がぱっくりと空いて、 父親の言葉を紡ぎだした] (109) 2022/09/12(Mon) 18:21:53 |
| [ 「俺が“普通”の父親じゃないって言うのか!」 それが怒鳴り声なら、 きっと踏みつけることができた。 >>4:59 ……でも、泣き声だって気づいてしまったから、 義哉にはもう手出しはできなかった] (110) 2022/09/12(Mon) 18:22:10 |
| ―― 小泉義哉の父親の話 ――
[ 義哉は高校生の頃、母親に尋ねたことがある。 どうして父親と結婚したのか、と。
母親曰く、「同族だったから、同情したのかしら」 とのことだった。
“同族”の意味を知ったのは、 大学に入学してすぐの頃のこと] (111) 2022/09/12(Mon) 18:22:35 |
| [ その日は義哉の父親の親戚の葬儀で、 父親の親族と顔を合わせたのは、数年ぶりのことだった。 父親は家族旅行は頻繁に行くけれど、 >>1:43 実家に自分たちを連れていくことはほとんどなかった。 義哉は特に気にしていないというか、 その理由に興味もなかったのだけれど、 親族を観察すれば、いやでもその理由は察せられた] (112) 2022/09/12(Mon) 18:22:49 |
| [ 祖父母は父親と伯父が どちらも自分達の子供であるにもかかわらず、 彼らには伯父のことしか目に入っていないようで、 父親のことは、まるでいないものであるかのように 目を向けることもない。
彼らの話しぶりから、 伯父は昔から出来も要領も良かったらしい。 そんな伯父はいつも祖父母から可愛がられ、 父親はいつもないがしろにされていたみたいだった。
今回、父親が葬儀に呼ばれたのだって、 呼ばなければ他の親戚に体裁が悪いからという ただ理由だけで、内心断れば良かったのにとでも 思っていそうな、祖父母や伯父のあからさまな態度。
父親の悔しそうにしながらも、 何かに耐え忍んでいるような横顔を見つめながら、 義哉は、ああそうか、と気付いた] (113) 2022/09/12(Mon) 18:23:05 |
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