87 【身内】時数えの田舎村【R18G】
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ここにいる人たちと、田舎から出てもこんな時間があったらいいと、心の底から思っている。
| >>+36 >>+37 目の前の貴方、夜凪兄ちゃん 「じゃあきっとまだ大人じゃない。大丈夫。 だから、まだわからないままでいいんだ。はっきりした夢が見つからなくてもいい。 だから、君は格好悪くなんてないよ」 それは単なる子供の屁理屈かもしれない。でも、それが当然であるかのように少年は涼しい顔で言ってのける。 「うん。勿論。 全部聞かせて。私も全部話すから。 そうして一緒に会いに行くんだ。皆で会いに行こう。きっと皆も会いたがってる。皆、二人を必要としてるもの」 ここに来て夕凪が色んな人と助け、助けられをしていたのをこの目で見ている。 貴方たち姉弟を、皆好いていることを知っている。 「約束だよ。──夜凪兄ちゃん」 絵が得意な年上のお兄ちゃん。夏を楽しんでほしいと願う姉思いのお兄ちゃん。 貴方は遠慮しているけれど、自分にとっては自慢の兄貴分なのだ。 少年は笑って手を伸ばす。 大丈夫だよと伝える為に、抱きしめる為に。 (65) 2021/08/16(Mon) 7:23:37 |
男らしくなりきれず、
かといって女らしくはいられず、
どっちつかずな一ノ瀬卯波でも。
十年越しに見えた背中は遠くても、
どこか子供らしいとこがあるのに気づいた。
身体はどれだけ大人になっても、
心まで大人になるかどうかは別の話だ、と。
誰が言うでもなく気付かされたきがする。
時任の さんが言ってたように、
俺はやはり自分から卯波を置いてっていた。
こんなにも努力家で、転んでも起き上がって。どこまでも変わっていく魅力的な被写体は、こんなすぐ傍にあったのに。
花火の下、言えなかったことばを、
そっと囁くように、夜空へ溶かした。
(L12.5) 2021/08/16(Mon)
───時を戻して。
片手には綿あめ、りんご飴、
(5)1d6(1)1d6飴を指に挟み、もう片手には金魚と水ヨーヨー。側頭部に狐面をつけた、フルアーマー装備の機体もかくやという状態になった卯波。
所かまわず撮った写真がカーディガンのポケットいっぱいに詰め込まれている。
「盆の最終日、そのお祭りの日。
そんな時にする事と言えばひとつに決まってます」
盆の祭りは、生者と死者がもっとも密接な位置に近付く日。
慈姑婆ちゃんが出迎えてくれたのはそういうことだろうし、
だからもしかしたら呼子姉も着てるのかもね。
りんご飴を当社比大き目な口でかぶり付き、
祭囃子の音へと近づいていく。
「今では、帰省した人たちの再会の場として、
夏を楽しむお祭り行事にでもなっていますけど。
盆踊りは、帰ってきた霊や、
行き場を失くした魂を、
安らかに踊り出すための舞、って言われてます」
十六夜の暮れ。提灯や覗く月灯り。
賑やかな人の流れ、喧騒に従って、
中心へとどんどん、距離を詰めていく。
近付くにつれ響きを増す、笛や太鼓の音。
飴を食べ切るまでは混じれないが、
それでもぽつぽつと人が踊りに集まって来る。
「貴方も寂しかったんですね、婆ちゃん」
そう、祭囃子の端に佇んでいる
気がする
、
皮肉気な笑みが素敵な彼女に声をかける。
孫に情けない姿は見せられなくてね、
なんて素直じゃないことばが聞こえた気がした。
彼らと花火を見終えたら、盆踊りに混ざりに行くだろう。
『青嵐って悩みなさそうだよな』
これは恐らく俺が最もよく言われる言葉。
初めて言われたのはいつだったか
もう覚えてはいないけど。
確かに特に深く悩んだこともないし
何かに悩まされたこともない。
だから去年部活で県大会で負けて全国行けなかったときに、
3年にとっては最後の試合だったからどうにか先輩を励ましてやりたくて冗談言って笑わそうとしたら
「悩みないやつはお気楽でいいよな」
って言われたことも全然悩んでないし、
俺に求められてたのは表面の賑やかしだけだったってこともすぐ悟ったし、それから人の悩みとかにも深く突っ込まないようにした。
俺って立場弁えてるからね。
「……今が楽しければ、なんでもいいよ、俺は。」
皆だって、それを求めてるんだから。
| (a25) 2021/08/16(Mon) 18:46:32 |
| 涼風は、ふらりゆらりと歩き出す。からん、ころん。下駄が鳴る。からん、ころん。それは遠くへ。 (a26) 2021/08/16(Mon) 18:47:36 |
| 涼風は、ただ寄り添う。寄り添って、二人でそっと抜け出して。 (a30) 2021/08/16(Mon) 19:00:10 |
| 涼風は、ようやくここが夢だと気づいた。それでも、何も言わずに貴方と並んで歩く。 (a31) 2021/08/16(Mon) 19:01:08 |
「いつかの未来。
やがて今≠ノなる日。
そこになって、楽しくなくなって、
そこでやっと後悔したら遅いんですよ」
本当にそうだろうか?
編笠晶も、竹村茜も、一ノ瀬卯波も、
そうあることを望んでいるのだろうか。
聞こえてきた言葉に、
面と面を向かって言うでもなく、
遠くを見ながら、声を発している。
「俺は一度諦めた。でも後悔は絶対にしない。
夢が叶わなくても、
それは夢を持っちゃいけない理由になりませんから」
風を受けて色をつけた写真を覗き、
四人が枠に収まってることにうんと頷く。
何度も皆を撮りに行く。
そして、何度でもみんなと遊びたい。
「うかうかしてると、
今度は俺が皆を置いていっちゃいますよ」
そう言って、花火のあがる方へ一歩踏み出し、
嬉しそうに振り返って、笑い続けるのだ。
時は先へ。
飴の食べ切った棒を捨て、
金魚とヨーヨーは暫く預かってもらい、
写真の詰まったカーディガンと、
祭りの淡い光で良く映える紺色の浴衣、
どこか怪し気な狐面を斜めに被って。
待ちに待った盆踊りへ、向かう。
十年前と何も変わらない懐かしい民謡が、
あまりにも懐かしすぎて笑ってしまったりして。
そういえば、失敗しないように、
こっそり練習したりもしたっけと思い出して。
首から揺れるカメラを片手で持ち、
その上から軽く手を叩いて、空へ向ける。
踊るのは久しぶりなのに、
身体が覚えているのもなんだかうれしかった。
「…置いてかれるのはやだなあ」
わかっている。
夢の中にいつまでもいられないこと。
これが現実逃避だということ。
竹村茜は知っていた。
「みんなで結婚出来たらいいね、ほんと。
そうじゃなくっても、また違うところのお祭りとか…ううん、何もなくたって集まりたい」
約束をした僕たち
「格好いいって言われたくて頑張ってきたのに。
慰められちゃった、あーあ……」
ありがとう、小さな言葉で呟いて。
涼しげなあなたの髪にすり寄った。
まるで恋人のような仕草は青い夏の中では絆を確かめ合う行為だ。
「約束、しよう。涼風。
夢も将来も、これから一緒に。
――あの頃みたいにいっぱい話そうね」
やっと会えたのだ、奇跡のようなこの時間。
夢を、やりたいことを後悔をしないように。
誰かが与えたチャンスだったんだ。
今だけは不思議な時間に浸りたい。
そんな気持ちで感じた温もりは、涙が出そうになるほどあったかくて。
独り立ちなんて、暫く出来そうにないって、答えを先に知ってしまった気分だった。
涼風。涼風くん。夕凪達とも遊んでよ。
射撃でもいいよ、それとも何か食べたいものでもある?
今度は三人で、ううん、もっと多いかも。
僕ら双子はみんなを連れ回しちゃうからね。
大勢誘って。また。
もっと笑える思い出を語り合おう。これからもずっと。
>>編笠
「さみ……しー……なー」
大事な友達と再会できたのに。
夕凪に楽しい夏を与えると決めたのに。
やっぱり隣に誰かがいないと寂しいんだ。
何故か心の何処かでもうすぐ終わってしまいそうな気がする。
"あの狼の子"が寂しがっているのがわかる。
自分と似たような感じがした、あの子。
大事な誰かに隣に居て欲しかったあの子。
突然傍にいなくなる寂しさや辛さを、
思い出してしまったのが運のツキだ。
夢ならば都合よくずっと夢のように過ごしていたかったな。
なんだか心まで女の子になってしまうのかもしれない。
だけど、いまこのままで聞きたいことがある。
聞いておかないと。
「よっし。編笠を探そう」
たとえ、この夢が終わったって。
伝えたいことは変わらないけれど。
動かなければ始まらないよね。
編笠
「うん、探してた。どう? 浴衣似合っているかな。
みんなに褒めてもらったから聞かなくても返事はわかってるけれど」
話しかけてくれたのは、暗い顔をした魚を見つけてくれたのはあなただったのに。
今の印象はなんだか黙ってばっかりの人だ。
本当にその口が開くのはいつなのか。
いつまでも待てる気分なのは確かだけれど。
「編笠くん、ここに来て、ここで話してくれたこと。
――何処まで本気にしていい?
夕凪は、夜凪が居ないとすぐに落ち込む寂しがり屋さんで。
夜凪は、夕凪のことになるとすぐに考え過ぎるお節介屋。
まだ、夕凪たちのことが好きで。さ。
代わりになってくれるっていってくれるかな。
ううん、代わりとかじゃなくって。
居て欲しいなって頼んだら、隣に来てくれる?」
「…誰も置いてきゃしないって。な。」
不安がるアカネにぽんぽんと頭に軽く手を置く。
こういうの、ガラじゃないって?
うっせー、ほっとけ(笑)
「…卯波には昨日言ったけどさ、今生の別れじゃないんだし
望めば会えるよ、俺は。まぁ受験やら大学で忙しくなるし、
アキラに至ってはどうなるかわからんけど…。」
でも、と続ける。
「俺は何処にも行かないし、俺たちはずっと友達だ。
8年くらいしか村には居なかったけど、
今の俺を作ってるのはその8年間だし
その中でお前たちと会えて良かったって思ってるよ。
…ありがとな。」
最後の花火が咲いて散る。
きっと俺はこの花火を忘れないのだろう。
例え、これが泡沫の夢だとしても。
「ふふふ、みんながついてきてくれたら、
置いてくこともないですかね〜?」
なんて、意地悪なことも言ってみたり。
「みんなが忙しかったら俺が会いに行きます。
幸い、漸く進路が決まったところで、
全然時間がありますからね。
俺もみんなと会えてよかった。
この田舎で生まれて本当に、よかった」
自分らしくあれるのは、
この田舎の人たちの前だから。
性別とか、そういうしがらみから離れられる。
最後に咲いた花火も、四角形のなかに切り取った。
| (a32) 2021/08/16(Mon) 20:55:32 |
田舎を楽しむための行事が、田舎を終わらせることに繋がることに気付いている。
それでも、この田舎のことを愛していた。それだけだ。
編笠
「そっか、……わかった。
じゃあ、――いまは夕凪と編笠の夢で、一夏の思い出
難しいことを考えないで」
あなたの思い出と、夢と、夕凪が重なる。
ゆっくりとその頬に手を触れて、優しく撫でた。
「答えられなかったのは、どうしてかなって考えていた。
はじまりすら与えられなかったのはなんでかなって考えた。
それは、――なにも物語が紡がれていないから。
君も夕凪も、黙ったまんまだ――……ねえ、一つだけお願い」
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