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【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[不安に揺れる瞳を、彼に向ける。 視線からも訴えるように。] いかないで。 [私の手を引いたあなたを、失ったら。 私は――――。 **] (72) 2022/12/22(Thu) 22:47:00 |
【人】 [『 力 』 フォルス――とある部屋の前 [ 戻ろうと思ったのは ヴェルトが心配だった それ以上に気にかかった事があったから。 ……部屋に残るシンの様子が気にかかった ただ、それだけ。 ] ――――… [ 扉越し 漏れて来る微かな声>>18>>4:263 足音を立てないように 立ち去ろう ] * (73) 2022/12/22(Thu) 23:35:53 |
【人】 ][『月』 エーリク―― それから ―― [ カルクドラとのお茶会の後。 後日かもしれない。 僕は観念して、自ら薬師の部屋を訪ねたり、 特に用もないのに、シトラを自室に呼び出したり したと思う。 例えば――本当に遠くにいくことが もしかしたらすぐにではなくても、あるかもしれないから。 そうして二人にもったいつけて、 ] ずっと言わなきゃいけないなって 思っていたことがあるんだ。 (74) 2022/12/22(Thu) 23:38:07 |
【人】 ][『月』 エーリク あの、 [ 視線をさまよわせたり、手持ち無沙汰に、 指を組んだり、解いたりしながら ] 僕はいつも、ごめんねとばかり 言っていて。 でも、――あの、いつも ――……ありがとう [ 告げたなら、微笑んで。 けれど多分次の瞬間には逃げ出していたと思う。 言いしれない、恥ずかしさに襲われて。 やはり僕には過ぎた言葉だったかもしれない。 誰かに見かけられることがあれば、 驚かれるかもしれないほど、風より速く。 立ち去ろうととしたことだろう。* ] (75) 2022/12/22(Thu) 23:38:29 |
【人】 ][『月』 エーリク―― それまで ―― ――いらっしゃいませ! 今日もいつもの窓際のお席ですね? なんだかいつもと少し……… ああ、髪型変えられたんですね 通りで可愛らしいと思いました いたた、そんな、お世辞じゃないですよ。 [ それはカフェで店員の真似事を していた時のこと。 白いシャツに、橙色のエプロンを身につけて 常ににこにことしている。 ] (76) 2022/12/22(Thu) 23:52:31 |
【人】 ][『月』 エーリク[ ――その青年の名は、 ミーシア。産まれたときにあまりに 愛らしかったため、女神の名をもじった 名前をつけられ、父母共に他界し、 祖母と二人で暮らしている。 若い頃から女性に間違われることが多く その見た目のためか、男女ともに よく可愛がられるため、愛らしい仕草など お手の物。 皿洗いで雇われたが、愛想の良さから 給仕へランクアップしたのが最近のこと。 好きなことは人と喋ること 嫌いなことは一人でいること 好きな食べ物は――……… ] (77) 2022/12/22(Thu) 23:52:52 |
【人】 ][『月』 エーリク[ と、長々続くのだ。 彼の人生を演じているのだから。 ] おまたせしました、ガトーショコラと おいしい珈琲です! [ ――どうせ見つかるはずないと 高を括っている。そのため、普段より 何倍も、弾けた姿を見せることもあるとかないとか。* ] (78) 2022/12/22(Thu) 23:53:08 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ 洋館に来たばかりの伏せてばかりの頃。 困ったことにね、足音が聞こえる事が少し怖かった。 だんだん音が遠のいていたはずなのに あの頃は音だけが妙にリアルでね。 ……けど、 殺されかけてよかったと思える事も 時折ほんの少し。 希望に混じって現れる。 例えば、今この時だとか。 >>73] わっ。 ……驚かせるのは成功したかな? [ ドア越しにしかなかった気配を、 扉を開いて目前にしてみるよ。 倒れてる人がいるのに騒ぐなといわれれば うん、反省だね。 ] (79) 2022/12/22(Thu) 23:57:27 |
【人】 XIII『死神』 タナトス心配ならおいで。 心配じゃないならなお来てくれるとうれしいよ。 ……ほら、俺達の時間だよ。 やっと、揃ったんだ。 君がいないと始まらないよ、フォルス。 [ 俺はシンから沢山シンゆうなる君の事 あの頃聞いて、 君にいつ会えるかな、 って俺も楽しみにしてたんだよ。 シンにもヴェルトにも、俺にも 君が必要だから。 居てくれるよね、って笑うんだ *] (80) 2022/12/23(Fri) 0:00:11 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ── 回想:氷解 ── ユグも来たんだね。 うん、僕達だけなら心配だろうからね。 僕がユグの立場なら、そうしてもおかしくないと思うから。 君にもたくさん心配かけてきたからね、 大丈夫、もし一触即発状態になったとしても、 僕もタナトスも君は巻き込まないようにするから。 [ なんて気休めにもならない冗談を掛ける。>>4:155 思えば、タナトスとユグが二人で居る時に 話をするのは初めてかもしれない。 それもそのはず。ずっと避け続けてきていたのだから。 ユグがタナトスにぴったりくっついているのは>>4:154 ただ単にボディーガードの意味合いだと思っている。 危害を加えようとしたら前に出てくるような。 のでこちらも微笑ましいと思いながら眺めていた。] (81) 2022/12/23(Fri) 1:08:03 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 七年もの間避け続けてきた 魂が苛立ちを覚える男の言葉は>>4:152 まるで羽毛のように柔らかく感じた。] 残念。それに僕が勧誘するとしたら もっと話しやすい人に言ってるよ。 ……正直、滅びてもいいとは思ってたよ。 七年前の僕なら、即決だっただろうね。 今なら、箱庭に行くだけで世界はそのまま、なら 行く選択をしていたかもしれない。 でも、色々な人たちと話をして このまま箱庭に行っても、 きっと幸せにはなれないだろう、と思ったんだ。 そういう君は、どう考えてる? [ 『死神』としてではなく、『君』に問う。 僕が僕であると同時に、彼は彼だ。 長年覆われ続けていた氷塊を徐々に崩していく。 ] 中身まで傷つけないよう、刺激を与えないように。 (82) 2022/12/23(Fri) 1:08:21 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ と思えば、急に立ち上がったので 切り上げられたか、と察し それも当然。むしろ長続きした方だ ── と、思いきや。>>4:153] ……ふぁ!? [ 万に一つも予測出来なかった不意打ち。 夜の空、冷えているはずなのに、どこか温かさを感じる 指先が頬に触れると 君は勿論───ユグも見たことのないような 吃驚の表情、瞬間情けない声が漏れてしまう。] (83) 2022/12/23(Fri) 1:08:52 |
【人】 X『教皇』 カルクドラそれを云うなら、君だって……そうじゃないか。 ……僕は良い人なんかじゃないからね。 [ 人の好さそうな笑顔に、温厚な気質。 彼に嫌われる要素がない人物であるのは知っている。 ただ前に歩めなかっただけ。 ]向き合う勇気が無かっただけ。 向き合うことなど出来ないと思っていた。 何て言えばいいのかわからなかった。 しかし、いざ口に出してしまえば──……。 (84) 2022/12/23(Fri) 1:09:14 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ…………う、う……。 [ 間もなく頭に手が伸びていた。 この洋館に来てから、彼が僕の頭に 手を乗せる時が来るとは思いもしなかった。 不思議な感覚に変な声が漏れてしまう。 恥ずかしいから止めろ、と言いたかったけれど これが本当のタナトスなんだ、って 今まで知らなかった姿を見ることが、知ることが出来て。 ──何だか。] ふ、ふふっ……。 ……ありがとう。 [ 照れ隠しの笑みが、零れた。 七年と魂を凍結させていた氷は、静かに融け始めた。 まだ歩み始めたばかりだけれど 初めて彼のことを“普通の”“一人の人間として” 見ることが出来た、記念すべき時。*] (85) 2022/12/23(Fri) 1:09:32 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 僕は僕だ、と言いながらも、 文献に残っている記録、胸に刻まれた証が 『教皇』との繋がりを断ち切れない。 だから、もし君が要らないと言っても 過去のことは、いつの日か謝るつもりでいる。 この証を背負った者のけじめとして。 過去の、運命の精算として。 新たな一歩を進む為に。 それが終わった日がスタート地点なのだろう。 もしかしたら、菜園の手伝いをする未来があるかもしれない。 おすそわけを貰う日が来るかもしれない。 実現するかは別として、今までまず有り得なかった話が 有り得るようになるのかもしれない。 ……でも。 世界が滅んでしまえば 全てただの絵空事になってしまうけれど。 最後に和解出来て、世界と共に心中するのも悪くは無い。*] (86) 2022/12/23(Fri) 1:09:40 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 途中、ユグからの提案には>>4:157 気遣ってくれているのだろう、と理解した上で] ふふ、気遣いありがとう。 でも三つなら誰かがハズレを引いてしまうからね。 誰が当たっても悲しいことになるから 今回は普通のものにしようか。 [ 丁重に断ることにした。 僕の引きが悪いから逃げた訳ではない。 ]そうだね。君が来た時には既に 僕とタナトスは、お互い接触してはいけない、 暗黙の了解があって。 これでも、大分鎮静化した方だったんだよ。 [ ね、とタナトスの方を向き苦笑する。] (87) 2022/12/23(Fri) 1:10:06 |
【人】 X『教皇』 カルクドラうん、僕も君と言葉を交わすのは好きだったよ。 最初に来た時から、徐々に生き生きするようになって。 本を読みたいと言ってくれて、色々知ろうとして。 ……こうして、君にも嬉しく思って貰えるだなんて。 ありがとう。 君も、タナトスも優しいね。 ずっと仲介しようとしてくれてありがとう。 君が途中で諦めてしまったら、 僕達は何も進展しないまま 分かり合うこともなかっただろうから。 [ ユグはタナトスが主に世話をしているのを知っていながら 僕自身も面倒を見ていたり、やはり弟子のような感覚で。 本当に、何故もっと早く歩み寄らなかったのだろうと 今になって思えてくる。 きっと君も、喜んでくれているだろうから。] (88) 2022/12/23(Fri) 1:10:29 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ随分遅くなってしまったね。 時間取らせてごめん。 改めて……ありがとう。 君達と話せて良かったよ。 …………おやすみ。また明日ね。 [ 明日、決断が下される日だが、最初に語った時以降、 あえて話題も出さず、選択も聞かないことにした。 水を差されたくなかったのが一番。 気分の良いまま終わりたかったのが二番。 何の変哲も無い日のように、二人にくすりと微笑んで 手を振りその場を去っていった。*] (89) 2022/12/23(Fri) 1:10:40 |
【人】 [『 力 』 フォルス―――這い寄る死神 [ 漏れ聞こえて来る声はよく知る二人の声 扉を叩く前に気付けて良かったと 盗み聞きをしたい訳では無いのに 少しの間、そこから動けないまま――開く扉>>79 ] !? [ 遠くに居た筈の 目の前に居る男には びくりと震えたのがバレてしまったかな ] (90) 2022/12/23(Fri) 1:12:20 |
【人】 [『 力 』 フォルス………。 タナトスはさ 死神ってか、シノビじゃない? [ びっくりしたー♡って戯けて>>80 ちらりと奥を見れど シンの姿を見る事はないまま ] ――ヴェルトは、どう? [ しまったままでいい 相も変わらずな諦念めいた傍観者面 わっと開けてくれたのは 親友だった。 ずるいなあって 言葉はしまったけれど 笑いながら ちょっと胸が熱くなった * ] (91) 2022/12/23(Fri) 1:13:34 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ 夜更かししたくせに眠れなくて、>>3:424 ぼんやりと意識が浮上する。 無意識が目醒ましを欲して、 ベッドサイドの鍵付きのチェスト。 自分だけの時は開かれたままの引き出しに、 収められた薬包をひとつ、水と飲み下した。 回答は決まりきっていたから、 元より順番が前後することに執着はなかった。 人の見解で自分が左右されると思っていれば、 そも今ではなく、昨晩と請うていただろう。 思うより早く訪れた朝の気配に、 鍵をかけて、ひとつ深呼吸をした。 ] (92) 2022/12/23(Fri) 2:37:50 |
【人】 IX『隠者』 アリア―― 回想:最後かもしれない朝 おはようございます。 [ 耳慣れた声を聞く。>>50 早かったですね、と事もなく。 立ち話でも適当に座ってもらうにしても それを拒否する理由を私は持たないから、望むように ] (93) 2022/12/23(Fri) 2:38:11 |
【人】 IX『隠者』 アリア―― それが聞けて良かったです。 [ 語り終えるまで、じっと耳を傾けて そう口にすれば、薬師はにわかに表情を綻ばせた ] (94) 2022/12/23(Fri) 2:38:30 |
【人】 IX『隠者』 アリア…… 本当のところ、 私はこの世界、あまり好きではありません。 生きてるだけで理不尽ですし。 フォルの言う通りです。 どちらに転んだところで、 全員が幸せになれるということはきっとないし 既に失われたものは戻ってこないし、 世界はそう都合良くは転がらないと、思ってて …… でも、それでも、 ひとつのきっかけくらいにはなるかもしれない。 (95) 2022/12/23(Fri) 2:38:52 |
【人】 IX『隠者』 アリア私は、 そんな夢を見たいんだと思います。 [ それは他でもないこの人からの借り物で けれどそこに光を見たのは、 ] (96) 2022/12/23(Fri) 2:39:34 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ ―― まさかそう言われるとは。>>55 予想の外にあったから、 一瞬、きょとりとした顔をしてしまったけれど ] …… はい 是非とも あれに祈るのは癪ですが、 そんな未来があることを祈っておきます。 お話、ありがとうございました。 [ ひとつ笑みを返して、扉が閉じるのを見送った。 **] (97) 2022/12/23(Fri) 2:40:27 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ―― 屋根裏部屋・夜明け ―― [ 呼ぶ声に応えるみたいに浮上する意識。 寝てた頭で、それでも取りこぼさずに拾った音を、 言葉として翻訳し直すのに随分と時間を要した。 随分明るくなった部屋の中は改めて見ても 長く過ごした塔の上に似ていて なんとなく懐かしさを覚えるこの場所に きみがいる違和感にすこしだけ混乱する。 世界が終わるかもしれない日にも 変わらず笑うきみの強さが眩しくて眩暈がする。 きっとだいじょうぶ、って信じてるんだろう。 ] (98) 2022/12/23(Fri) 13:56:14 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ……おはよう、ヒナギク。 [ 出来る範囲で笑い返してみる。 上手く笑えているか、なんて心配は要らない。 元から上手く出来ないことが 今日ばかりは丁度良かった。 だいじょうぶじゃないといいのに。 強い朝の日差しが天窓から注ぎ込む。 明るくなった部屋の中に、 光の強さの分だけ夜よりも濃い影が落ちた。 きみが大切にしたいものを大切に思えない 罪悪感が澄んだ光に照らし出されてしまわぬように 丁寧に隠して、飲み込んだ。 ] (99) 2022/12/23(Fri) 13:58:21 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ―― 玄関ホール・夢の終わり ―― [ >>70きみの安堵の吐息の音に、 同じ気持ちになれないぼくの心がざわめく。 なんにもよくないのに。 きみのその無防備さが不安で きみを隠さなきゃと云う思いが強まった。 でも叶わないから。 別の方法は案外すぐにおもいついて。 あとはこの手を気付かれないよう離すだけで良いのに。 >>71ふいに強い力で握り込まれた手に 不思議に思って繋いだ手を見下ろした。 『かみさま』が「さよなら」して不安なのかなって 勘違いをして、安心させるように握り返した。 みんなが『かみさま』を信じてそうなのは理解した。 今こうして集まってるのがその証明みたいだった。 ぼくには預言者を騙る詐欺師との違いが分からないけど みんながおもう『かみさま』と今の彼は似てるんだろう。 『かみさま』、宗教信仰の対象として尊崇・畏怖されるもの。 宗教に一切触れずに育ち、 その概念を最近ようやく認識し始めた ぼくにはまだすこし難しい。 ] (100) 2022/12/23(Fri) 14:00:31 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ 滅多に遭遇しなそうだなってことだけは感覚でわかる。 何処か遠い存在。 そう分類してしまえばかみさまも詐欺師もぼくのなかでは 同じ引き出しに押し込んでしまえた。 だから彼女の恐怖は理解出来なくて、 何に怯えているかも共感する事も出来ず、 まさかぼくのことだなんて頭の片隅を過りもしなくて それでもこれが最後かもしれないから いつもぼくに寄り添ってくれたきみの心に すこしでもいいから、寄り添いたくて。 ] 『だいじょうぶ』だよ。 [ 根拠のない嘘を吐く。 彼女が繰り返したその言葉を不器用に真似て。 重ねて乞うその願いを叶えることはできないけれど。 大丈夫、ぼくが守るから。 ぼくのそばをはなれて、きみがみつけた居場所で、 きみが変わらず笑って居られるように。 かおいろひとつ、こわいろひとつ変えずに きっと誰にも見破れない嘘を吐いた。つもりでいたのに。 >>3:433きみだけが、ぼくの違いを見抜いている事に 鈍いぼくはまだ気付いていなかった。 ] (101) 2022/12/23(Fri) 14:03:34 |
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