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【秘】 運び屋 バーナード → 磁気嵐 テレベルム「確かに希少だもんな。そんな気軽に出してなんかあっても軍としても困るのか。単純かつでかい損失……って考えるとあれ?もしかして今こうして会話できてるのって実は超すごいことじゃん。わ〜」 今気付いた。ちょっとわ〜になっている。 「普段そういう感じなら殺害しても機械越し、か。……なんつーかこれは怒られても仕方ないことなんだけどさ、戦闘バリバリですーみたいなイメージがあるテレベルムが大分しんどそうだったのちょっとほっとしたんだよ。自分よりダメージ入ってるやついると大丈夫に思えてくる感じ」 (-181) 2021/08/29(Sun) 22:54:50 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → 使用人(遺伝子組み換え) ヌンキげぷげぷと水音が詰まり、やがて堰を切って胃の内容物が、出るようで出ないようでだいぶ水分が多い。あんまもの食ってない。クリアな橙色は液体栄養剤B型の代表的な色彩だ。 「……」 咳き込んでいる。 「……ふふ」 なにやらウケている。 「毛玉を吐く猫、か……」 大人しく吐いてればいいのに…… (-183) 2021/08/29(Sun) 22:57:24 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → 運び屋 バーナード「私は軍に帰れば価値の逆転が起きるがな。貴方がたのような生体で意思をもつ存在との交流について、仲間には事細かに問われることだろう。我々にとっては、溢れる銀の世界に肉を持って動く貴方がたこそが貴重なのだ」 わ〜になっている。 なってるか? 「戦闘と殺害は本来ならば別ではないが、生命なきものと戦う機会が増え、殺害が困難な生体を無力化する手段が発達した現代においては、既に別の技術体系だ。安心とは別に、私を処刑する時は油断せず薬剤投与等を経た方が良いと忠告しておこう。反撃で殺しはしないが、反射的に貴方の持つ端末が虹色に光って宙を飛び回る可能性がある」 (-186) 2021/08/29(Sun) 23:06:25 |
テレベルムは、液体栄養剤B型を啜っている。まだ固体は無理…… (a44) 2021/08/29(Sun) 23:07:44 |
【秘】 使用人(遺伝子組み換え) ヌンキ → 磁気嵐 テレベルム「本当に猫みたいだよ、君。自由気ままそうに見えるところとかね」 随分元気そうじゃないか、と苦笑混じりに背中をさすっていた手が一度だけ戯れにとんと布を小突いた。 吐き終わるまでそのまま律儀に背をさすり続ける事だろう。 (-192) 2021/08/29(Sun) 23:13:45 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → 使用人(遺伝子組み換え) ヌンキ嘔吐と布虐待と補水と嘔吐、暫しののち。 幾分かの疲労と、肩の荷が降りた、というような穏やかな表情の見える顔が布団の中に埋まっていた。 「暖かい」 これは貴方の仕事への評価だ。 テーブルの上のパズルも盛り上がっている。 「これが上げ膳据え膳というものか」 (-194) 2021/08/29(Sun) 23:18:36 |
テレベルムは、遠隔で流れる速度を低速に調整した。 (a45) 2021/08/29(Sun) 23:27:40 |
【秘】 使用人(遺伝子組み換え) ヌンキ → 磁気嵐 テレベルム水場から戻ってきた後。 電気毛布を敷き、科学技術の発展により便利になったスペース湯たんぽやら抱き枕やら用意していたものを並べたり、経口補水液の入ったボトルやゼリーをテーブルに準備したり、後始末を行ったり。 考えられる限りの作業を行ってからひょっこり布団に埋まる貴方の顔を覗き込んだ。芸術アートになっているパズルもついでに記念撮影した。 「そうかもね。でもまあ気にせず存分に俺に甘えてくれ。役立てるのは嬉しいことだからね。 ……さて、掃除も済ませたことだし何もなければ俺はこの辺りでお暇するよ。 他に何かして欲しいことはあるかい?」 (-196) 2021/08/29(Sun) 23:29:30 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → 使用人(遺伝子組み換え) ヌンキ「……して欲しいこと」 うむ…… テレベルムはぬくやかな布団の中で身動ぎをして、自らの内側にそのようなものが無いか探し回った。 肉体は概ね癒されつつある。気にかかっていた暇潰しだが、写真を撮る程度にはなにか楽しめたようで何よりだ。……しかし、疑問は残る。 「……こと、というのは、不適切かもしれない。ただ、疑問に思うことはあるので、問い掛けたい。貴方には私的な時間というものは無いのか?」 (-201) 2021/08/29(Sun) 23:38:06 |
【秘】 運び屋 バーナード → 磁気嵐 テレベルム「不思議な価値観だなー、って思いはするけどこれ多分そっちからも思われているんだろうなーって気がする。異文化交流……みたいなやつ。なんて言ったらいいかはわからねえけど」 わ〜なところから更にふわっふわになった。 わ〜とわ〜の相乗効果かもしれない。 「共鳴を処刑するとか人狼じゃあるまいし。あと俺は仮にマジでテレベルムを処刑することになったとしたら着替えたほうがいいな、全身おかしくなる可能性がある」 あなたが思い返してみれば。 コートで抑制されているとはいえ、確かにバーナードの纏う衣服に電子機器が組み込まれていたように感じるだろう。もはや編み込まれていると言っても過言ではないほどに。 (-202) 2021/08/29(Sun) 23:39:58 |
【秘】 使用人(遺伝子組み換え) ヌンキ → 磁気嵐 テレベルム湯たんぽやら抱き枕やらはおそらくその内お布団の中から発見されることだろう。不要ならそっと布団の外に押し出してね。 残った疑問をぶつけられると、瞳をぱちぱちと瞬かせながら少し考えた後口を開いた。 「私的な時間?う〜ん、あるよ。 そもそも俺は今永続的にも一時的にも契約を結んでいる主が今いないから、いつでも自由な時間……と言っていいかもしれない。 俺が君を看病するとか他人のために時間を割いているのは自分の意思だ。仕事が趣味、とも言えるね。だからプライベートの時間を使用人の仕事をするのにあてている感じかな。 こんな回答で納得できたかい?」 (-206) 2021/08/29(Sun) 23:50:09 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → 運び屋 バーナード「……ふむ。そういえば、そうだな。今回の私は、共鳴者だ……可能性として高いのは、処刑ではなく、襲撃か」 まだ自覚がないのか、思い当たった、というように幾度か瞬きを繰り返した。 そうして、貴方が自らの服装に視線を落とせば、磁気嵐もまた息を吐いてその異常さに着目する。 「……確かに、貴方の装備は前線の指揮官にも似た重装備だ。破壊できないように出力を下げる装備をしているとはいえ……壊すのが怖いな。何故こんなものをゲームに?高価ではないのか」 難癖をつけている。 『俺に壊されたいのか?いい度胸だ……(壁ドン)』と概ね意味は同じと言える。 (-208) 2021/08/29(Sun) 23:52:11 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → 使用人(遺伝子組み換え) ヌンキ「あまり納得はできない」 できなかった。 湯たんぽや電気毛布は優しくテレベルムを温めたが、その思考を柔らかくするには至らない。 「それは我々に置き換えれば、常に機械を壊している、機械を壊す先を求めている、といった生活になる。あなたの異常性を指摘したものは居なかったのか。以前の雇用を終えた後のカウンセリングは受けたのか」 (-211) 2021/08/29(Sun) 23:59:29 |
【秘】 使用人(遺伝子組み換え) ヌンキ → 磁気嵐 テレベルム「異常?カウンセリング?それはまたどうして」 平然と答えた。 「俺の望みでありやりたい事をしてはいけないのかい? 俺は人に使われる為に生まれてきた。俺自身もまたその在り方を良しとしている。 誰にも周囲にも不利益がない。それならそれでいいと思わないかい?」 もはや血の通った道具と言っても差し支えない。 自分の意思と述べておきながら、その意思自体が生み出した者によって取り上げられている。 その事に何の疑問も持たず、使用人は貴方に不思議そうな視線を投げた。 (-216) 2021/08/30(Mon) 0:16:44 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → 使用人(遺伝子組み換え) ヌンキ「……生み出された目的と、生きる目的は異なる。あなたはその二つが分離していない……」 首を振った。 「それはあまり良い在り方とは言えない。主従意識が主従の間で増幅すれば、起きるのは主か従、どちらかの暴走であると私の経験が告げている。機械は目的を持って生み出されるが、それが存続することは、『存続している』以上の何をも意味していない。『目的のための存続』ではない。ひいては、『人のための存在』ではない。……人は理の支配者ではないからだ。それを見誤る人間は、全てを人間の支配下においたという錯誤に至る。」 「……あなたは。貴方の思想は、錯誤を助長するものではないか?それとも、それは作為的なものか。このゲームを有利に運ぶための」 淡々と連ねた言葉は流暢だった。 彼らの理は彼の内に明確に存在していた。彼自身の感情よりも色濃く。 (-221) 2021/08/30(Mon) 0:27:38 |
【人】 磁気嵐 テレベルムテレベルムは何も存在していない空中を眺めた。そこには軍服cosmのデータが参照されているのだが、近い能力を持つものか、彼がデータを引き出していることを別端末で確認することがなければ、彼はただ照明の輝きを見つめて静止しているように見えることだろう。 「ほう」 ほうと思った。 (147) 2021/08/30(Mon) 0:33:04 |
【秘】 運び屋 バーナード → 磁気嵐 テレベルム「そうそう。まあ急に渡された役職なんだ、すぐにポンと馴染むわけもないわな」 あなたの反応にはからからと楽しそうに笑っていたが、続く問いかけもとい難癖にはわざと自分の身体を抱くようにして身を捩ってみる。 「処刑される時は脱ぐからそう怖い顔すんなってばー。確かに高いし重装備だけどさ、あちこち飛んでいく仕事をしているからには色んなもしもに備える必要があるじゃん?コストと効率を天秤にかけた上でこれが一番早いと思ったから導入しただけ。 あっマジで壊さないでね?泣いちゃうから 」 (-229) 2021/08/30(Mon) 0:50:48 |
【秘】 観測者 サルガス → 磁気嵐 テレベルム「成程。それで"磁気"嵐、と。 私達観測者も大概、機械化処置を施す事の多い役柄ではあるが、 貴方は私よりもかなり広範囲に及んでいそうだ。」 磁気嵐は叫び声を上げない。持たない。 そういった相手ならば『殺す』際に、自身が感じた『変化』の様な物を、 多少なりと抑えられるという訳だ。 「理由や範囲は違えど、肉体と機械を一体化させている者がこうしてお互いを証明する立場で有るのは、良き縁と呼べるのかもしれない……と、私も思う。 ……声無き悲鳴、か。 私は上げようと思えば、悲鳴は上げられるだろう。故に必ずしも声の無い部分を鮮明に出来るとは限らない。 が、本来伝える事が困難である筈の部分を、相方である貴方に伝える事が出来るのは……ふむ、これは何と言えばいいだろう。心強い、有難い……?ともかく、良い風に感じている。」 (-230) 2021/08/30(Mon) 0:53:24 |
【秘】 使用人(遺伝子組み換え) ヌンキ → 磁気嵐 テレベルム「………………」 使用人の顔から感情が霧散する。無機質なほどに冷たい色をした緑色が、口を閉ざして貴方を見つめた。 「俺は、つまり。 今のままでは主人として誰かをいただいても、勘違いさせ、暴走させてしまうと。或いは俺自身が暴走してしまうと」 非常に分かりやすい説明だった。内容は問題なく理解できる。 「……生きる目的なんて、どうしたらいいんだよ……今更……どうやって……」 唇をきつく噛んでから苦々しく吐き捨てる。自分の耳にも届くか怪しい声量の苦悩がそっと宙へと溶けて消えた。 ▽ (-240) 2021/08/30(Mon) 1:32:09 |
【秘】 使用人(遺伝子組み換え) ヌンキ → 磁気嵐 テレベルム「…………テレベルム殿」 衣ずれの音。服が擦れ、布団が二人目の重みを飲み込んで鳴く。 布団に包まれる貴方を大きな影が覆った。使用人が体を折り曲げ、顔を近づけ貴方を覗き込んだ。 例えるならそれは鉄格子の如く。生きた道具じみた人間の金糸にも似た髪がいくつもの束を作り、さらりと流れては浅黒い貴方の顔をかすめて落ちていく。 「俺のこれはゲームと何ら関係ない。俺はずっと俺のままだ。 でもこれでいいんだよ。俺はただ雇う人間の指示に従うだけ。それ以外の時間はこの先俺を雇う人間のために己の価値を高めるのに使う」 淀みなく紡がれる声は、淡々と。 「雇い主が勘違いを起こして道を誤ったとしても。それは俺の扱い方を間違えた主人に非がある。 俺という使用人は主人の資産。所有物。自らの失態の責任を道具に取らせるなんて話、宇宙の端まで探してもきっとどこにも無いだろう」 いいんだよ、これで。 血の通った指が貴方の頬を包む。 人の形をした道具が貴方の瞳を覗き込む。 貴方の瞳に映り込んだ使用人は、言い聞かせるように、ゆっくりと唇を震わせた。言い聞かせるその先は、いったい何処なのか分からないけれど。 (-241) 2021/08/30(Mon) 1:33:22 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → 運び屋 バーナード←なにそのポーズ……という意思をこめてあなたをまっすぐと見つめる目だ。 「怖い顔のつもりはない。ただ、個人で身を守ろうとするのは難しいのだと思って観察していた。私の接するものは、人も機械も概ね『組織』を作って敵対行為をとる。身につける端末も多くは役割によって分配されている傾向にある。……使い分けなどの訓練は個人的に行ったのか?器用なものだ」 (-244) 2021/08/30(Mon) 1:52:50 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → 観測者 サルガス「いや、『私』の殆どは生体部分だ……我々の全てがそうとは言わないが。磁気嵐の能力はむしろ生体によるテレパス的な性質に依ったものだ。磁場の強い星団で進化した人間の能力を用いている。機械に置き換えたのは……純粋に、戦闘用だな」 機械を相手に戦闘を行うというのは、肉体をもつものには当然ふつうに難しいのだ。 「……だが、それは貴方が隠そうとした不調も私に伝わりかねない、ということだ。パーソナリティの侵害にあたる可能性はある。貴方の精神に大きく関わるものならば、事前にシステムに妨害申請を行うのを勧める…… ……許可が降りるかは、分からないが」 息をつく。 人間の本能を刺激する目的があるならば、許可の可能性は半々といったところか。 「貴方の精神はできるだけ保護しようと、そのような意思があることは伝えておきたい…… これが策ではないと証明できる、『片割れ』であるからこそ」 (-245) 2021/08/30(Mon) 2:04:34 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → 使用人(遺伝子組み換え) ヌンキ「それは優れた道具とは呼ばない。貴方は理解して、考えるのを中断しているだけだ。……結論を今出そうとするのは止せ」 薄い色の瞳はあなたを正面から見つめ返した。 「隣人が炎に直進するとき、その歩みを止めるために声をあげることを厭うべきではない。生体を持つ身として判断力を与えられながら、あなたの在り方は鉄の塊に出来ることをも捨てようとしているように思う。良く考えるべきだ。盲導補助機は主人の命令に反することを知っている。人は、人に全てを捧げるべきではない」 首を振った。 磁気嵐はその境目を曖昧に見る。 だから、境目に「成分」をもって分けることはしない。 「私から見た貴方は、空を飛ぼうとする魚だ。最早この世界には深海を飛ぶ鳥が居るというのに、貴方は貴方の強みすら知らないままに『価値を高める』つもりなのか」 分けるのは意思のあり方だ。 少なくとも、……テレベルムには。シャトの方がよほど、上手く『存続し続けて』いるように思う。それは、多くの言語では、{生きている』と呼ばれるありかただ。 「これを私からの礼としよう、ヌンキ。咀嚼してくれ。飲み下せ。吐き出すのなら、次は私が背を撫でよう」 (-248) 2021/08/30(Mon) 2:23:44 |
【秘】 使用人(遺伝子組み換え) ヌンキ → 磁気嵐 テレベルムひゅ、と息を呑もうとして、けれども上手く呼吸を行えなかった音がする。 男の瞳の中に映る使用人の顔が大きく引き攣り歪んだ。 「……っ、…………ぅ」 すぐに何か返さなければ。 普段よく回る口が全く動かない。はくはくと唇を震わせてもこぼれ落ちるのは言葉にさえならない音の欠片のみ。 磁気嵐が齎した言葉は胸の奥を乱し、揺さぶる。嵐にかき混ぜられたかのように多くの感情が内側でぐちゃぐちゃになって暴れ回るものだから、喉でつっかえて上手く言葉として整えられない。 考えに考えて、頬を挟んでいた両手がすぐ真横にずり落ちた。シーツに幾重もの皺が生まれる。 使用人はそのまま頭を静かに下げて、貴方の胸元にそっと落ちる。恐らく布団を被っているだろうから、大した音も生まれないだろう。 「……『磁気嵐』。テレベルム。軍事運用されている君すら、俺と違うというのか」 貴方に頭を預けたまま、胸につかえるものをすり抜けてきた言葉がぽろぽろと落ちていく。 「…………ぅ、分からない、よ。君の話は分かるのに……自分のことが、まるで分からない。 生きる目的も、俺の強みとやらも。答えとして振りかざしていたものを手放して、自分を見つめ直したら。 …………色んなものが、難しくて仕方がないんだ……ああ、くそ、畜生…………悔しいよ…………」 つっかえつっかえに言葉を吐き出しながら、シーツをきつく握りしめる。心を染め上げるのは悲嘆ではなく悔しさだった。 生まれ落ちたその時から投げ捨てて機械的に生きてきたツケが押し寄せる。一度も自らの意思で選択を取らなかった生き物は、思考の海の広大さをようやく目の当たりにした。 (-252) 2021/08/30(Mon) 3:09:33 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → 使用人(遺伝子組み換え) ヌンキ「……ヌンキ。貴方の今感じるその苦しみを生体以外で再現するために、人間の歴史は数百年を費やした。その苦しみを得るために感情プログラムに手を出して、己の在り方を失った機械を我々は幾度も破壊している。『それ』は危険なもので、……しかし貴方が乗りこなすべきものだ」 テレベルムは、使用人を名乗る男の姿に細い鉄塔を思った。 しかしそれは拙い文明によるものだ。 耐震構造の無い、硬いだけの粘り気のない金属。高く背を伸ばすには柔らかさが必要だった。彼がそれを得るか、はたまた、壊れるかは、テレベルムにも断言はできない。 だが命を介する今を見逃したならば、それが柔らかくなるときはそうそう訪れまい────テレベルムは人だ。磁気嵐という冠がついてはいるが、己もまた、炎へ向かう隣人を止める義務を背負うものだと理解している。そのために、磁気嵐は異能を振るうのを赦されているのだから。 「軍が道具を求めるのなら、生体の兵など残ってはいないだろう。だがそうはならなかった。だから、我々は、考えている」 落ちてきた頭を撫でた手は、『使用人』の手技から比べれば拙いものだったろう。それは生体の頭蓋がどの程度の堅さなのかを案じる手つきであったし、顔はといえばいっそ厳しいと言ってよいほどに顰められている。 「……あなたは仲間がいないのか。答えを分かち合う相手は」 (-254) 2021/08/30(Mon) 3:37:04 |
【秘】 使用人(遺伝子組み換え) ヌンキ → 磁気嵐 テレベルム「…………人間は馬鹿なんじゃないかって、俺は思うよ。思考停止して生きた方が余程楽だ。君だって断言している『危険なもの』を、わざわざ御しながら生きなければならないなんて。ひどく、酷く難儀な生き物だ」 棘のあるコメントを述べていながらも、その声色は先程よりは柔らかかった。批難するというより純粋に感じたことを口にしているようだった。 己の頭を撫でてくる手を静かに甘受する。拙さを帯びている動き。好きなのか心地いいのかはたまたそれ以外か、貴方の反応に対する己の感情が何なのかしっくりくる表現を見つけることはできなかったが、それでも嫌いでない事だけは確かだ。 「仲間なんていないさ。意思を捨てていたのだから、答え合わせをする必要などなかったもの。 仕える主人か、用命を果たすために利用する取引先か、持つ技術を磨く為に必要な相手か、それ以外。俺にあったのはその四種類に分けられる人間たちだけさ。 (-255) 2021/08/30(Mon) 4:14:05 |
【秘】 観測者 サルガス → 磁気嵐 テレベルム「む……そうだったか。すまない、つい勝手に憶測を立ててしまっていた。私の悪い癖だな…… つまり、生身で有りながら機械との親和性を持つ。という事で合っているだろうか。ちなみに私は磁気嵐という存在を初めて聞いた」 現代で戦闘を行う際は、場所にも寄るだろうが機械対機械が主流となっている印象がある。 故郷でも有事の際の戦闘員は、機械化処置をかなり広範囲に施していた気がする。 機械が広まった世界で、生身での戦闘力を持つのは、彼の様に何かしらのアドバンテージが無いと難しい。 「隠そう、とはあまり考えていない。自覚が無い、自身で分からない……といった事は偶にあるらしいが。 故にその点については配慮しなくても構わない。」 それが自分に対するものも含め、嘘を吐く事は苦手なのだ、と。もう一度。 「……『片割れ』としての気遣い、感謝する。 とはいえ。このゲームは本能を、恐怖を、思い出す為の物だ。 私は、我々人類は。その本能から目を逸らさず、しっかりと覚えておくべきである、と。そう考えている」 じっ、と目を見て。そう告げる。 (-262) 2021/08/30(Mon) 7:44:16 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → 使用人(遺伝子組み換え) ヌンキ「……そうだな。激しい感情の昂りが無ければ……起きなかった悲劇は数しれないだろう。私の当たった任務にも幾つか覚えはある」 『それ』に触れたことで危険な存在となるのは、ヒトもそれ以外も変わらない。どちらが先なのだろう?危険だからこそ、感情が呼び起こされるのか。感情を得たからこそ、危険となり得るのか。 「貴方には、思想を分かち合う相手が存在しなかったのか。不安を叫ぶ場所が見つからなかったのか。……それは、……私には、とても哀れに見える。それでは貴方は、一人で生きていたようなものだ。船団から逸れ、暗闇を漂う救命艦のように」 深く、長く、息を吐く。 磁気嵐は、少なくとも孤独ではなかった。身を寄せ合う程度の数が居たからこそ、群れへの呼び名も着こうというもの。 ヌンキは、ヌンキただ一人だったのか。 「……あなたは。探すべきだ。頼る相手を……主人とは他に。己と同じ立場に立つものを」 (-263) 2021/08/30(Mon) 7:57:04 |
【秘】 使用人(遺伝子組み換え) ヌンキ → 磁気嵐 テレベルム幾つか覚えがあるという返答を耳にして、貴方に頭を預けたままはふ、と笑いながら吐息をこぼした。 数百年、数千年以上絶えず存続し続けて種族だというのに、多くの技術を生み出し続けた種族だというのに、今もなお目に見えない曖昧なものに翻弄され暴走する恐れを持つ不安定さを孕んでいる。それがどこか面白おかしくて笑ってしまいたくなったのだ。 「哀れ。……そうなのかな。ああ、でもそうかもしれない。答えらしい答えを見つけたとしても、正否を判断する者がいなければ宇宙に捨てられた塵芥のように途方に暮れるだけとなる」 同じ名字を持つ者たちさえも仲間と呼ぶに至らなかった。用途に合わせ、需要に合わせ、必要になればその都度作られ他人の元に出荷される意思なき者たち。自分はまださすらう程度の余白が与えられていたが、基本的に血を分けた者と互いが関わる理由などどこにも無く、ただアーカイブに蓄えられた情報で互いのことを知るだけの酷く薄い繋がりだった。 「……フ、アハ。同じ立場か。見つかるかな。見つけたいな。答え合わせくらいはしたいもの。 ……なあ、テレベルム殿。ここまで教えてくれる君は、俺の『何か』になってくれはしないのかい?」 漸く顔を上げる。口角を上げ、瞳を細めて普段と同じように笑みを張り付けているものの。平時浮かべているものと比べると随分と力無い印象を纏っているだろう。 「主人でなくとも。隣人、友人、ああ……師でも先生でも。君の長い生涯に無理に絡むつもりはない。 でも、俺から思考停止という目隠しを取り上げて胸の内を掻き回してくれたんだ、赤の他人以外の名札を付けてこれからも言葉を交わすことを検討してくれてもいいんじゃないか?どうだい?」 シーツに落ちていた片手をゆるりと持ち上げ、再び貴方の顔へと這わせていく。頬を撫で、ゆっくり滑り……薄い唇の端を、親指の腹で擦ろうとする。 この小さな部位から生まれた音の連なりでこんなにも翻弄されたのかと思うと、なんだか不思議な心地になる。 (-274) 2021/08/30(Mon) 10:40:26 |
【秘】 運び屋 バーナード → 磁気嵐 テレベルム「あっそれ素?だとしたら超暴言だったわごめん」 悪いことをしたらごめんなさいを言える人種だ。えらい。 「個人だとやっぱ集団……『組織』って言ったほうがいいか?そのあたりと、あと自然現象には太刀打ちできないもんよ。お客様にも安心していただける円滑かつ安定した仕事には安心が必要だろ? ……使い分けはまあ、そんな感じ。俺自分で言うのもアレだけど結構昔から器用でさ、ちょっと楽器触ろうとした時期もあったんだぜ?結局やってねえけど!」 (-285) 2021/08/30(Mon) 12:43:47 |
【秘】 水月鏡花 ラサルハグ → 磁気嵐 テレベルム貴方の部屋へ訪れれば控えめに。 「テレベルムさん、お加減いかがですか?」 具合の悪そうな様子だったのを記憶している。 寝ているようならばまた出直そう、という姿勢だ。 /* 特にノープランの秘話でございます。お暇でしたらいかがでしょうか? (-346) 2021/08/30(Mon) 18:07:01 |
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