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【墓】 埋火 真里花 こわいゆめみたの いっしょにねて [ そうじゃなくたって、潜り込むくせに。 わたしはいいわけをしては、 兄の布団に転がり込んでた。 ] おばけがきたら こわいから [ ただただ、一緒に寝たいと そう口にすることも時々はあったかな。 ] (+2) 2021/01/12(Tue) 0:46:05 |
【人】 埋火 真里花[ 絶対に離してなるものか。 それほどの力はこめていなかっただろう ] ――えっ? [ だから。私の手は、空を切る。 ] ―― コンビニ前 ―― あ、あれっ?えっ? [ 顔を上げた先、家の門から妹が手を降っている。 条件反射で手を振り返しながら ] ………たったまま 夢? [ そうつぶやいた。 ぜんぶ、ぜんぶ、夢だったのかと。 俯きかけて、 ] (143) 2021/01/12(Tue) 0:46:56 |
【人】 鬼走― 自宅 ― ………。 [彼と暮らす約束はしても、今はまだ自宅は一人暮らしのままで。 一晩と思えないくらい濃密な時間を過ごしていたせいか、はたまたここしばらく彼とここで暮らしたせいか、この部屋はこんなに広かったっけか、と彼が帰った後に思ってしまう。 ―――淋しい。 彼がここにいないのが淋しい。 ついこないだまで、彼が忙しくて会うことすらままならなかったのに、自分はいつからこんなに強欲になったのだろうか。 早く一緒に暮らしたい。 暮らして……一緒に暮らすことで、彼が自分の新しい一面を知って嫌われないだろうか。そんな危惧もあるが。 彼には、結構言いたい放題もやりたい放題もしているから、新たな一面なんかないような気もするけれど、自分も知らないところがあるかもしれなくて、それで嫌われたりしたらと思うと怖い。 そう思いはしても] (144) 2021/01/12(Tue) 0:47:08 |
【人】 鬼走絶対にもう離れないんだから。 [彼がくれたマフラーに顔をうずめたら、彼に抱きしめられた気がして。 そして、スマートフォンを取り出すと自分からメールを書き始める。 それと同時進行でパソコンを起動させて、新しい家を探し始めて。 今度誘うのは自分の方。自分から彼に声をかけて呼び出そう。 そして―――] (145) 2021/01/12(Tue) 0:47:29 |
【人】 埋火 真里花[ しゃらり しゃらり ] ………あ、 [ 顔をあげる。 コンビニの入り口には、私が写っている。 兄が可愛くしてくれた髪型。 挿してくれた簪。 右手には、ちいさなビニール袋。 その中身は、食べきれなかったおまんじゅうと おせんべいが一つずつ。 ] (146) 2021/01/12(Tue) 0:47:30 |
【人】 埋火 真里花 ……っっ!! [ 次の瞬間、私は弾丸になる。 門の前にいた妹に、"寒いからお家はいるよ"と 声をかけて、自分の部屋へ一目散に。 ] ……ある、……ある、 [ 旅行鞄の上には小さなパンフレットと "またのお越しを"そう書かれたメッセージカードが 添えてあった。 やっぱり、夢じゃなかったんだ。 私は慌てて電話を取って、番号を押す。 ] (147) 2021/01/12(Tue) 0:47:41 |
【人】 埋火 真里花『はいもしもし、スズキです』 あっあっあっ 慌てて、て、まちがいました!!!!! [ ごめんなさい上品そうなお声の鈴木さん。 慌てすぎて、押し間違いしました。 大きく深呼吸をして、 今度こそ慎重に番号を押して、 コール音を聞く、何から聞こう。何を言おう 一気にまくし立ててしまいそうな私に届いた声は ] (149) 2021/01/12(Tue) 0:48:08 |
【人】 鬼走 ………お前が邪魔にならないやつがいい。 [結婚指輪について言われたら、目を伏せて幸せを噛みしめる。 仕事柄、彼は手に装飾品はきっとあまりつけられないだろうから、彼に合わせると言い置いて。 内勤な自分は指輪をつけるのは当然全然かまわないのだから。 これからそこは自分の占有席になるのだと。 彼の左手の薬指をとりあげると、そこに小さく口づけた] (151) 2021/01/12(Tue) 0:48:32 |
【人】 菊波 空── 旅の記念に ── [正直に言うと恥ずかしさもあった。でも不誠実はしないといってお付き合いをして、そして今日までに至る。 だらだらと結論を先延ばしにしたい性質でもないし、切欠が目の前に転がってくれていたのだ。というそんな記念。] 実際バレッタを贈ることだけは最初の時から決めていた。 普段から髪留めとしても使えるし、ウェディングドレスがいい>>2:-56といったように花嫁さんにも着けられるし、そうして色は旅行中に決まったこと] 期待に添えれたみたいでよかった。 [からかうようにいったのは、両手で顔を覆って自分を保とうとする杏音を平常に戻すために…というのもあったが恥ずかしくもあったのは否定できない。 仮に泣いてくれても、困りはしないが人目を前にぎゅっと大胆に抱きしめたりすることにはなっただろう。 ただ、微笑んで返事をくれる杏音には自分も緊張が解けたように自然と笑みが浮かんだ。] (152) 2021/01/12(Tue) 0:51:55 |
【人】 菊波 空[そうした記念品交換。今度は杏音の番、差し出されたのを受け取って眺める。 組紐に通された、空色に雪の結晶を閉じ込められたこの旅行の思い出にぴったりの品。 日常的な時間も一緒にいられたら特別といってくれている杏音>>0:-4の心遣いがたっぷりあるように思えて] もちろん使わせてもらうぞ。 鍵にでもするかな…合鍵作って杏音に渡したらどっちがどっちの鍵もってるかわかりやすいしな。 [また部屋に来る。といってくれた杏音に渡すものとして、受け取ってくれるかな。なんて暗に匂わせるようなことを口にしながら、彼女の想いを遠慮なく、その場で鍵に紐を通し、旅行の思い出を家へと持ち帰るようにして] 今は…着けれないか? [流石に髪を整える必要もあるだろうから無理にはいわないが、バレッタを着けてくれる姿も見たくて、そんな風に強請ったがつけてもらえたかどうか。 とはいえ、バスの時間も近い。 お世話をしてもらった旅館の人にお礼をいって、バス停まで手を繋いで歩いていく。 神様が経営するなんて微塵も知らなかった温泉旅館に訪れた一組のカップルは幸せそうに帰っていくのであった*] (153) 2021/01/12(Tue) 0:52:14 |
【影】 セーマの首領 イノセント[特別に想う相手に注ぐのは、格別だった。 余韻に浸る間にも しっかりと味を確かめながら 精を飲み下していく様子が目に入り、>>&20 吐息がさらに 甘 く溶ける。]はぁ…… やはり、 お前が良い。 お前でなければ駄目だ。 [ 愛 おしむように頭を撫でもう片方の手で、耳の輪郭を辿りながら 告げた。 染み入るような声で。] (&21) 2021/01/12(Tue) 0:56:00 |
【影】 セーマの首領 イノセント[たしかに、セーマには 余に心酔し切っている者たちも居る。>>&20 だが、彼らは理想を重ねているだけで その枠組から外れた瞬間、 裏切られたと言って 狂ったように批判し食って掛かってくる。 歯止めが効かぬ分、厄介だ。 だから、 重要な仕事は任せぬし 余の傍に侍らせたりもしない。 欲の為に働く者は、 適切な報酬や恩恵を与えることで WinーWinの関係を築ける。 余に味方した方が利の大きい現状では 叛逆を考える者もおらぬが、 それも、利あっての話。 血の効能が尽きれば、 簡単に崩れてしまうものだ。] (&22) 2021/01/12(Tue) 0:57:18 |
【影】 セーマの首領 イノセント[”疎まれている者、 不当な扱いを受けている者たちの 安住の地を作り上げよう” 掲げた理念。 何より欲していたのは自分だ。 だが、組織が軌道に乗り 腰を落ち着けられる土地が出来たというのに 一向に心は休まらなかった。] (&23) 2021/01/12(Tue) 0:58:51 |
【影】 セーマの首領 イノセント[そんな折だ。 ふたりを見出したのは。 互いに寄り添い、 支え合って 必死に生きる子どもたち。 他人はおろか 血の繋がりすら信じられぬ自分には 不思議で、奇異で、実に興味深い生き物だった。 特に、兄。 身勝手な輩の唱える基準 ”正義”などというものに合わせ 妹のために、と 生まれ持った資質を殺して生きていた。] (&24) 2021/01/12(Tue) 0:59:28 |
【影】 セーマの首領 イノセント[彼を雁字搦めにしている”常識”から 解き放ってやったら どんな姿を魅せてくれるだろう。 素晴らしい能力を花開かせ 今とは違う生き方を謳歌するだろうか? それとも────? 見たかった。知りたかった。 だから、策を講じ スグテガデール星人を嗾けて 彼らを蔑ろにした大人ごと星を始末させ その渦中、 助けるフリをして ふたりを手元に連れ帰った。] (&25) 2021/01/12(Tue) 1:00:13 |
【影】 セーマの首領 イノセント貴公らは自由だ。 此処で好きなように生きれば良い。 [衣食住を与え、 余の庇護を公言の元、 セーマの同志たちとも交流させた。 彼を縛りつける正義も無ければ 蔑ろにする者も居ない。 抑圧し続けていた頑な心を解きほぐし 本来の自分へ戻すには、 絶好の環境だ。 蛹が蝶へ羽化するように ジャックも華麗な変貌を遂げるだろうと予想して 今か今かと愉しみに待っていた。] (&26) 2021/01/12(Tue) 1:01:03 |
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