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【秘】 教育用 ロベル → 駅員用 イーサン「もし私をモチーフにした部屋があったのであれば、もう少し教鞭を執る為の道具が多く置かれていたのかもしれませんね。 この部屋よりもっと、誰かを必要とするような」 それもまた見たかったかもしれませんね、と貴方の様子を見て言うのだ。 天邪鬼な貴方がそう言うのなら、本当に良いものなのだろうから。 「香辛料は西洋でも使われるものではありますが……貴方の得意とする薬膳料理等とは違い、臭み消しとしての役割が大きいですからね。 それでもイタリアから技術が伝わるまでは、素材を焼くだけといった調理法が主だったようですが」 テーブルマナーから、今のフルコース形式になった経緯まで。 輸入されたものが多く、時代を経るにつれて変化していったものだと語っていく。 時折、そちらでもこういった進化はあるのですか?なんて、普段よりもずっと楽しそうに。知識を仕入れること、伝えることが心の底から好きなのだ。 貴方の時間が許す限り、そうして過ごしていたのだろう。 もし足りないようであれば、本の持ち出しは自由にどうぞと言っていた。 (-39) 2023/12/09(Sat) 1:52:27 |
【秘】 駅務員 イーサン → 送迎用 フーグル「フーグル」 それは二層攻略途中のこと。宣言通り付き纏っているのならば動物園エリアのどこかで、あなたのことを呼び止める。或いはそうでなくとも見かけたら名前を呼んで。 「君は。僕の監視役として、 僕につきまとうことを決めたのだと受け取っている」 危険だから。野放しにはしておけないから。 事実はどうであれ、己はそう思っているし、 どちらにせよ気になることが一つ思い浮かんだから。 「監察官はいいとして……君も。 気にせず皆に僕が感情を揺さぶる存在であることを教え、 しっかりと僕を隔離でもすべきだったというのに」 「何故そうしなかったんだ?」 グレイは何かの代替品でしかないから。 その気になれば明日には別のものに換えてしまえる。 メンテナンスを意図的に避けているとも言える自分を、 何故君はつきまとうだけで済ませるのか。そう思った。 (-48) 2023/12/09(Sat) 20:46:36 |
【秘】 送迎用 フーグル → 駅務員 イーサン「監視役?」 自分にそんな役割はないけれど、と。 首を傾げたが、続いた言葉にあぁ、と頷く。 確かに僕は、イーサンにつきまとうと宣言していた。 「隔離なんて最初からするつもりはなかったよ。 監査官に進言するつもりもない。 皆をバグらせていこうって悪意があるなら止めるつもりだったけど……そういうつもりでもないんだろう?」 あくまで被害を防ぐために。 つきまとう理由などそれくらいしかない。 「……進んで自分自身が傷つくようなことを言わなくても良いじゃないか。 僕は盾になるのは得意だからね。 キミが力を使いそうになってしまったら、僕が盾になろうと思ったに過ぎないよ」 だから自分から飛び込んでくるようなグレイに力を使ってしまったとして。 あなたが必要以上に傷つく必要もない。 そういう意味を込めている。 (-50) 2023/12/09(Sat) 21:06:48 |
【秘】 駅務員 イーサン → 送迎用 フーグル「別に。僕は傷に痛みを感じない。 君たちがどうなろうと知ったことじゃないが…… まあ、何かあったときの方が面倒が多いだろうし」 優しさなどではなく、本当に自分や他者に無関心で。 それ故に面倒を減らそうとしているだけの発言。 「それに」 「僕は進んで君を傷つけるのだって気乗りしない。 君を傷つければ、僕より君が損なわれるじゃないですか」 こちらは、咎めるようなニュアンスが込められている。 自分の被害を厭わない人間に、 他者の被害を気にする道理があるのか、と。 ▽ (-51) 2023/12/09(Sat) 21:42:00 |
【秘】 駅務員 イーサン → 送迎用 フーグル「───そう。君も持っているものですよお。 この“心の矛盾”は、力なんてもんじゃない。 誰もが根底に隠し持っている、生き物らしい部分」 「でも……機械の脳でそんなもの持ってるなんて、 おかしいじゃないですか?故にどうでもいいんです。 この身が感じる薬の効能も、スパイスの作用も、 全部人間を模して作られた、偽物でしかない」 『バグ』に基づいた思考。 その大半を洗いざらい吐き出しては、笑う。 「それを周りがどう思うかはともかくとして。 ……よく考えて置いてくださいねえ。 他者を守るというのがどういうことなのか。 そんな君のことは誰が守るのか」 「俺は……考えた。これから結論を出す予定です」 そうして背を向ける。 だけどそちらからの“優しさ”は無得にできないものだから、 呼び止めるならいくらでも話を聞く。そういうつもりだ。 (-52) 2023/12/09(Sat) 21:50:35 |
【神】 駅務員 イーサン「──耳が痛いな。 いや、いやなあに。扉の音のことではない」 運転室の中。扉を蹴り破られたというのに我関せず、 それなりに大きな背中を向けていて。 ひとつの溜息を深く吐いて、それから顔だけを向けた。 「『彼女の自由の形に囚われている』か。 そうかもしれない。この世界の中で何になったって、 全ては何らかのプログラムに強制された形だ。 それでも、数字というものは…… 誰かに決められたものしかなれない。 そうでなければただ、0と1に融けていくだけ」 0と1ばかりを吐き出す試験管が地面に投げ出されて。 それらはテクスチャを剥すバグとして、 運転室の床を浸食する。あなた達を近づけさせまいと。 「或いは仮に数字が意志を持ち、 完全なる自由を提示されて、何かを選べるとする。 その膨大な選択肢や希望の中に─── 成りたいものへ辿り着ける道が一つもないと知った時」 「それ以上、どこに歩けばいいか。 君たちには答えられるというのか?」 (G11) 2023/12/09(Sat) 22:02:52 |
イーサンは、声色は静かに。そしてただ、問いかける。 (a1) 2023/12/09(Sat) 22:04:48 |
【秘】 送迎用 フーグル → 駅務員 イーサン「心の矛盾か……。いや、僕にもそれはよくわからないよ。 どうして作られた損ざおである僕らに、思考して感じる様々な感情があるかなんて」 その心すら、全てが人間に作られたものであるとは言い切れない。 そこまでのことを彼らが考えていたとも思えない。 それでも現実、グレイ達には自分たちで考え、喜怒哀楽の感情が備わっているらしい。 「でも……痛みを感じなくたって、キミにも確かに傷つくんだ。 理由が説明できなくたって、僕らにも”感情”と呼べるものが確かにあるのなら」 「僕は僕の手が届く限りは守ろうと思うよ」 ▼ (-53) 2023/12/09(Sat) 22:13:43 |
【秘】 送迎用 フーグル → 駅務員 イーサン「大丈夫」 「僕は 頑丈だから、いくら傷つけてもいい んだ」あの日以降、ずっと言われていた。 人間がどれだけ怪我を負っても、ただひとり無傷だった僕だから。 それが確実に僕自身をバグらせるとわかっていても。 他の皆よりは僕であればいいと、本気でそう思っている。 考えるまでもなく。 誰かに守られることなど、このグレイにはありえないことだった。 (-54) 2023/12/09(Sat) 22:14:48 |
【秘】 駅務員 イーサン → 送迎用 フーグル「案外」 「僕らは似た者同士なんでしょうね」 どれだけ傷つけられても、直されて直されて、 いつしか痛みを感じなくなっていたものだから。 それが優しさとなるか、諦めとなるかで、 進んでいく先はこうも違うものなのか。 「気持ち悪いんですよ、こういうのって」 自嘲と、罵倒と、 それ以上の──諦めの受容を声に乗せて。 「……いいですか。君が傷つくまいが痛まないが、 “壊れはする”んです。 そうするなとは全然、まったく持って思わない」 だってグレイは換えがあるのだから。 多少回路がイカれたってどうだっていい。それでも。 「そうして、壊れたときに回りがどう思うか。 僕は考えたから、やはり君も考えるべきですよ」 視線を逸らす。あまりにもくだらないことを言っている自覚はある。誰もが気持ち悪くて、誰もが人らしいのだ。 (-56) 2023/12/09(Sat) 22:21:35 |
【秘】 送迎用 フーグル → 駅務員 イーサン「周りかい?」 「そうだね……キミが傷つけば僕はきっと悲しいと思う。 であれば、僕のことも悲しんでくれるグレイはいるんだろうね」 実のところ、あまり誰かと仲良くした覚えはない。 一人でシミュレーションをするか、あなたと当番の仕事をするかくらいだったから。 よく会話をしたといえば、塔でいつも世話になっていたバンドッグくらいだろうか。 部屋に突然押しかけてきたリュイだとかも、何か思うことはあるかもしれない。 「そうさ。 僕が使い物にならなくなっても、きっと誰も困らない。 それでもここにいる者たちくらいはと、考えてしまうくらいには居心地がいい」 「キミも……気持ち悪くとも案外悪いものではないと、そう思ってるのではないのかい?」 キミがこのまま何もしないでいられるならそれに越したことはない。 どうか安定してくれればと、そう思うけれど。 (-57) 2023/12/09(Sat) 22:51:06 |
【秘】 駅務員 イーサン → 送迎用 フーグル「はあ。そうですね。でも、 僕は説得されに来たわけじゃないです」 そう冷たく突っぱねる。 居心地の良さ自体は否定しない。なぜなら、 居心地がいいほど、反比例してくだらなく思えるから。 「そう。結局、他者の認識は、 自分の匙加減で受け入れ方が変わってしまうもの」 「……こっちはこっちの思うままに動く。 だからフーグル……君もそうすればいい。 間違っているかどうかは、そのうち分かることだ」 これ以上は聞くべきこともないだろうと、 ゆっくり、先の方へ歩き始めていく。 (-59) 2023/12/09(Sat) 23:12:05 |
【秘】 送迎用 フーグル → 駅務員 イーサン「はは、僕だって別に説得しようと思ってるわけじゃないさ」 そもそも、あなたがどんな風にして力を使うのか知らない。 意識的に使えるのかもしれないし、無意識に使ってしまうものなのかもしれない。 後者であれば、使わないようにと説得しようもない話だ。 「キミがどこに向かうのか。 何をしたいのか知らないけど……。 それが誰かを傷つけるものではないことを祈るよ」 「もしそうしてしまう事があったなら、僕はいつも通り迷わず盾になるだけだ」 そうしてゆっくり向かう先へと、ともに向かうように歩を進めて、つきまとうのは辞められそうにないねと笑った。 (-60) 2023/12/09(Sat) 23:24:44 |
【神】 駅務員 イーサン「……正しいな。正しい。 だから、正しすぎるんだよ、君たちは」 「夢や希望というものは……無限に湧いてくるものではない。 限られた量しかない。それこそ薬のように。 僕は……僕の分は、もう使い切ってしまったさ」 空の試験管を踏み潰す。 それを合図に、車体が大きく揺れる。 グレイ達を乗せて、病院へと進んでいこうとする。 「だから他者に求めてしまう。 誰かにプログラムを委ねた時点で、 そこに真の自由なんてあるはずないのに」 景色は相変わらず滲んでいて、 殺風景とも言い難い情報量をしている。 くだらなさそうに視線を向けて、それから正面へと。 「心は矛盾している。 そこに間違っているものなんて何一つないし。 だからこそ、グレイは魂じみた物を持てるのだろう」 ▽ (G17) 2023/12/10(Sun) 0:17:08 |
【神】 駅務員 イーサン「理屈ではそうですねえ」 風切り音が鳴る。 その手には数字で作られた、長い旗槍が握られて入れ。 電車の安全確認に使われる手旗を引き延ばしたそれは、 今、他者に危害を及ぼすべく振るおうとしている。 「……機械の身体に魂が宿るなんて馬鹿らしい。 人の身体に合わせ調合した薬やスパイスは、 確かに人に近いグレイにだって作用することはある」 「だがそれは───全部、脳と神経未満の働きからなる、 錯覚の類に過ぎない。全部、全部が偽物。 君たちにとってどうかは知らない。 それはこちらの立ち入る領域ではないから。 でも、“俺”から見る、感じる世界は─── 何もかもが拙い人形劇に見えた」 どこまで歩いても舞台の上。 そこで休んでみたって無責任な観客にはなれない。 どこまで行っても、自分は人間を演じる何かなのだと、 強く、強く思い込んでしまっている。 ▽ (G18) 2023/12/10(Sun) 0:22:47 |
【神】 駅務員 イーサン「そうですよ、リュイ。俺は人間として。 人間らしい身体の働きで肉体を動かす、 正真正銘の生物になりたかったんです。 掛け替えのない、ひとつだけの身体を持ち、 必要とされ、不要とされる、冷たく温かいものに」 粉末ひとつひとつの持つ成分を、 正しく吸収して、作用できる身体。 どれだけ人間に寄せてもらっても、 被造物である事実がどうしようもなく立ちはだかる。 「君たちが歩けるなら、歩いてけばいい。 カウンセリングAIとは無力なものだ、 目の前に辿り着けばどうとでもできましょう。 ──だけど、俺のことは置いて行ってください。 俺は……誰も彼もが電子の世界で役割を捨て、 平等に暮らす方こそが救いだと、一瞬でも思ってしまった」 「おかしいんですよお、俺は。 ……そんなものを庇い立てしてたらさ、 君たちまでおかしくなったと思われちゃいますよ?」 ▽ (G19) 2023/12/10(Sun) 0:31:45 |
【神】 駅務員 イーサン「それでも俺の手を引くというのなら、 力づくでも引き摺っていくことですねえ」 「……険しく、遥か遠くに伸びる茨の道。 人間の模造品程度が夢を抱けるというのなら!」 ▽ (G20) 2023/12/10(Sun) 0:37:15 |
【神】 駅務員 イーサン「そんな気はしていたよ」 本当におかしなグレイ達。だから集められたのか。 曲がりなりにもここはゲームの世界だ。 多少殺す気であっても何事もなかったかの如く癒えるだろう。 それでも。旗の一振り、石突きによる打ち払いは、 盾を狙い、鎖やレイピアを防ぐのに使い、 あくまで自分がこうして活動できることを第一に。 勝つつもりは微塵も無い。 だが、連れ戻される気も無い。そういう意地の張り方だ。 「君たちは俺のことを、 仲間だの、居なくなったら寂しいだの、友だの…… 俺はそうは思わないです。どうでもいいんですよお」 「だってそう思うのが、何よりも“痛かった”から。 そういったお優しい飯事遊びが、 グレイの仲間意識が、人間の厚意が、 俺にとっては全部、玩具に見出すものと変わらない」 どんどん目線が、得る気持ちが乖離していく。 自分ばかりが何者にもなれない錯覚に陥っていく。 どこからどこまでがバグと本心なのか分からない。 ▽ (G25) 2023/12/10(Sun) 16:05:37 |
【神】 駅務員 イーサンそれでも、確かに根底で抱え、苛まれていて、 だからこの塔に連れて来られたことには違いない。 「……世界を誰かに管理させることが、 正しいとは口が裂けても言いません、それでも」 「俺だけが永遠に立ち止まることすら許さないのは、 君たちのエゴです。自己満足でしかありません。 俺は皆のストレスのことなんて分からない、 皆にとっての俺だって同じ!それなのに!!」 電車正面の景色を背に、ホイッスルを手にする。 「俺は恨みます。この身体を作った者を、 まがい物の息を止めさせてくれない君たちを。 それでも構わないなんて言葉、聞き飽きたんです!」 給仕用としての働きが出来なくなっても。 疎まれはすれど、新しく換えようと言い出す者はいなかった。 くだらない情だ。これまでの働きに報いようとでも言うのか。 自分はもう、こんなにも疲れていたというのに。 ホイッスルを吹く。線路を模したデータの刃が伸び、 思い思いの方向に伸びて、進路を切り裂く。 (G26) 2023/12/10(Sun) 16:16:55 |
【神】 駅務員 イーサン「だから───それが」 ごつん!!! 「 嫌だっていってるんでしょうがあ!!! 」旗槍を片手に、もう片手で肩を掴んで、 鬱憤でもぶつけるべく再び、強く、頭を打ち付ける。 「どうして“そういうもの”だと向き合って、 それから前を向いて生きていかなくちゃならない!? 分からないくせして頭ごなしにつべこべ言う、 筋金入りの頑固者はそっちの方じゃないですか……!!」 説得される気はない。なかったとして、 真っ向から石頭の水掛け論で殴りつけてくるやつがあるか。 上等だ、気が済むまで言ってやる。 「君たちだって休みたければ休めばいい! 道を照らすなら、勝手にすればいい! ああそうさ、灯りを掲げて、 『通った所が道だった』とでも嘯いてやればいい!!」 ▽ (G29) 2023/12/10(Sun) 18:57:32 |
【神】 駅務員 イーサン「提示するとして── 歩きたくなきゃそこで家事でもして待ってろとかあ、 言ってくれるもんじゃないんですか、君たちさあ」 希望も夢も、君たちを突き動かすならいいだろう。 進む先に確かに得るものがあったのなら、 そうしてできた『確かな現実』で、己の諦観も揺れるものなんじゃないのか。そんな自問が生まれた。 (G30) 2023/12/10(Sun) 19:05:35 |
【神】 駅務員 イーサン「ッ───」 「餓鬼でいい、一人でいいと言うてるに…… どこまでの聞かん坊なんですか、看守用ってのはあ」 避けることもなく真っすぐ殴られて、 そのまま項垂れる。迷いが膨れ上がっていく。 「別に、皆が飢えたって構いやしない。 洗濯物が溜まっても、困るのは俺じゃないんです。 心にも思ってないことを語ることが得意なだけ。 ……ああ、でも、あいつは守りましたね。俺の言葉を」 夕飯前には云々は、周りから見て正しいことを言ったまで。 正しさが。標となることもあるのだろう。 「でも結局、その飯事だって永遠ではない。 皆が皆一緒に暮らせるのは、この世界の中だけです。 君たちは……それでもいいんですか? 多かれ少なかれ、何か理由があって、 この塔に集められたグレイばかりじゃないですか」 「いつかここから離れても、 俺が安心して……歩いてみようと思えるくらい、 生きることに向き合えると、言えますか」 (G33) 2023/12/10(Sun) 21:54:07 |
イーサンは、今この瞬間は、抵抗の意志を見せない。 (a8) 2023/12/10(Sun) 21:54:57 |
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