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![]() | 【人】 路地の花 フィオレ「…どうしたのかしら」 今日はスラムの子供たちに会いに行ってから、バーの手伝いに行こう。 そう決めて、街中で買った大量のパンを抱え歩いていた。 いつもとは違った雰囲気のざわつきに落ち着かなさを覚えながら、皆一様に新聞を手に噂話に花を咲かせているようで。 不安げな声と、嘲笑の声がそこかしこから耳に入る。 「ごめんなさい、一部もらえるかしら」 快活な青年から朝刊を一部受け取って、ありがとうと微笑み。 早足でスラムの方へ。 学のない彼女には、難しい単語は理解できない。 ただ、それでも。 「……何、で…」 同じファミリーの人間が、逮捕されたことくらいは分かって。 スラム街の入り口で、しばし立ちすくんでいた。 (1) 2023/09/14(Thu) 21:40:41 |
フィオレは、踵を返し、アジトの方へ駆け出した。 (a0) 2023/09/14(Thu) 21:45:23 |
フィオレは、抱えたままだったパンは、アジトのどこかの部屋に置いてきてしまった。 (a3) 2023/09/14(Thu) 23:55:02 |
フィオレは、その部屋は今頃、焼きたてのパンの香りでいっぱいになっていそうだ…… (a4) 2023/09/14(Thu) 23:55:42 |
![]() | 【人】 路地の花 フィオレ「みんな、元気にしてた?」 落ち着いた頃に再び外へ繰り出して。 寄付や差し入れのためによく訪れている、 院内に入るや否や。ワイワイ集まってきた子供たちの頭を慣れたように撫でている。 世間のざわつきに子供たちは気付いているのかいないのか、ほとんど変わった様子はないけれど。 この場所に何もなければいいと思うのだ。 子供たちが、社会の闇に晒される必要はない。 「……守ってあげないと」 どうしたのー?と足元から声を掛けられて。小さく笑った女は、何でもないのよと目線を合わせるようにしゃがんで。 その額にキスを送ってあげるのだ。 (58) 2023/09/16(Sat) 15:53:17 |
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