情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット[>>16ルークが兵士に襲われるよりも数日前のこと。 今日はまた、見張りの当番の日。 でも、見張り台について交代を申し出ると、 僕の前に見張りをしていた兵士には、 大丈夫かと酷く心配されてしまった。 僕は、平静を装っていたつもりだったけれど。 きっと、顔色も悪く辛そうに見えたのだろう。 「薬のせいで不快な頭痛が起きるようになった」 僕は、軍医達にそう訴えたのだけれど、 皆、僕の言葉を聞いて喜ぶばかりで 僕の体の心配など、一人もしてくれなかった。 頭のあちこちを弄られているような頭痛。 その頭痛は見張りの前の仮眠から起きた後、 ずっとおさまらずに―――今も、続いている。] ……、大丈夫、このぐらい。 大した痛みじゃ、ない……… [まずは周囲に危険が無いか、ちゃんと見ないと。 頭を押さえながら、基地外壁の外の方を見る。 僕は、自分に言い聞かせる。 僕の目も耳も、考える力も、問題はない。 だから、大丈夫。……大丈夫だ。] (160) 2020/05/23(Sat) 3:25:02 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット 人が住めなくなった土地、か。 そんなひどい場所……どこに、…… [この世界には―――ない。 そう思った瞬間、また、頭が痛んだ。 僕は今はなるべくそのことを考えないようにして 書かれた内容のその先を読み進めた。 相手自身の話があるのに気づいた時は嬉しくなったけど 内容に目を通した時は心臓がどきりと跳ね上がって。 頭を押さえる指先が、頭部を引っ掻いた。 "情緒面と感覚に異常がある" と。 その言葉を読んだ時、一つの顔が浮かんだ。 どう見ても僕に怒ったり、心配したりしてるのに、 >>1:397自分では自分の感情を理解していないような 他の軍医とは全く違う、彼。] まさか……いや、そんなわけ。 ……でも、ルークも…。 [思い当たる節は多かった。 僕は、そんなこと思ったことはないけど "よく人を不快にさせる"軍医といえば、 どう考えても、ルークのことだった。] (162) 2020/05/23(Sat) 3:26:04 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット[……あぁ。でも、本当にそうだとしたら。 猶更、彼には、これを書いているのが誰か。 この夢の登場人物が僕自身だと知られちゃいけない。 僕の予想が合ってしまっているなら。 遺失技術の研究者だった父を"亡くして"いる (研究者の死亡という話で、基地から大量の犠牲者が出た 最初の襲撃が原因だと僕は勝手に当たりをつけていた) ルークにとって、僕は―――] (163) 2020/05/23(Sat) 3:28:54 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット[きっと、僕の思いすぎで、別の人だろう。 そうは思っても、どうしても気になってしまう。 僕はここまで、ちゃんと正体を隠せているだろうか。 僕は前に何を書いただろう、と思い出す。 確か僕は>>1:380あの時、四角い形をしたものを "通信機"と書くのを避けたのだった。 戦闘班が戦闘時に使っている通信機は かなり小型で見た目も全然違う。 他の形をしたものが通信機であるとすぐわかる者は、 この基地には少ないと思ったから。 ……だが。 前の夢を思い出しているときに、気づいてしまった。 このあいだルークと回収した、 機獣が残した大型の通信機の見た目は知っているが 何故僕は、こないだのものよりは遥かに小さく、 普段使っている通信機と見た目も違う、 掌大の箱型をしたものを。 ぼんやりとした夢の記憶を思い出した時に、 "通信機"だと……すぐわかったのだろうか?] (164) 2020/05/23(Sat) 3:31:53 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット[―――あれは確かに、"通信機"だ。 僕は使い方だって、良く知っている。] [頭の中を這い回る頭痛が、僕の声で僕へと告げる。 もう止めてほしくて、僕は帽子を取って、 震える両手で、耳の付け根を握りこんだ。] なんで、僕が……知っているんだ。 だってあんな機械、どうみても。 遺失技術の塊で……基地にだって…… あの形の物は見たことがない、のに…!! まるで、別の世界で作られた物の、ことなんて、 [……書かないといけない。 遺せるうちに。遺しておかないと。 僕は、夢を、思い出した傍から打ち込んでいく。 急ぐあまり、前よりももっと。 ぼろが出てしまっていることには、気づかない。] (165) 2020/05/23(Sat) 3:34:09 |
![]() | 【妖】 部隊長 シュゼット[ノートには新しく、七ページ目が追加されていた。 今回は、視覚で見えるものが少なかったらしく、 前にあった、色硝子や、真っ白い大地など、 この世界にない物についての記述は無いようだった。] ($5) 2020/05/23(Sat) 3:34:48 |
![]() | 【妖】 部隊長 シュゼット○月●日 まだ、確証はないのだが。 僕にはもうあまり時間がないのかもしれない。 できるかぎり、そうならないよう尽力するが 最悪が起きてしまってからでは遅い。 だから書けるうちになるべく、 ここに、書き残しておきたいと思う。 これは先ほど、ここに来る前の仮眠で見た夢だ。 気づけば僕は、暗い暗い、吸い込まれそうな闇を 見下ろすようにして立っていた。 僕は横や後ろを見ようとしなかったから 視界を埋め尽くす闇以外の場所は、 どうなっているのか、わからなかった。 後ろから声が聞こえた。 僕に対する感情など何もないような、 基地内のペンギンたちをただの端末と見てる人が 彼らに対して命じるような、冷たい声だった。 『事前に立てた予測と何も変わりは無かった。 お前の調査結果の通り、外には望みは無い。 あのような環境で生き延びられるのは 精々、お前らのような存在だけだろう。 ―――計画を実行に移す。行け。』 僕は、後ろを振り返ることなく頷く。 僕の横からその闇の中へと向かって、 何か巨大なものが落ちてゆく気配がした。 ($6) 2020/05/23(Sat) 3:36:33 |
![]() |
![]() | 【妖】 部隊長 シュゼット 僕は大地を軽く蹴って、後に続く。 感じるのは、ただ下へと落ちてゆく浮遊感。 その時の僕自身の感情はわからないけれど 地面を蹴った時のためらいの無さから 僕には、命令が正しいかどうか考えるだけの 意思というものが、無いように思えた。 ―――でも。意思が無いとの予想は、 暗闇に落ちたところで裏切られた。 命令を聞くだけの機械のようだと 夢を見ている僕が感じた、夢の中の僕が。 人が住めなくなった土地……そう。 前回の夢で見た、白い地面から突き出た腕。 その手が握っていたものを、拾っていたのだろう。 『数人の人が笑って映っている写真』が 落ちる最中に荷物の中から零れて 吹き飛んで行ってしまったのに気づいて。 慌てた様子で手を伸ばしたけれど。 頼りの綱の、上から刺す光などすぐ見えなくなり、 ただの暗闇を義手が掴んだところで、 今回の夢は終わりを迎えたのだった。 ($7) 2020/05/23(Sat) 3:38:25 |
![]() | 【妖】 部隊長 シュゼット 今までの全てで、夢を見ている僕には、 夢の主人公である僕の感情はわからなかった。 でも、この時初めて、感じるものがあった。 初めて感じた理由はもしかしたら、 本当に初めて、夢の僕は自分の感情を 自分で思うほど強く自覚したからかもしれない。 憧れ?寂しい?悲しい?苦しい?後悔? 今まで感情というものが無かった分まで 様々な感情が爆発するように渦巻いている中で、 旅で見つけた大事な宝物を失ったらしい僕が その時一番、強く感じていたことは――― 自分へ命ずる声に対する。大きな『疑問』だった。 ($8) 2020/05/23(Sat) 3:39:10 |
![]() | 【妖】 部隊長 シュゼット[日記の後に、間を空けて。 いつものように返事が書かれている。 返事を書いている間、今しがた書いた『日記』を 自分の目に入れたくない理由でもあったのか 今までに比べて、改行の数がやたらと多かった。] ($9) 2020/05/23(Sat) 3:41:36 |
![]() | 【妖】 部隊長 シュゼット僕の日記を読んでくれている誰かへ。 あなたのお返事を見て、 僕は、自分の見る夢について色々考えました。 "人が住めなくなった土地を調査して歩いている" ……確かに、そう考えると納得ができます。 しかし、そんな場所、どこにあると言うのでしょうか。 ―――そう考えると、やっぱり。 最初にあなたが話してくれた、 "『天』の向こうには別の世界がある"というお話が とても、しっくりと来てしまうのです。 そう考えると次に疑問なのが 何故僕がこんな夢を見るか、ということになります。 一つだけ、夢の内容に心当たりがあるのですが まだ、僕はそれを人に言う勇気がありません。 本当は、日記の冒頭に書いた通りで、 いつどうなってしまうか、僕にもわからない。 だから話すべきだとは思っているのに、 どうしても、文字を打つ指が止まってしまいます。 でも……迷惑をかけるかもと思いつつも、 誰も居ない景色の中を一人で行かせるのは嫌だと、 そんな風に言ってくれた、あなたになら。 ここまで、『夢』なんていう朧げな僕の話を 根気よく聞き、寄り添うように向き合ってくれて、 内容について一緒に考えてくれた、あなたになら。 もう少ししたら、僕の抱えている残りを、 全てお話しする勇気が出るかもしれません。 ($10) 2020/05/23(Sat) 3:42:25 |
![]() | 【妖】 部隊長 シュゼット 確かに、夢では寒暖を感じることがありませんが 白い粒が消えていく様子は、 氷菓子の一粒が溶けてゆく様子に似ていました。 綿のような氷が空から降ってくるなんて それこそ、夢のような世界で。 夢の中の僕が旅をしていた場所は、 氷菓子が食べ放題でいいなあと思います。 お皿を置いて待っているだけで、 あの甘い氷菓子が食べれるだなんて。 まだ人が住めた頃は、皆そうしてたのかもと考えると 想像すると、少しだけ元気になるようです。 事故は…僕が想像することもできないぐらい 深い傷を、あなたに残したのでしょう。 でも僕は今まで、あなたとのやりとりで、 不快になったことは一度もありません。 (今まで、夢の中の僕には感情が無いようでしたので 僕の書いた夢の話を何か不快に感じたら、謝ります。) そしてもし、あなたの感情を取り戻す 助けになれているなら、僕はとても嬉しく思います。 "貰っているものがある"というのは僕の方で、 何かお返しできればいいのに、と。 最近は、ここに来るときじゃないときも そればかり考えてしまうぐらいだったので。 ($11) 2020/05/23(Sat) 3:43:24 |
![]() | 【教】 世界の中心 アーサー赤の散る未来を見ていた。 所詮、石ではあるから大怪我ではなくても、 華奢な手の甲を切るには充分だったのだろう。 ほんのすこし、先の未来。 薔薇色の瞳は起きている時も、 赤が関わるなら白昼夢を見せる。 (/4) 2020/05/23(Sat) 3:45:17 |
![]() |
![]() | 【人】 世界の中心 アーサー[ 鏡の破片を払いつ、薔薇は笑んでいる。 温度を感じさせないかんばせに、唯、焔の揺らぐよに。 扉の外からは割れた音に気づいたのだろう、 使用人の足音がしている。 ブランケットの向こうにそれらの“環境”を聞いた。 それでも紅い薔薇は重たくくちびるを開く。] (167) 2020/05/23(Sat) 3:46:34 |
![]() |
![]() | 【人】 世界の中心 アーサー[ 自然な位置取りに、満足げでさえあった。 別段、盾として“飼って”いるわけでは 無かったけれど、 “思われる”のは嫌いじゃない。 次ぐ言葉の早さからも、安堵さえ想い。] (169) 2020/05/23(Sat) 3:47:32 |
![]() |
![]() | 【人】 世界の中心 アーサー石の飛び込んでくる未来が見えてね。 カップが割れるのは嫌だから、鏡にしたのさ。 良い音がするし。 ──君にも怪我がなくて何よりだよ。 (170) 2020/05/23(Sat) 3:48:30 |
![]() | 【人】 世界の中心 アーサー[ ──元々、男は元いた場所からほとんど動いていない。 窓の近くに座ったのは失態であれ…狙いは“悪戯”だ。 “所有物”に傷でも付けてやろう、 と 言う。 嗚呼、“きぞくさま”独特の価値観だ。 …嫌になる。 ] (171) 2020/05/23(Sat) 3:49:39 |
![]() |
![]() | 【人】 世界の中心 アーサー[ その頃には、薔薇色は多少の落ち着きを取り戻していて、 逸る“銀色”を抑えていた。 部屋を覗いた執事に破片の処理を頼みつ、 去るものの足音を、確かに捉えている。 馬の駆ける足音、車輪の音、 ──急ぎなさい!と 叫ぶ、 どこかで聞いた 声。**] (173) 2020/05/23(Sat) 3:50:23 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット[夢を思い出しながら日記を書いていた時は、 頭痛としての痛みは全然弱いのに、 たまに視界が歪んだり体がふらつきそうになったりして 意識を保つのが精いっぱいだった。 きっと、そういうことなのだろうと。 僕はもう、気づいてしまっていた。 これは"心当たりがある"程度の話じゃない。 確信をもって、そう言える。 ―――夢は全部。僕の記憶だ。 頭痛が収まらなくなって、僕が意識を飛ばした時。 その後僕がどうなるかはわからない。 そして、僕が夢で過去を見ていることについては 話してないし知られていないが。 この妙な頭痛の果てにあるものは、 察しの良い総司令には勘づかれてしまっている。] (174) 2020/05/23(Sat) 3:51:01 |
![]() | 【人】 部隊長 シュゼット[できれば、もう、薬は飲みたくない。 でもここに居る限り、そうはいかないだろう。 今後は特に、夢を見た後にくるような頭痛は 戦闘で痛みをやり過ごすとき以上に、 死ぬ気で我慢しないと駄目だ。 頭痛が起こった後、意識は絶対に飛ばしちゃいけない。 そうなったらきっと僕は、おかしくなってしまう。 そうなったら、今まで見たいに基地の皆を守ることも 部下の皆が楽しげにする様子を側で見ることも こうして、返事を楽しみにタブレットを開くことも。 ルークにお礼を貰いながらまた話をすることも。 ……全部、できなくなるかもしれない。 ……今までは、僕の記憶が皆の役に立てばいいと。 そう思って、『検査』にも協力をしていた。 でもこれからは、それじゃだめだ。 僕が少しでも長く、僕であるために。 僕は自分の意思で、記憶の修復を拒まないと。 前よりも長く続きはしたものの。 見張りが終わるころには、頭痛が収まってくれて、 僕は額に浮かんだ汗を拭い、安堵の息をついたのだ。]* (175) 2020/05/23(Sat) 3:55:44 |
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。 ![]() (a21) 2020/05/23(Sat) 3:58:40 |
![]() |
![]() | 【人】 軍医 ルーク ―― 回想:第二研究所 ――[ 天の穴の向こうから来た人間。 それが意味するところは、一つだった。 機獣はただの災厄ではない、 送り込んでくる者たちがいるということだ。 あれが生物ではなく機械の一種であることを考えれば、 それは当然とも言えたのだけれど、 この世界の“上”にもう一つの世界があって、 そこに住まう者たちが自分たちを滅ぼそうとしていることは、 頭の中の世界がひっくり返るような衝撃ではあった。 ――天の向こうには、世界がある。 父の話を思い出す。 その父は、現れた機獣に襲われて死んだ。 彼女は、仇と呼ばれる存在であったのかもしれない。 けれど、日々身体を切り刻まれ、 その小さな体に傷を増やしていく子供を そのような目だけで見ることは、 どうしたって出来そうもなかった。] (176) 2020/05/23(Sat) 10:30:49 |
![]() | 【人】 軍医 ルーク[ 捕虜から情報を引き出そうとするのは当然のこと、 増して自分たちが滅ぼされようとしている瀬戸際だ。 そう思おうとしても、どうしても見過ごすことが出来なくて、 せめてやり方を変えることは出来ないのかと訴えた。 諭すように、けれども苛立ちを隠さず、上司はこう言った。 “人道主義も結構だが、付き合っていられる状況ではない。 彼女から引き出される情報は、確実に我々の有利となる。 君の自己満足に付き合って、 手の内にあるそれをみすみす逃し、 何百何千という人が死ぬことになってもいいという、 それだけの覚悟で言っているのか? 君は汚れ役は周りに任せて、 感謝される役回りを与えられた。 その上で綺麗事を重ねるのは、 虫が良すぎるというものだ。 おままごとも程々にしておきなさい” どれ程食い下がっても、出来ることが何もなかった。] (177) 2020/05/23(Sat) 10:31:46 |
![]() | 【人】 軍医 ルーク[ なかったのだろうか? ほんとうに? もし本気で状況を変えようと、 死に物狂いで戦ったなら、 結末は変わっていたのではないだろうか。 それをせずに、状況に流されるままに甘んじて。 恨まれて当然だった。 自分も、彼女を傷つける者たちと変わらないというのに、 その子供は、恨む素振りを見せなかった。 ――少なくとも、表立っては。 時折こっそりと持ち込む菓子を、嬉しそうに頬張る。 食べることが大好きで、 美味しいものを食べると何より幸せそうにする、 そんな子供だった。] (178) 2020/05/23(Sat) 10:34:13 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新