人狼物語 三日月国

145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】


【墓】 充実 バレンタイン


夕暮れ。物語を反芻する。
特別なものはなにもない、
愛が成就する、普通の結末を。

きっとそういうものだ。
夢みたいなものなのは、愛それ自体であって、
普通の幸せを得ることはそれほど難しいことじゃない。

不安の病を患っていても、同じことだ。

ましてやどんでん返しで不幸になることなんて、
そうそうあるはずもない。なるべくしてなるもの。
僕のこの身体も、彼の語った恋の結末も。

『僕たちは、──望み過ぎたんですよ。
 もっと普通でいいんです、センセイ。

 身の丈に合った幸せと向き合わなくちゃ───
 それ以上は手に入らないだけだったんだ』

誰かに話しかけるように。
手紙もまた認めなくっちゃな。
(+15) 2022/05/08(Sun) 0:04:06