人狼物語 三日月国

129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】


【墓】 迅雷風烈 ラサルハグ

 
「──いや、本当に」

雷を撃つ手を曖昧に翳そうとしたが、止めて降ろす。
その誘いに覚えがある。だからこそ、その誘惑に乗らない。“乗れない”、ともいう。
だって、
俺も同じ性質
なんだから、そこで生まれるのはその誘いに対する誘惑よりも──
嫉妬
の方が強い。


「君がそう在るのは知っていたが、とことん俺達は対らしい。相容れないとまでは言わんが、相性が悪いとヒシヒシ感じるよ。──と、言う事でサービスだ。喰らってみたかった武器はあるかい?」

要望があればそれを取る。
なければどこか気だるげに拳銃を借りてくる。
言っただろう。
“加虐性癖の方の俺”は、嫌がる奴を苛める方が性癖なんだ。従順なのはタイプじゃない。


これは、襲撃が発生する前の時空だから、この男はこの時、まだ何も知らない。
(+16) 2022/02/28(Mon) 0:03:20