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人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【墓】 厨房担当 マシロ

 ― 巣穴を出る前に ―



[ 速崎から視線を向けられることは、無かった。
  或いはタイミングが悉く合わないだけなのか。
  失恋の瞬間と葉月との会話にも鉢合わせた大咲は、
  尚更なんと声を掛ければいいか分からなくて
  結局その日も、後ろ姿へ指先を伸ばしかけるばかり。

  バックヤードの事務用品置き場から紙とペンを拝借し
  置手紙を書き記す。
  まるでいつかの再来だ。

  今度は此方から送る番。
  店長へ「けいちゃんが大丈夫そうな時、渡してください」と
  言付けてから、しっかり預けた。 ]

 
(+46) 2023/03/09(Thu) 20:52:36