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人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【墓】 厨房担当 マシロ

 

  …………お母さんに、電話、してみたんです


[ 過日、勇気を出して打った数字たち。
  学校の書類に書かなければならない緊急連絡先の番号を
  大咲は未だ、覚えていた。 ]


  正直、縁を切られたのか、切ったのかも分かんないし
  まだあの家に住んでるのかも知らないし。
  知ろうとしなかったから 当然なんですけど。

  でも、夜綿さんが私を幸せにしたいって言ってくれて
  ──…実際、ほんとうに、幸せばっかり教えてくれて。
  同時に ふとした時、昔のことも頭を過るんです
  ……それって不誠実だし、自分でも、嫌で。

  だから、私もその気持ちへ、ちゃんと誠実でいるために
  逃げてきたことへのケジメつけなきゃなって。


[ 繋がるかも分からない電話番号への発信は。
  確かに、大咲の母へ届いた。 ]

 
(+114) 鬼葉 2023/03/13(Mon) 21:49:32