| [一瞬だけ、時を止めたように落ちた沈黙。 彼との間の沈黙が苦しくないことは、 今までにも何度か経験したから知っている。 問い掛けに返された応えは、 何故か、敬語だったから。 ふ、と息を吐き出すようにまた、笑って。 顎に指をかけられたなら、見上げる角度が変わる。 瞳に相手の姿しか映らない程の距離。 身を引くことはしないまま。 溜息にも似た吐息と共に零された言葉に、 >>+162 小さく歯を見せたなら。] 文句はないですけど、 [春を運ぶ風が吹く。 さらりと揺れた前髪は、彼のものと重なって。] (+179) 2023/03/10(Fri) 20:31:45 |