【墓】 厨房担当 那岐[彼の手元には宝物がまた一つ、増える。 俺もくださいね、とさらりと共有を申し出て。 落ちてきた夕陽が湖に溶けていく。 その頃には、風も少し出てきていただろうか。 帰ろうの、一言に。 少し名残惜しさを感じながらも、後に続く。 砂利を歩きながら、夢と語る内容に。 最高だと、笑う横顔に。>>+204 小さく、息を呑んだのは。 その横顔に少し見惚れたから。] ……一度だけじゃないんでしょう? [息を吐くように、そう相槌を返す。 叶えた夢は、これからは二人の現実にして欲しい。 一度じゃなく、何度でも。 紺色のうさぎのヘルメットに埃が被らないように。] (+231) 2023/03/10(Fri) 23:53:20 |