人狼物語 三日月国

145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】


【神】 神経質 フィウクス

>>G9 エルナト

「その気味の悪い言い方をやめろ」


沼に杭、であったとしても。
この嫌悪もまた一方通行であったとしても。
拒絶を示す事を我慢する気にはなれないし、
眉を顰めて露骨に嫌そうな顔だってした。

無駄吠えであったとしても何か言った方がまだマシだ。
何も言わなければ、余計に都合の良いように取られそうだ。
多くの人間達が、悪意からではなく、けれど残酷に。
口の利けない動物の行動を都合良く解釈するように。


「戻って来た日には、良い反面教師になれるだろうな。
 ここを出る前のお前がどれほど楽観的だったか。
 それくらいは覚えておいてやってもいい。
 ……どうせ俺は、ここに残る事になるだろうからな」

「お前が嘘つきの鴉コルウスでなきゃいいが」

小さく鼻を鳴らして、
気難し屋は無駄話は終わりとばかりに踵を返した。

その後ろ、どこか遠くでまた一つ、鴉が鳴いた。
(G10) 2022/05/06(Fri) 16:26:17