人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【神】 害のない毒 マキアート

【アルバアジト】

「ただでさえ物騒な情勢だというのに。
 今頃向こうははらわた煮え繰り返ってるでしょうね」

手帳に個人的な仕事の帳簿をつけながら、
眉を八の字にしてこの先のことを憂いた。
ファミリーを違えど、無用な衝突は避けたいのだが。

「……報復も含めて、うちも他人事ではないからなあ。
 今のところ皆の食事に異変があったりはしませんが、
 それもいつまでそうであってくれるやら」

毒殺を企てられたら真っ先に危機に晒されるのが毒見役。
とはいえ、それ自体が恐ろしいわけではなく。

「何が敵かが分からないのが……せめて、
 誰が向こうの頭領を手に掛けたか分かっていればな」

短慮に走るのが向こうのファミリーだけならいい。
だが此方や、或いは水面下で暗躍する他勢力まで至れば……
全てが終わった時、皆無事に済むかは危ういものだ。
(G28) 2022/08/09(Tue) 23:13:07