人狼物語 三日月国

129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】


【置】 時魔嬢 クロノ

初めに。
例え瞬きをせずとも、その一部始終を目に出来るものはいない。

処刑対象の胸にはナイフが突き刺さっている。
血は既に致死量が溢れて床に滴りおちているだろう。
痛みはあるが、それは少し前からずっとあったようなもの。
気づいた今となって、既に慣れてしまう程度の。

明確なのは、身体から熱が奪われていく感覚。
微睡むのならば、その底には死が確かにあるだろう。

意識はまだ残っているし、他の者の攻撃への反応も出来るだろう。
ただ、その致命を与えたであろう本人は、辺りを見渡しても見つかることは無い。

処刑室の外で、遠ざかる靴音だけが響いている。
(L0) 2022/02/28(Mon) 1:58:08
公開: 2022/02/28(Mon) 2:30:00