人狼物語 三日月国

100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】


【置】 巫女 ユピテル


確かな物は存在し得る上で。
脆く消える儚い存在を重石とした裁定は、
確かな傷と宿業に寄り、天秤を傾け続けようとします。

 「此度の導き、僥倖である事は疑いないけれど」

 巫女はもう疲れたのです。もう泣いて嘆く気力すら衰え出していましたから。


積年の人の堕落と欲念の記憶は、積怨の様に蝕み続けます。
絶えぬ使命は、文字通りの"すべて"に望まれていようと。

『私は、未だに"間違い"ではないかと言う疑念が消えない。
 人世は、人はどう在る事が正しいのでしょうか』


尊き者を散らし、犠牲の上に続く道を
その世界を当然の様に人生だと言う説法を肯定し続ける。

 「それ程の価値が、神の子と言うだけであるのか」

  誰か私の選ぶ道の先を、示してくれませんか。
  私はただ、あの真白の尊き命を守りたいだけだったのです。


まだ天秤は傾き切っていません。
或いは天秤そのものが、"ここ"に潰えるのかもしれません。
巫女の手は一色に染まっていても、心だけは、まだ完全には。

  どれが、誰にとっての安寧となるのか。
  証明が不可能だったその解答を、誰か私にみせてください。
  私が決断を揺るがぬように。或いは、天秤の役割そのものを降りる為に。
(L1) 2021/10/18(Mon) 5:15:36
公開: 2021/10/18(Mon) 5:15:00