人狼物語 三日月国

162 【身内】奇矯の森【R18G】


【人】 包帯 タンジー

自分を掴んだリディの手首を、包帯を巻いた手で掴み返す。
煌めきの効果がタンジーにも表れるのだとしたら、気付くのはもっともっと後だろう。

「何も、知らないわけじゃない。」

ユングフラウのあの手紙を信じるというのか。
何かを見て、誰かを庇ってると思わないのか。

「僕は、許されなくていい。」

リーディエからの瞳から溢れる涙を真っすぐ見て、ますます表情は苦しみに歪む。
だからといって近付けさせるでもなく、阻んだまま。

辛そうな表情で乱暴にリーディエの腕を払い除け、突き飛ばして。振り払った拍子に解けかけた包帯も無視して、ノルの持つ花瓶を手にしようとする。

それからはほんの僅かに躊躇ってから、先程見たのと同じように振り下ろす。
何事もなければ、花瓶はクローディオの頭部目掛けて落ちていくだろう。
(9) krkw 2022/07/21(Thu) 0:31:10