【人】 灯守り 冬至[ 己が 領域外でのほとんどを端末で過ごすように 彼女もまた 集いに多くぬいぐるみを用いるとも 大雪とは交代の折、互いの顔を合わせる事もあったろう。 それに加え それなりに共通点の見つかりやすいお隣さん 言葉を交わす種にも機会にも 自然と恵まれやすいように思う 中央域の技術者は技術力はあれど 外形的な部分についてのセンスというものも 少々…まあまあ、まあそれなり結構あれな感じであり 改良に際し、材質をはじめとして ハイセンスなお隣りさんに助言を求めた事もあったか 何はともあれ。 ここでその顔を見るとは思わず 意外さをこめて些かばっちりじっくりと見つめた 不思議な気の向く風もあるものだ 顔をぬいぐるみで覆わんとする様子を見とめながら 会合の合間にでも訳を訊いてみようかと。 ――隣人が故に 今、無理に話しかける事もない ] * (9) 2022/01/19(Wed) 0:41:43 |