【人】 空閑 千秋またいらしていたんですね。 ……新鮮味には欠けるかもしれませんけれど ここに求めるものがありますからね。 [それはきっと、お互いに。 わたしはそっと手を伸ばすと、彼女の長い髪を一房手にして くるりと指先に巻きつけた。 さらり、それはすぐに落ちていく。] 長くて綺麗な髪ですよね。 お似合いです。 [その黒髪が白い敷布に散る様もきっと綺麗だろう。 それを想像しながら、けれど、 浮かべたのは穏やかな笑みだった。]** (13) 夢見 2020/08/08(Sat) 10:03:54 |