人狼物語 三日月国

129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】


【人】 『巫覡』 ロベリア

「………さっきの答えだけどさ、」

近付いてすぐ、ナフの肩辺りに自身の左手を置き美しき紅の双眸を見つめる。
それと同時に右手に握るピストルの安全装置を外した。

「――…
とっても最悪だよ


重ねた手の上、銃口を乗せてトリガーに指をかける。

「だからさ、無抵抗な君に一発あげるんじゃなくて……ボクは、
今度は
こうするよ。
……ただ他者を満たす為の存在なんて、歪んでるもの」

それだけ告げて、そのまま引き金を引いた。
その銃弾はロベリアの手の甲を貫いてナフの肩へ。
ピストルは弾かれたように音を立てて床に落ちた。

同じもの
なんだ。君の声がどうなんてボクには関係の無いこと。…ひとつ違えば、ボクは君だった。


「……ぐッ、ぅ……ふ、…………は、……はァ……ッ」

それを拾うこと無く痛みによる呻きを漏らしながらふらふらと後ろへ下がる。
まだ他にもこちら側がいるのだから、邪魔にならぬようにという訳だ。

弾が上手く貫通仕切っていればいいなと思考するが、そこまで確認する余裕も無い。

左の手首をもう片方の手で強く握りしめ、処刑が終わるまでナフの様子をじっと眺め続けていた。
(14) 2022/02/27(Sun) 23:10:10