>>16 アルレシャ
加減なんてできると思うか?無理だよなァ?
両断とまでいかずとも、それに近い状態にはなるかもしれない。
撫いでいく途中、フリルが翻るのが見えた。
取り出された黒く鈍く光る鉄の塊。
なにかなんてすぐにわかる。幻なんかじゃないという事もだ。
湿り気を帯びた空気が瞬時に乾き、集められた水の塊が拳銃にまとわりつこうとする。
しかし、この距離だ。一発は防げるかもしれないが、恐らく弾丸が放たれる方が速い。
シトゥラはアルレシャを見下ろすように視線を向けたまま。眉間を狙う事は容易いだろう。