![]() | 【人】 朝日元親[ 四限の息の根を止める鐘が鳴ると 淀んだ薄暗い世界から強制送還される。 ふと覗い窓際の席からは四季の映りがよく見えた。 季節外れに半袖の生徒、無駄に暑い気温、 夏はドジっ子なのか忘れ物が随分多い。 ] (……まいった。頭が重い。) [ 夏どころか時世にまで置いていかれたボクには 此処はあまり居心地のいい場所ではない。 此処は居るだけで体力が削られる毒沼だ。 ボクは此処から消え去るように席を立って離れる。 混んでしまう前にさっさとパンでも買って 邪魔者が居ない屋上にでも逃げてしまいたかった。] (18) 西 2022/10/21(Fri) 1:20:52 |