人狼物語 三日月国

99 【身内】不平等倫理のグレイコード【R18G】


【人】 救済者 ユー

>>15 第四階層

この世で最も穏やかな人の声が、滔々と言葉を重ねる。

「…今在る『僕』は、今夜には失われるだろう。
まだ聞きたい事があれば、今の内に聞く事だ。
僕は共謀者が監察官を殺す事を容認し、4体のグレイを殺害した
これだけの事をしておいて、お咎め無しとは考え難い。
メンテナンスを受ければ、初期化は免れないだろうな」

あなたと同様に、もはや逃れるつもりはない。
そして何より、この不器用なグレイを友と呼ぶ者は
どれだけ分の悪い賭けでも、より善い方に賭けたがるのだろう。

「だから君が案ずる事は無い。
そうでなくとも、君が最期の猶予期間«モラトリアム»を
穏やかに過ごす事を望むのであれば。
それが君に最後に残された救いならば、
『ユーサネイジア』は確かにそれを見届けようとも」

そうして、向けられていた銃口は下ろされた。
たとえあなたがそれを下ろさなくとも。

「そして君が、最期の時を穏やかに過ごす事を望むのであれば
無用な口出しかもしれないが、最後まで上手く隠し通す事だ。」

「せめてこの場所では、今此処に在る平穏を尊ぶとしよう。
今という時を大切にしよう、我々は明日死ぬのだから。

…それも君が、この場所で皆と過ごした平穏な日々を
確かに喜ばしく思う者の一人であるならば、の話だけれど」
(18) 2021/10/11(Mon) 19:50:55