【人】 櫛田三四子[その後もすれ違いは解消されず、 微妙にぎくしゃくしたまま今に至ると言うわけだ。 距離を保ったまま声をかければ ゆっくりと彼が距離を詰める。>>13 顔を覗き込まれれば ドキリと心臓が跳ねるのが分かって 慌てて目を逸らした。] …………それは分かってるし。怒ってないし。 宙がまじで浮気するとは思ってないし。 [言葉とは裏腹につっけんどんな言い方になってしまう。 そう、分かってるとも。 そもそも我々は自然に恋が出来ない種族であるし、 それを差し引いても彼が不貞を働くような 不誠実な奴じゃないってことくらい。 そりゃ最初はどういうこと!? って怒りをあらわにしたけれど、 今は別に本気で疑ってるわけでもない。 頭では分かっているのだ、] (18) 2021/06/26(Sat) 11:18:16 |