人狼物語 三日月国

48 【恋愛RP】映画のおともにポップコーンはいかが?【R18】


【人】 3年 櫻井 快人

[俺は小鳥遊を、家の玄関まで送り届けるつもりだったが、それは叶っただろうか。]

 また、なんかあったら聞くから。
 いつでも、声かけて。

[別れ際、そんなことを言う。
それから、一瞬だけ、迷った。
迷った末……言わなかった。

なぁ、試しに俺と、付き合ってみない。

たった一言、けれど臆病者には決して口にできない一言だった。
だって多分、俺は小鳥遊を“可愛い女の子”にしてあげられない。
そもそも、好きかと問われたら、即答できる自信がなかった。

好きなのは確かだ。
だが多分それは、小鳥遊の望む形ではない。
俺は、好きな相手と付き合うというより、付き合う相手を好きになるタイプだから。
今現在、俺が小鳥遊に向ける感情は、ほっとけない、とか、どうにかしてやりたい、とか、なんだかこう、じっとしていられないような何かの感情だった。

幸か不幸か、こんな時でさえ、俺の前髪は俺の感情にカーテンをかけていた。]
(20) 2020/11/13(Fri) 2:18:46