人狼物語 三日月国

99 【身内】不平等倫理のグレイコード【R18G】


【人】 救済者 ユー

>>27 >>28 第四階層

「何も遺さない死は、単なる消滅と何ら変わりない」

つまりは不平等に耐え兼ねた我々の行動が、
善かれ悪しかれ、何らかの結果を残せばそれでよかったのだ。
ただ取るに足らないものと棄却されさえしなければ、それで。

「或いはそれこそが救い足る者も居るのかもしれない。
けれど僕は、『僕』の死がそうでさえなければ
きっと、それだけで十分に救われるだろうとも」

他者の全てを計り知る事はできない。
グレイ同士でそうであるならば、造物主たる人間とは尚の事。
つまるところ、これらを正しく拾い上げるような者は
結局の所は現れないのかもしれない、けれど。

それでも、確かにこうして存在している。
その証明が遺っている。
であればきっと、それらは決して無意味ではないのだろう。

「僅かばかりでも、こうして君達が耳を傾けてくれた事は
確かに消え行く『僕』への手向けとなっただろう。
…彼を連れ帰る役目は確かに任されよう。
こんな場所に、一人置いて行くわけにもいかないからな」
(29) 2021/10/12(Tue) 17:55:21