【人】 魔神 ハーレフ>>27>>28 アールアレフは、私達を好ましく思ってるって言っていた。 ヘイダルはそんなアールアレフに何故か友達作りが下手でしょって返していた。 なんだかふたりは私に見えない物を見てるみたい。 それが何かは分からないけれど、通じ合っているのは分かる。 私には見えないのは、私が魔神だからかなぁ…? ふっと浮かんだ考えは胸に重たく沈んで、私は頭を振って消す。 今は分からなくたって良い。 明日願いを叶える権利を勝ち取って、自由になった後に学んでいけば良い事なんだから! そう思って、後はアールアレフの心尽くしを堪能してたけど。 「んむ?」 あんまりに見た事ないものばかりで珍しいから全部食べてみたくって、沢山お菓子を詰め込んだ私の頬をぷすりと指す指があった。 そんな事する人は、この場に一人しか居ない。 「〜〜〜!」 やめてよって目で訴えても効かないから、私はアールアレフの後ろに逃げ込んだ。 勿論、綺麗なお皿にお菓子を沢山乗っけた状態で、だけど。 ………なんか、ヘイダルって案外いじわる!* (29) ときいろ 2019/06/15(Sat) 23:00:49 |