【人】 京職 一葉「──────"おそろしい"?」 己でも思っていた以上に冷たい声音になり、自分で自分に驚いた。 「徽子様は、百継殿の御力をお疑いか?」 「おそろしいなど、思う筈もござらん」 「百継様はきっと長き平安をもたらして下さるのだから」 私よりも余程に近く、百継様の傍らに侍り続ける、この女。 他の者には決して見せぬ顔を、向けるのだ。 百継様は、この女に。 ────嗚呼。これは、嫉妬、だ。 [嫉妬(-)取得] [パス] (30) Valkyrie 2021/04/21(Wed) 9:30:15 |