【人】 灯守り 大寒[ 裸足の大寒様を心配くださったのかしら。 それともお願いされたからかしら?>>163 お世話係のメイドさんや、執事さんが 雪のドレスに合うような、 綺麗な白のヒールを持ってきて下さいました。 それをわたしは全てお断りします。 一様に皆困った顔をして、けれどすぐ下がりました。 ……始末書だとか、天乃様に任せておけだとか 大寒域の灯守りは面倒なのしかいないだとか。 それに似た色んな言葉がちいさく囁かれたとしても わたしは、窓の外を眺めて知らないふりして 会合までそのまま、素足を晒していました。 中央域は、いまだ慣れません。 好きでは、ありません。 まるでわたしのうまれた場所を思い出すようです。 『大寒』 その時がくるまで仕舞い込まれた――― ] (31) 2022/01/21(Fri) 19:35:42 |