人狼物語 三日月国

129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】


【人】 蒐集家 テンガン

>>34
「!」
狙いがロベリアへ向いて、それからテンガンは動き出す。盾と銃はその場に捨て走る。
もちろんその打撃を阻止するために動いたわけではない。

アルレシャ獲物の中身を暴いてやるのだ。

追い詰められつつある今がその機会だ。
スコップでの抵抗があろうと多少は耐えられる。この隙を掴むためにここまで無駄な怪我をしないよう気をつけた。
アルレシャの頭に指先を少しでも触れられるなら、全力で能力を使用する。
もしできるなら後頭部を掴み、逃さないような形で。

もっと気をつけて繊細な行使をしたならふわふわした違和感で済ませてやれるのだが――
この場においてはそんな配慮は一切しない。

強盗が盗みに入った家の家財の傷など気にしないのと同じ。

脳を掴んで、揺すり、ひっくり返して、それを幾度も繰り返すような感覚がアルレシャの平衡感覚を奪うだろう。
目的の情報を得る以上に抵抗を減らすため。
テンガンが見たいのは――

アルレシャが、今この場で、恐怖を感じているのか。

隠そうとしているであろう、それひとつだ。
探す過程で余計なものも見てしまうかもしれないが。
(35) 2022/03/07(Mon) 1:04:56