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人狼物語 三日月国

238 【身内】幽谷廊へようこそ


【人】 看護婦 清水 花枝


一応下半身はまだお湯に浸かっているから、私の中ではギリギリ許容範囲ではあった。
そもそも、いきなり混浴だった!──と言うところで一つ壁は乗り越えてしまっている。
どうやら手品のようにタネがあるわけでもなし、彼は何かしら不可思議な力を持つ存在ではあるみたい。
けど、じゃあ神様か?と言われるとまだ納得はしきれなかった。
少なくとも、神様と言っても神道のそれなのだろう。八百万の神々、その一柱。草木に関する神様が近いのかしら?
でも。
 
 
「戯れ…。」
 
 
>>35その単語には少しだけ警戒を強めてしまう。
目の前の彼がそう言う事をするタイプには見えなかったけれど。
肌を晒す温泉。そして夜を明かす宿場。
そこから連想する
戯れ
は、どうしても性的なものを連想させたから。
それならお代が要らないのも納得がいく。
神様が人を同行するのだろうかとも思うけど、日本神話の神々は人間臭い性格が多いし、ギリシャ神話ならゼウスが娘たちどころか美少年と…なんて話もあった気がする。
私は視線を彷徨わせながら伸ばしていた腕を胸元に戻してまた深くまで湯に浸かった。
 
(37) 2023/12/21(Thu) 6:46:49