人狼物語 三日月国

86 【R15RP】君と僕の、夏祭り


【人】 三年生 堂本 明菜



 気にせず学業と部活ガンバレって言われるんだよね。
 言われても手伝える時は手伝うつもりだけど。


[それは高校にあがる際にも言われた言葉。
 別段やりたいこともなかったから店を手伝うと
 言ったけれど、その時も勝負を仕掛けられ、
 結果部活に入ることになった。

 選んだのは弓道部。
 真っ直ぐに的を見つめて、真ん中を射る清廉な姿に
 惹かれてしまったから。
 けれどもう少しお金のかからない文化部を選べば
 良かったか、なんて父親が倒れた今は思う。

 茶化す声にはそんな物好きいる?なんて真顔で返す。
 若い女の子がいるというステータス自体が
 集客になるといわれれば納得こそすれ、
 客寄せパンダになるには愛嬌が圧倒的に足りないのは
 自覚している。

 それでも少しだけ、目当てに来てくれたらなんて、
 どこかで想いはするけれど。
(38) 2021/07/23(Fri) 8:59:47