「は、はいっ!」
>>35[ 彼女からの返事は、まさかのYESだった。信じられないほどに心臓の鼓動が早くなるのを感じた]
「あ、あの…タピオカの後に絵の、モデルになってもらえませんか?」
[ 彼女からの唐突なお願いに、一瞬ビックリしたが、反射的に声が出た]
「イイよ!」
[ 鼓動が早すぎるせいか、勢い余って声が裏返ってしまった。
いつかのあの日と同じだ。思わずしずくと目を合わせて、2人同時に噴き出した ]
・
・
・
[ しずくと一緒にタピオカ屋へ向かうトオルは、もはやこれまでの無表情などではなく、優しく微笑んでいた]*