【人】 骨頭 クローディオ>>34 モノオキ 「ずるいとは思わない。……俺はあんまり言葉教えなかったけど、それでも?」 バケツの頭が頷いたり横に振られたりするのがちゃんと分かるから、クローディオは大体ハイかイイエで答えられる会話ばっかりしていただろう。多分。 もし君をずるいって言うなら、クローディオだって十分ずるい。 「じゃあ1人ずつだ。……数を減らせるなら減らした方がいいな、……ご主人の死体を、屋敷に続く道にでも置いておく、とか。そうすれば、少なくとも相手側は『体質持ちの化け物たちに計画がバレた』って思ってくれるはず」 あれはもう生者でも死者でもない、ただの肉体。 そう思っているから、ユングフラウに通訳してもらうにはだいぶ衝撃的な案をさらっと述べたり。 「石になったらもう動けないからな。でも怖くない、別に。 ……生きてるときだって、笑顔かは分からなかっただろ?」 素っ気ない物言いは治らない。 そんな話をしながら、立ち上る光を見た。 あぁ、もうじきなのかな。 (38) 2022/07/27(Wed) 22:17:55 |