― 回想:幼い日、はなひら神社にて ―
[プリントを投げ捨てたあと、
そのまま蹲っていれば声をかけられた。
>>0:301]
家出中、です……
[あげた顔はふくれっ面を浮かべていて、
そう返事をすればお姉さんは理由を聞いてくれただろうか。
そしたら、優しそうなお姉さんに気を許して、
ガ――ッと事の経緯を話しただろう。
ついでとばかりに父親の愚痴も聞かせてしまった
気がするけど。
あらまし話終わったらだいぶ怒りも発散され、
お姉さんが名前の話
>>0:302を切りだせば、
頷きながら静かに聞いていた。]